News!6月18日更新の最新情報】

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九重連山夏

6月17日の九重連山は晴のち曇。4時頃の飯田高原の気温は11℃。九重連山が1年で最も艶やに染まるミヤマキリシマのシーズンもそろそろフィナーレを迎えようとしています。 昨年はここ10年近く悩ましい状態が続いていた虫害が何の前触れもなく見事に消え去り、突然の驚きとともに九重連山の全山でミヤマキリシマが見事な花を咲かせました。 キシタエダシャクなどシャクガの幼虫であるシャクトリムシが増えすぎて自滅したのではないかとか、冬季の冷え込みで卵が死滅したのではないかなど様々な要因が指摘されていますが、 それはともかく、今年もまた全山で虫害の発生がほぼ皆無という状態が保たれたのは実に嬉しいことです。

ということで、今年も全山で良好な花を咲かせているミヤマキリシマでありますが、先週は平治岳ですでにピークを過ぎたことを確認し、果たして北大船山や扇ヶ鼻がどうなって いるのか気になるばかりであります。4時過ぎにまだ明けやらぬ薄暗い吉部からの登路を、ヘッドランプを灯して入山。5時頃に日の出の時刻を迎えると徐々に明るくなるものの、 樹木に覆われた登路は薄暗いままです。大船林道に抜けてやっとヘッドランプを消灯しました。6時を過ぎ大戸越の鞍部から坊がツルに朝日が注ぐようになると、急激に明るく なってきます。テントが多数設営されている坊がツル野営場で小休止の後、入山し始めた野営客に続いて大船山へ取り付きます。

今年もまた6月初旬は週末の諸行事が重なり、山行も思うに任せなかったこともあって、個人的には好条件でミヤマキリシマのシーズンを過ごすことができませんでした。 そんなこともあり、はやる気持ちをおさえて段原に着くと、北大船山から段原付近や米窪周囲の台地はすでにピークを過ぎていますが、まだかろうじて観賞に堪えうる状態です。 ピークを過ぎると急激に枯れ花が目立ち始めるので、8分咲き程度の時が撮影の適期なのですが、よもや平日に山行できるわけもなく時機を逸してしまいました。しかしながら、 人間は欲をかくとろくなことがないというジンクスもありますし、今年はこれで満足です。うっすらと霞んだ景色も、枯れ花が目立ち始めたミヤマキリシマも、熟女の魅力というか 魔力というか、そんなものに魅了されるのであります。(笑)

北大船山山頂付近で1時間あまり、フィナーレを迎えようとしているミヤマキリシマに囲まれて周囲の景色を撮影しながら大休止。あいにく霞がかかり、景色も空も霞んでは いましたが、眼下に広がる坊がツルから三俣山にかけての絶景を堪能。8時30分を過ぎると段原付近にも徐々に登山客が増えてきましたので、北大船山を発ち 大戸越へと下ります。北大船から大戸越にかけてはオオヤマレンゲが点在しています。鳴子山付近より低木が多く、少々足場の悪い場所は多いものの、比較的撮影しやすいものが 多いようです。17日時点で大戸越へ向け下り始めて間もなくの場所や、ガレ場の迂回路付近のオオヤマレンゲはまだツボミです。大戸越に近い場所にある花芯の赤い オオバオオヤマレンゲが咲いてた他は、開花まで1週間程度はかかりそうです。今年もまた森の貴婦人との対面を無事に果たし、フルーティーな香りの余韻を残しつつ山を下り、 11時に吉部へ帰着しました。

長者原で昼食を食べ、午後は牧ノ戸峠に移動。6月は週末のイベントが続き午後からの入山が多かったのですが、牧ノ戸峠付近では午後になると登山口に近い場所で駐車スペースが 空き始めます。早朝に入山した登山客が山を下ってきたからでしょうが、大混雑する牧ノ戸峠ではこれはもう実にありがたいことで、今回12時過ぎでしたが難なく駐車できました。 しかしながら、13時を過ぎると登山客が怒濤のように下ってくるようになります。逆行するわけですから、登山客の挨拶攻撃をいかにかわすかが課題であります。(苦笑)

14時を過ぎると周囲の景色は霞が強くなり、ガスが強くかかり始めました。予報でも午後は曇りだったので想定済みのことですが、ピークを迎えたミヤマキリシマの撮影には、 実に残念な条件です。扇ヶ鼻の台地もピークを迎え、すでに枯れ花も目立ち始めています。扇ヶ鼻山頂付近から望む久住山が時折ガスに隠れて見え隠れする景色を漠然と眺めつつ、 しばし山頂付近で小休止してから山を下りました。

毎年のことながら熱狂を迎えるミヤマキリシマシーズンは山も大混雑。老若男女こぞって押し寄せ、狭い登路では都会の朝を彷彿とさせるラッシュが発生します。全山を染め上げた ミヤマキリシマがフィナーレを迎える今、その昔に在原業平が詠んだ「世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」の心情がひしひしと感じられるところであります。 次週は梅雨空が戻ってくるという予報で天気も気になるところですが、ミヤマキリシマが終われば、再び静かな山が戻ってくるのは嬉しいばかりです。 個人的事情で実にタイトな日程をやりくりし、何かに追われるように慌ただしい山行が続いていましたから、当面山を見ながらのんびりとした山行が楽しめそうです。

【追伸】
何度かお知らせしていますが、6年前から山行中に撮影した画像をリアルタイムでTwitterに投稿しています。GoogleやTwitterで「ようこそ九重連山へ」 で検索するとすぐに見つかります。ぜひフォローしてください。



2015年3月28日長者原ビジターセンター展示改修に際し 環境省から感謝状を贈呈されました。

2014年12月13日OBSテレビ「かぼすタイム」でWebサイトが紹介されました。

九重町観光協会が配信している WebマガジンここのえNo.66(2013年6月号)でご紹介いただきました。 Webマガジンの配信登録九重町観光協会のサイトからお願いします。

サイトに掲載した画像の利用については、Photo Gallaryをご覧のうえ、お問い合わせください。



【Twitter】
ようこそ九重連山へ (@kujyu_renzan)

【ピンポイント天気予報】
長者原(ウエザーニュース提供)
大船山(ウエザーニュース提供)

【ライブカメラサイト】
牧ノ戸峠の道路状況
くじゅうの空(三俣山上空)ライブカメラ
三愛レストハウスライブ中継(南小国町提供)

【降雨状況・道路規制状況】
気象庁の高解像度降水ナウキャスト
大分県道路規制情報サービス

【お役立ちサイト】
くじゅうファンクラブ




6月17日撮影

【野営場の朝】

そこはかとなく夜の余韻が残る坊がツル野営場。大自然の中で、 居酒屋さながらに美酒を堪能した登山客も多かったのでしょうか。(笑)

【三俣山方面】

大船山5合目から望む三俣山方面。すでに霞んでいます。 この後、午後にかけ徐々に霞が強くなってきました。

【段原付近】

ピークを過ぎ枯れ花も増えていますが、さながら美魔女に 魅了されるばかりの景色であります。実際は枯れ花が写らない ように悪戦苦闘したのです。(苦笑)

【三俣山】

北大船山から望む三俣山方面。わずかながら霞が濃くなってきた ようにも見えます。ミヤマキリシマもついにファイナルです。

【北大船山周辺】

正面の大船山から右の北大船山のピーク周辺に 広がる台地全体がピークをわずかに過ぎたところです。 虫害は皆無で、まだ十分に観賞に堪えます。

【平治岳方面】

すでにピークを過ぎている平治岳も、依然として色付いて 見えます。2年続けて九重連山全体で虫害の発生がなく、 見事な花を堪能させてくれた偉大な自然に感謝。

【森の貴婦人】

美魔女に魅了されつつも、貴婦人との再会もまた 心躍るものです。(笑)

【オオヤマレンゲ】

大戸越にある花芯の赤いオオヤマレンゲは 咲いていましたが、そのほかはまだツボミでした。 今年はツボミも多めです。

【大戸越斜面】

咲き終わった大戸越から望む平治岳南の峰斜面。 上部はまだわずかに色が残ってみえますが、 平治岳全体はすでに咲き終えています。

【ガスかかる三俣山】

正午過ぎに牧ノ戸峠から入山。沓掛山山頂から 望む三俣山には、すでにガスがかかり始めていました。

【扇ヶ鼻登路】

扇ヶ鼻分岐から扇ヶ鼻の台地に登る登路周辺も すでにピークを迎えていました。扇ヶ鼻は 花はまばらですが、広範囲にミヤマキリシマの株が 点在しています。

【満開】

ピークを迎えた扇ヶ鼻のミヤマキリシマ。花の着きは多くは ありませんが、虫害がなく良好な株が多いので、一層艶やかに 見えます。

【点在するミヤマキリシマ】

扇ヶ鼻の台地は平治岳や北大船山周辺のように ミヤマキリシマの株が密生しているのではなく、 広い台地全体に点在しているのが特徴です。 ピークを迎えると、こちらも圧巻です。

【ガスに霞む】

画像右上の久住山は、時折ガスに覆われ見え隠れする状態でした。 扇ヶ鼻山頂付近でしばらく待機しましたが、ミヤマキリシマの余韻を残しつつ、 山を下りました。




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