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【3月2日】雲海に浮かぶ星生山(三俣山にて) 3月2日は曇のち雨。朝方は薄雲が広がる状態でしたが、徐々に雲が厚くなり、天候は少しずつ下り坂です。 午前9時頃の長者原付近の気温は5度程度と高めでした。登路には雪もなく、昨日までの雨で多少ぬかるむ ものの、霜でぬかるんだ状態よりずいぶんと歩きやすく感じます。正午前には西から低い雲が押し寄せて、 すがもり越や雨が池越付近から流れ込んできました。ちょうど1700m前後の高さまで雲に覆われ、九重連山 は各山頂が雲海の上に浮かんだ島のように見えます。「今週の一枚」に掲載したように、雲の下からは硫黄山の 噴煙が沸々と吹き出しています。飛行機が上昇して雲の上に出たときのような光景が広がり、三俣山頂にて しばし不思議な感覚を楽しみました。30分ほどで徐々に雲は薄れていきましたが、小雨が降り始めましたので、 早々に下りました。3月を迎え、平地には菜の花が咲き始めました。ここ九重連山でも、雪はほとんど融け、 いよいよ晩冬から初春へと移ろっていきます。 |
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【3月9日】咲き始めた沓掛山のマンサク
3月9日の九重連山は快晴。朝は放射冷却で冷えましたが、気温も徐々に上昇し、暖かな一日となりました。
この時期の登路は凍り付いていますが、気温の上昇とともに融けてぬかるみます。スパッツは必需品です。
登路の雪もほとんど融けていますが、日陰にはまだ名残雪が残っています。意外にも御池はまだ氷結しており、
それでも先週来の暖かな天候で融け始めているようです。沓掛山付近ではマンサクが開花し始めました。
いよいよ九重連山も初春の装いへと移ろっていきます。牧ノ戸峠駐車所は山行を楽しむ観光客でにぎわっています。
冬季に比べると軽装でも支障なく山行が楽しめますが、さすがにぬかるんだ登路をスニーカーでは歩き
にくかろうと思うのですが・・。登路のロープ外の枝道を歩いている方が多く、登路の荒廃が一層進みそうです。 |
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【3月23日】早春の坊がツルと大船山
3月23日の九重連山は快晴。朝は思いの外冷え込み、午前9時頃の長者原の気温は2度でした。登路は霜柱が
覆い、岩肌には吹き付けた雪が残り、霧氷も見られました。強烈な風が終日吹き付け、体感気温はかなり低めです。
坊がツルの野焼きは、天候の都合で3月30日に延期され、キャンプ場付近は、まだ枯れススキの草原です。
今年は春の訪れも早く、アセビの花も咲き始めており、野焼きで焼かれるのは多少心苦しい気もしますが、これも
いたしかたのないところでしょうか。 |
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【3月30日】すがもり越から望む早春の大船山
3月30日の九重連山は晴。このところの暖かな天候で、九重連山もすっかり春色になりました。登山者も増え、
活気が戻ってきました。30日は延期されていた坊がツルの野焼きということでしたが、またまた延期で31日に
なりました。残念ながら31日は参加できません。(その後の新聞報道で31日に無事実施されたそうです。) |
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【4月6日】野焼きを終えた坊がツル
4月6日の九重連山は曇のち雨。朝から雲が多く、時折小雨が降る状態で天候は下り坂です。午前9時頃には
一時雲も薄れ、薄日も差していましたが、風は強く西からは暗雲が迫ってきます。天候に不安を感じつつ、
急ぎ足での山行となりました。 |
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【4月13日】野焼き後の下泉水山麓に咲くキスミレ
4月13日の九重連山は晴。暖かな日差しに包まれ、いよいよ春も本番にさしかかろうとしています。
三俣山西峰斜面には、地震計と中継局を兼ねた観測点が完成しています。JRC(日本無線)のマークが
あり、無線機をいじっていた頃を懐かしく思い出しました。 |
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【4月28日】新緑輝く男池付近の黒岳原生林 4月28日の九重連山は曇。幸い雨は降らなかったものの、各山頂付近はガスに覆われています。男池から天狗岩を 目指すと、黒岳原生林はまぶしいばかりの新緑で、視界は蛍光色の緑が覆い尽くします。男池から奥ゼリを経て 風穴まで、輝く新緑と、咲き始めたシャクナゲと、足もとに散るオオカメノキの白い花が登路を飾ります。 黒岳山開きが開催されたようで(詳細は不明ですが・・)、黒嶽荘から前岳付近はかなりのにぎわいだった ようですが、男池からのルートは天候も今一歩ということもあり、野鳥の声を聞きながら、のんびりとした 山行が楽しめました。黒岳原生林も緑輝く春本番を迎えましたが、風穴にはまだかなりの氷が残っていました。 |
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【5月3日】ガスかかる坊がツル 5月3日の九重連山は曇。雲は多いものの午前中は青空が見える状態でしたが、九重連山中央部付近の山頂は ガスがかかっていました。このような時でも、坊がツル付近はガスがかかっていないことも多いのですが、 さすがに午後から天候が崩れるという予報が出ているだけあり、坊がツルもガスに覆われていました。それでも 連休ということで、多くの登山者が訪れています。道々ではスニーカーに簡易な雨具姿の人から「法華院温泉山荘 まではあとどれ位かかりますか?」という質問もかなりあり、軽装でも山行ができる季節の訪れを実感しました。 ガスに覆われた坊がツルでしたが、キャンプ場ではテントが次々と設営されていました。天候が下り坂という中でも 野営を楽しむ人たちには敬服です。雨の中での撤収は結構辛いものがありますからね・・。 |
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【5月11日】群生する坊がツルのイワカガミ
5月11日の九重連山は曇。朝はガスに覆われていましたが、午前9時過ぎから山頂付近のガスも時折切れ始め
ました。大船山頂からはガスの切れ間から久住町方面の眺望が楽しめました。終日山頂付近には
ガスがかかる状態でしたが、時折顔をのぞかせる日差しにすっかり日焼けしてしまいました。 |
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【5月21日】坊がツルのマイヅルソウ
5月21日の九重連山は晴。早朝は多少薄雲がかかるものの、おかげで朝露もなく、足下は軽快です。
さすがにこの時期は平日にもかかわらず(私もそうですが・・)多くの登山者が訪れています。早朝入山し、
群生地のミヤマキリシマ様子を見てきました。残念なことですが、今年も虫害がひどく、平治岳から北大船に
かけては、ほぼ壊滅状態です。虫害を受けた株は、枯れたように樹勢を失い、ほとんど食い荒らされた葉が
哀れです。遠くからもはっきり分かるほど茶色く変色しています。せめて残った花芽がきれいな花を咲かせて
くれればと願うばかりです。 |
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【5月25日】緑濃い晩春の坊がツル
5月25日の九重連山は快晴。早朝から雲一つない青空が広がりました。この時期には耳にする機会も
少ない放射冷却のためかか、大船林道から坊がツル周辺には霜が降りていました。大船山から平治岳にかけては
ミヤマキリシマを鑑賞するために訪れた人でにぎわいます。正午前には相当な人出が予想されましたので、
早々に坊がツルに下ってきました。それでも午前11時前には坊がツルも多くの登山者が押しかけ、バスを
チャーターして来た思われる団体とも次々にすれ違い、登山道は混雑していました。山開きを来週にひかえ、
この時期の九重連山は一年間で最もにぎわいを見せます。虫害を受けた株は多いものの、ゆっくりと
ミヤマキリシマ鑑賞を楽しむのであれば、平日に有給休暇を使って早朝から入山したいですね。(笑)
平治岳方面に出かけた人の情報では、虫害はひどいものの、花は6分咲き程度だそうです。北大船周辺に
比べれば虫害を逃れた花が残っているようです。 |
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