5月26日の九重連山は曇のち晴。7時の長者原の気温は7℃。本日の課題はSNS等の情報の真偽を確認することであります。今年のミヤマキリシマはとても状態が良いとの情報があふれているのですが、 平治岳や北大船山などの群生地の情報は多いものの、平治岳などに比べるとミヤマキリシマの株も少なめな三俣山や、九重連山でもミヤマキリシマ最後の砦ともいえる例年のピークが最も遅くなる扇ヶ鼻あたりはどうなのか、 果たしてSNSなどネットの情報どおりに全山で良好なのかを確認することなのです。 大曲から7時20分過ぎに入山。前日までの雨の影響で硫黄山道路に合流するまでの登山道はかなりぬかるんで歩きにくい状態です。シュースに絡まる泥で足下を汚しつつ硫黄山道路に合流します。 大曲から硫黄山道路の坊原上部(星生山北尾根下付近)にかけてのミヤマキリシマはきれいに咲いています。虫害もなくきわめて良好な花です。すがもり越にかけて開花しており、おおむね三俣山西峰登路の途中付近までは 開花しています。すがもり越から西峰にかけてもミヤマキリシマの株の状態はきわめて良好で、虫害の発生はありません。 西峰から望む本峰からW峰にかけての西斜面はまだツボミですが、樹勢が良く濃い緑の葉をしっかりつけています。ミヤマキリシマが開花し始める直前になってシャクトリムシが忽然と登場するなんてこともあるので、 まだ楽観はできませんが、このまま順調に開花にこぎ着けてくれると良好な花が楽しめそうです。 W峰から大鍋にかけてはまだシャクナゲの花も咲いています。前岳などがGW頃にピークを迎えることを思えば、やはり三俣山のシャクナゲは遅めです。本峰から南峰にかけても点在するミヤマキリシマの株は 虫害もなく良好です。やはり三俣山でも今年のミヤマキリシマは大いに期待して良いのではないでしょうか。 さすがに山頂付近は強風が吹き寒かったので早々に西峰へ下り、岩陰で風を避けて大福でエネルギーチャージをしてから早々に山を下ります。下山後に写真展を継続中のレストハウスやまなみにご挨拶を済ませ、 昼食を食べて休憩してから、長者原を発ち午後の部は万年山へと向かいます。
【午後の部】 午前は三俣山のミヤマキリシマの咲き具合を偵察して、午後はピークを迎えたという情報があふれる万年山へと向かいます。万年山にはミヤマキリシマの群生地が2カ所あり、どちらもお手軽に花を観賞できるので軽装で訪れる人も多いのです。 昨年は吉武台から入山しましたが、今回は玖珠町山浦のはなぐり登山口から入山し、著名な群生地である通称はなばたけまで往復して来ることにします。 はなぐり登山口までのルートは多少分かりにくいところもありますが、道の駅慈恩の滝くすから入って、表示されている観光協会の看板に沿って進むと無事に到着します。途中には道路がかなり狭く離合(対向車とすれ違う)に苦労する 場所はありますし、一部に未舗装路もあり前日までの雨でできた大きな水たまりもあります。それでも特に車高を低くしている車でなければ登山口までは行けますのでご安心ください。駐車スペースも整地されかなり広めの場所が 確保できていますので、40〜50台は大丈夫そうです。 はなぐり登山口前でで観光協会の協力金500円を払い入山。路面は一部セメント舗装された緩やかな坂を登り、20分ほどであっけなくはなばたけへ到着します。お手軽さゆえかかなりの軽装で訪れている人も見かけます。 はなばたけのミヤマキリシマはほぼ満開で、枯れ花も目立ち始めていますので、今週中が見頃ではないかと思われます。しばし観賞してから、ミヤマキリシマの株の間に場所を確保してノンアルとカルパスで乾杯! 早々に山を下り帰路につきました。 さて、今年は九重連山のミヤマキリシマがきわめて良好なので、どこで楽しもうかと思案中です。平治岳や北大船山は恐ろしく混雑すること間違いありません。星は撮らないので夜中に山行するのはためらわれますし、 かといって朝入山するのも大混雑に巻き込まれてしまいそうで気が引けます。ここ2年あまりは虫害が酷く花の状態も今一歩だったので、お手軽な三俣山に特化してきたのですが、さてどうするか・・・・悩むばかり。 大曲からの入山だと駐車スペースの確保が課題になりますが、平治岳の混雑を考慮すれば、やはり今年も三俣山一本で行ってみようかと激しく悩み中です。
【追伸】
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満開を迎えた万年山のミヤマキリシマ群生地はなばたけ
Nikon Z8 NIKKOR Z 14-30mm f/4S F11 1/80s ISO100
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