News!4月23日更新の最新情報】

前回更新の情報は次ページにあります。   九重町のホームページを一見下さい。

九重連山春

4月22日の九重連山は曇。7時過ぎの長者原の気温は8℃。昨年4月14日の前震と16日1時過ぎの本震で、熊本や大分に甚大な被害をもたらした熊本地震から1年が 経過しました。大分県全域で観光客が激減し、地震後の九重連山でもゴールデンウィークの山は登山客もなく閑散とした状態が続いていました。山が賑わいを取り戻したのは ミヤマキリシマのシーズンで、現在は地震直後のように警戒しなくても大丈夫なんでしょうが、依然として登山道の崩落などのため通行できない場所もあります。豪雨で 指山から三俣山北峰の登山道付近で土砂災害が発生しハシゴの岩場が通れなくなったり、昨年の地震で落石があった硫黄山下の登路も、落石が放置されたままになっていたりと、 自然災害の爪痕は依然として深刻なものがあります。

週末の宴席も早々に失礼し、即帰宅して翌朝に備えます。朝、爽快な目覚めで一安心。当面山行前夜からの飯田高原入りは難しいようで、今しばらく忍耐の時が続きそうです。 先週は坊がツルまで森の中に春の気配を求めて散策していきました。これはもう早朝の雨と、午後に雨という予報が出ていたためでありますが、春の気配が漂う森には、 まもなく木々が一斉に芽吹き、躍動の時を迎える準備ができていました。山頂付近でも、そろそろ芽吹きが始まるのでは・・と期待して、三俣山に向かいます。結論から いえば、長者原付近より標高が700m以上高い山頂付近は、木々の枝先に芽吹きの気配はありますが、依然として冬枯れの様相であります。山頂から望む眼下に広がる景色は、 心地よくもあるのですが、特に変化もありません。今しばらく一見冬枯れの景色が続くようです。

大曲から7時過ぎに入山し、淡々と歩き、三俣山南峰でしばし眼下に広がる坊がツルを眺めつつ小休止の後、早々に山を下り11時前には大曲に帰着するという、何ともお気楽な 山行になってしまいました。それでも坊原付近ではヤマヤナギも花を咲かせ、ウグイスも鳴き確実な春を感じます。ウグイスの鳴き声も実に個性があり、上手なものから 少々リズムが悪いものまで様々で聞き飽きません。山を下った後、長者原に戻りおきまりのタデ原付近の散策です。野焼きから間もなく1ヶ月が過ぎようとしているタデ原には、 ハルリンドウやサクラソウ、キスミレも咲いています。

特にキスミレは、個体数がかなり減っているように感じます。株を数えたわけでもありませんし、確証は持てません。あくまでも感覚的なものです。しかしながら、 キスミレはレッドデータブック大分にあるとおり大分県では絶滅危惧種に指定されており、 今後も注意深く見守って行かなければなりません。以前は長者原付近や泉水山麓を黄色く染め上げるほど群生して咲いていたものですが、今年のように泉水山麓の野焼きが、天候不順で 4月後半まで遅れてしまうと、花が咲き始めてから草原に火を入れるので、キスミレも焼けてしまい、ここ数年山麓を黄色く染めるような見事な群生はは目にすることも なくなりました。レッドデータブックにもあるとおり、野焼きを止め草原が荒れてしまうのも絶滅の原因となるようですし、これはもう実に悩ましいところであります。

昼食後、再び長者原付近を散策。長者春にはコブシの花も咲き、桜も満開です。平地より一足遅れで本格的な春が訪れ、木々の枝先には、芽吹き後の蛍光色の新緑が眩しく 輝いています。山頂はまだ冬枯れの景色のままでしたが、麓は確実に春。この時期の山行は、吉部から坊がツルまでコースや、雨ヶ池あたりの散策がお勧めです。山を下ってからは タデ原を散策するのもまた一興でありまして、何も山頂に向かわなくても柔軟にコース選択をする方が一層楽しめそうです。



2015年3月28日長者原ビジターセンター展示改修に際し 環境省から感謝状を贈呈されました。

2014年12月13日OBSテレビ「かぼすタイム」でWebサイトが紹介されました。

九重町観光協会が配信している WebマガジンここのえNo.66(2013年6月号)でご紹介いただきました。 Webマガジンの配信登録九重町観光協会のサイトからお願いします。

サイトに掲載した画像の利用については、Photo Gallaryをご覧のうえ、お問い合わせください。



【ピンポイント天気予報】
長者原(ウエザーニュース提供)
大船山(ウエザーニュース提供)

【ライブカメラサイト】
牧ノ戸峠の道路状況
くじゅうの空(三俣山上空)ライブカメラ
三愛レストハウスライブ中継(南小国町提供)

【降雨状況・道路規制状況】
気象庁の高解像度降水ナウキャスト
大分県道路規制情報サービス

【お役立ちサイト】
くじゅうファンクラブ




4月22日撮影

【落石】

昨年の熊本地震ですがもり越下に発生した落石は 依然放置されたままです。自然災害の爪痕は、 ここにも残っています。

【すがもり小屋跡の外壁】

地震前からひび割れが入っていましたが、被地震後 一層外壁のひび割れが広がっています。すがもり避難小屋 裏の石垣も痛んでいますし、避難小屋の機能を損なわないように ぜひ補修をお願いしたいものです。

【大鍋】

三俣山大鍋付近では、わずかにシャクナゲの葉が 鮮やかさを増しているようです。木々の枝先に 芽吹きの準備はできていますが、周囲の景色は 依然として冬枯れの様相です。

【坊がツルと大船山】

三俣山南峰のお気に入りのテラスから望む坊がツルと 大船山。野営場にはテントが数張りありました。人工の 照明がない山は、夜にピークを迎えること座流星群の 観察には絶好の場所です。

【枯れ株】

2009年3月、南峰で発生した火災から8年が経過。 焼けたミヤマキリシマの株は依然として空しい姿を さらしたままです。株本には回復の兆しもありますが、 元の姿を取り戻すには、まだ10年以上かかりそうです。

【ヤマヤナギ】

柔らかな綿毛に包まれていたヤマヤナギが、 一斉に開花しています。山麓では、春の躍動が 始まっています。

【ハルリンドウ】

野焼き後のタデ原にも、春の花が咲き始めました。 木道近くにハルリンドウが咲いていました。

【キスミレ】

野焼きからもうすぐ1ヶ月が過ぎようとしています。 やけ株の間に、キスミレも咲いています。

【キスミレ】

3月に野焼きが終われば、焼け跡に咲く キスミレの群生も見られすのですが、近年 花が減っているようにも感じます。

【サクラソウ】

タデ原に咲くサクラソウ。木道からは離れた場所に 咲いていましたので、間近での撮影はできません。

【コブシ】

森の中にはコブシの株が多数の花を付け、まるで 花束に添えられたカスミソウのように見えます。

【コブシ】

長者原には多数のコブシが植えられており、 道路脇でも普通に花を観察することができます。 真っ青な空に白い花が映えます。

【サクラ】

標高1000mの長者原では、平地より一足遅で サクラが満開です。

【泉水山麓】

依然として野焼きが終わっていない泉水山麓でも、 すでにキスミレが咲いています。今年も野焼きが 4月後半までずれ込んだため、残念ながら野焼きで 焼けてしまいそうです。




トップページへ戻る / 次ページへ