2002年 冬

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2002年12月

【12月1日】ガス晴れた初冬の中岳と天狗ヶ城(三俣山にて)

12月1日の九重連山は晴。午前9時頃の長者原付近の気温は6℃です。また暖かな一日となりました。早朝から ガスがかかり、午前中は各山頂付近がほぼガスに覆われる状態です。上空には青空が広がるのですが、ガスに遮ら れて時折ガスの切れ間から日が差す状態でした。それでも日陰には雪が残り、山頂付近の登路には霜柱が見られ、 いよいよ冬本番を迎えようとしています。 昨日は所用のため雨天の某市街地を歩き回っていましたが、幸いにも今日は、山行ができました。天候は今一歩 でしたが、徐々に深まりゆく冬を感じながらも、時折差す日差しを満喫できた一日でした

【12月9日】雪化粧した牧ノ戸登路

12月9日の九重連山は雪。午後から天候も回復するとの予報でしたので、遅めの到着となった午前10時頃の 牧ノ戸峠の気温は、−5℃。長者原から瀬ノ本にかけてはチェーン規制が出されており、この冬始めての本格的な 圧雪路となった道路を走りました。久々の圧雪路に多少緊張しましたが、氷結していなければスタッドレスタイヤ は快適です。しかしながら、ノーマルタイヤでチェーンも装着せずに立ち往生し、道路をふさいでいる車には 閉口します。通行できるところまで通行しようということなのでしょうが、登りよりも下りの方が危険です。 チェーン規制が出されている時は、無理をしないようにしましょう。カーブで対向車線に滑って停車した車もあり、 事故にならなかっただけでも幸いでした。
牧ノ戸峠は風雪が強くガスもかかっており、登路はうっすらと新雪に覆われています。通りがかった観光客に 激励され、午前10時過ぎに牧ノ戸登路から入山しました。先行の足跡も沓掛山付近から先では雪に覆われて 消えており、新雪の登路を快適に歩きました。それでも登路はガスがかかり風雪が絶えず、肌を刺す寒さです。 御池側の池の小屋で1時間ほど待機しましたが、ガスが晴れて中岳が見渡せたのはわずかで、カメラを向けた時には 再びガスに覆われて撮影もできません。このところ暖かな天候が続いており、昨日から急激に寒くなったために 御池周囲は雪景色ですが、御池は全く氷結していませんでした。今日のような天候が数日も続けば完全氷結する ことでしょう。
冬季の平日だけあって登山者は少なく、久住山へのメインルートである牧ノ戸からの登路ですら、今日すれ違ったのは 5人だけでした。静かな山行が満喫でき、この快適さはクセになりそうです。

【12月14日】凍て付く北千里浜と硫黄山の噴煙

12月14日の九重連山は快晴。9日(月)の風雪が信じられない程の好天です。午前9時頃の長者原付近の 気温は−1℃。暖かな朝です。道路の雪もほとんどなく、規制も出されていません。前回の山行で、御池は 全く氷結していませんでした。その後寒波が続きましたので、大方の予想どおり御池の氷結具合を確かめに 行ってきました。(笑)
御池は後わずかで完全氷結する程になっていました。しかしながら今日の晴天に続き、明日以降も暖かな 状態が続くとの予報ですので、また融けてしまいそうです。中岳山頂から望む坊がツルにはテントが張られ ていました。登路でもシュラフを背負ったグループとすれ違いましたので、今夜の坊がツルは冬の野営を 楽しむ登山者でにぎわうことでしょう。
快晴で雲一つない状態で、祖母・傾方面をはじめとして、阿蘇はもとより雲仙方面まで見渡せました。天狗が城 山頂付近から、渡る風に揺れて輝く、後わずかにのこる御池の水面を眼下に望みながら、しばし至福の時を 楽しみました。

【12月22日】雲の切れ間に大船山を望む

12月22日の九重連山は曇。午前9時過ぎの長者原付近の気温は3℃。12月とは思えない暖かさです。 ガスがかかり湿っぽいため体感気温は低めです。それでも風もなく、歩くには快適でした。 先週末にスキー場がオープンしましたが、今年は例年になく冷え込みが弱く、降雪機での雪作りも はかどっていないようです。先週の暖かな雨のために山の雪はほとんど消失しており、スキー場の雪作り の苦労が感じられます。
午前11時前まで、各山頂は濃いガスに覆われ視界が利きません。すがもり越から北千里浜に下り始めた 11時過ぎにガスも切れ始めましたが、それでもほぼ終日山頂付近には断続的にガスがかかる状態でした。 法華院から坊がツル付近も雪がすっかり消失し、ほぼ無風で、秋口を思わせる天候です。正午前には時折 雲間から日差しも望めました。この時期は冷え込んで凍て付き、一面雪景色でもなければ、山は冬枯れで 単調な景色が広がります。坊がツル方面を訪れる人も少なく、昨日の雨で水たまりのできたキャンプ場の 枯れ草も一段と寂しさを感じさせる一日でした。今週中頃には再び寒波が訪れ、この景色も一変して 冬景色に変わることでしょう。今年中にもう一度は山行が可能だと思います。雪景色の坊がツルを紹介 できることを期待しつつ山を下りました。

【12月28日】凍て付く中岳山頂標識

12月28日の九重連山は曇時々晴。午前10時前の牧ノ戸峠付近の気温は−5℃。時折晴れ間が広がって はいるものの、厳しい寒さです。実は前回の更新でお知らせのとおり、今回が今年最後の山行になり そうですので、当初は坊がツルから大船山方面を紹介する予定でした。ところが、先週からの寒波の襲来で、 長者原からの登路はチェーン規制が出されるほどの冷え込みです。霧氷鑑賞に牧ノ戸峠まで登ってみると、 駐車場には車が少なく、そのまま中岳方面へと静かな山行を楽しんでしまった次第です。(苦笑)
登路の積雪は5cm程度で、曇り空から時々日差しが望める程度の天候でしたので、雪も融けることがなく 帰路もぬかるんでおらず、歩きやすい状態です。いつもながら久住分れ付近では強い風が吹き、積雪は ほとんどなく、地面が覗いていました。
御池もついに完全氷結し、厳冬期の訪れを感じさせる景色が広がります。中岳山頂では直立することが困難なほど 強烈な風が吹き、カメラを構えた手が風にあおられて震えます。撮影のために手袋をとると10数秒ほどで 手に痛みを感じるほど体感気温は低くなっていました。断続的にガスがかかる中岳山頂で、ガスの切れ間を 待って待機すること30分強でしたが、風も弱まる気配すらないため撮影を断念し、池の小屋に逃げ込み ました。風が吹かなければ少々気温は低くても快適です。

2002年1月
【1月5日】雪に埋もれるすがもり避難小屋

2002年1月5日は曇。新年初の山行でした。午前中は1500m付近からガスがかかり、各山頂は時折ガスの 切れ間から束の間望める程度です。午前10時過ぎの法華院温泉山荘付近の気温は0℃で、厳冬期にしては高めです。 しかし稜線付近の登路では強烈な風が吹き、日が差していないため、体感気温はかなり低くなっています。 登路の積雪は10cm程度です。日中に表面の雪が融け、夜間に凍り付いて大変滑りやすくなっている場所もあり、 注意が必要です。法華院温泉山荘付近では山荘のスタッフが電動ハンマーで凍てついた通路の氷を割って除去する作業 をしていました。正午過ぎには各山頂付近のガスも切れ始め、天候も回復してきましたが、風は依然強く吹いています。 坊がツル避難小屋で休息し、三重県と博多から来られたという2組のご夫婦としばし歓談してから、キャンプ場と 法華院温泉山荘付近を撮影して下りました。これから2月下旬にかけて九重連山も厳冬期を迎えます。 今年もまた厳しく美しい冬の景観を十分楽しめそうです。

【1月12日】大船山頂から望む九重連山中央部方面

1月12日の九重連山は快晴。朝から雲一つない青空が広がります。気温も高めで、風も弱く快適な山行が 楽しめました。暖かとはいえ厳冬期にもかかわらず坊がツルキャンプ場にはテントが張られ、冬の野営を 楽しんでいるようです。段原付近も雪はほとんどなく、山頂からの視界も抜群で、恵まれた一日を過ごせました。 しかし、厳冬期の九重連山も一休みというところですが、いよいよこれからが厳しい冬のピークとなります。

【1月19日】薄雲に浮かぶ由布岳を望む

1月19日は晴。登路の雪も厳冬期にしては随分と少な目です。風も弱く、雲間から日差しが望める状態 でしたので、すがもり越から三俣山へ向かいます。山頂付近にはさすがに霧氷が付き、それでも今が冬の 最盛期であることを伺わせる光景が広がります。視界も良く、遠く由布岳や阿蘇方面も見渡せました。 先週に続き暖かな山行となりましたが、1月中旬から2月中旬までが厳冬期の本番になります。

2002年2月
【2月2日】凍て付く池の小屋

2月2日は雪。各山頂付近にはガスがかかり、断続的に雪が降っていました。午前9時頃の牧ノ戸峠付近の 気温は−2℃と高めで、雪も重く、着衣に着くとすぐに融けて濡れてしまう状態でした。朝は道路の積雪 もなく支障なく通行できましたが、昼前には牧の戸峠付近にチェーン規制が出されました。牧の戸から中岳方面を めざすと、扇が鼻下付近からはガスが濃くなり、降雪も重なって視界が利かなくなってきます。久住分れ 付近では積雪10cm程度、視界は悪く道標を頼りに歩く状態です。氷結した御池の湖面にも雪が積もって 一面の雪原になっており、とても池があるとは思えない状態です。池の小屋でしばらく待機しましたが ガスが晴れる気配はなく、撮影もままならず、徐々に雪も強くなってきましたので、午後1時前には下り 始めました。長者原付近では2月9日から開催される九重氷の祭典の準備が行われています。

【2月16日】雪積む中岳への登路(久住分れ付近)

2月16日は晴。上層にわずかに薄く筋を引く程度の雲はありましたが、2週ぶりに訪れた九重連山は 暖かな日差しに恵まれました。午前9時頃の牧ノ戸峠の気温は1℃です。阿蘇や祖母・傾山系、雲仙 方面も見渡せるほどで、風も弱く絶好の山行日和です。登路にはまだ圧雪した雪がありますが、雪路と 地面が現れた場所が断続的に現れる状態です。地面が現れた場所では、朝は氷結していましたが、 気温の上昇とともにぬかるんで歩きにくくなります。久住分れ周辺から御池、中岳方面では、かなり融けた 様子ではありますが、ほとんど雪に覆われた状態です。寒さのピークもあと2週間程度。3月になると 暖かな春の風に包まれるようになります。

【2月23日】春を待つ坊がツルと大船山

2月23日は晴。朝方は多少雲が広がり、氷点下まで冷え込みましたが、それでも気温は2月とは思えない ほど高く、徐々に雲が切れ始め、日差しに包まれた正午過ぎには、春を思わせる暖かさすら感じました。 先週来暖かな天候が続き、雪もずいぶん少なくなっていますが、日陰の登路にはまだかなりの雪が残り、 しかも日中に融けたものが夜間に氷結し、堅く凍り付いて滑りやすい状態です。大船山頂直下では、 登路を踏み外すと膝上まで雪に埋もれるほどですが、さすがに日当たりのよい段原周辺では、雪もほとんど 融けてしまっており、いよいよ九重連山も晩冬を迎えたようです。


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