2002年 夏

四季のトップへ /  / 夏  /  / 

2002年6月

【6月2日】山開き(大船山にて)

6月2日の九重連山は晴。早朝から晴天に恵まれた中で、九重連山に初夏の訪れを告げる山開きが開催されました。 山頂祭の会場となった大船山頂には、早朝から多くの登山者が訪れ、山頂祭の開始を待っていました。折しも ミヤマキリシマの最盛期とあって、坊がツル周辺から平治岳、大船山方面は今年最高の人出となったようです。 虫害はひどいものの、幸いにも被害が少なかったミヤマキリシマの株が綺麗な花をつけています。平治岳付近は 山頂一体でミヤマキリシマが咲いている様子が、坊がツルや大船山頂からもわかります。北大船付近でも虫害を 受けてはいるものの、花芽が残った株も花を咲かせています。ミヤマキリシマ情報は、リンクをしていただいている 木下氏が運営されているこちらのHPにも詳しい情報があります。
山開きを終え、九重連山も初夏を迎えます。間もなく梅雨入りしますが、梅雨が明けるといよいよ夏。今年もまた 多くのキャンパーでにぎわうことでしょう。

【6月8日】ミヤマキリシマ咲く平治岳登路

6月8日の九重連山は晴。昨夜の深酒がたたり、取り付きはすでに午前8時前。(苦笑)この時期、 現地着の時間が下がりますと、車を駐車する場所の確保に苦労する状態です。それでも先週の山開きの日の早朝より 格段に空いていました。このような日は、特に目的地も決めず、ひとまず坊がツルへ直行です。 途中、法華院温泉山荘裏で、当HPからリンクしてもらっています「くじゅう写真館」 の作者兼山荘スタッフ兼カメラマンの川上さんに偶然会いました。この時期の山荘はかき入れ時。超多忙でお疲れの様子であります。
北千里浜はずれ付近から見上げる三俣山斜面のミヤマキリシマがきれいに咲いています。南峰付近が特に花が 多いようです。群生地とは異なり、一面敷き詰めたように咲いているわけではありませんが、山肌に点在する花が 楽しめます。山頂付近が染まっている平治岳では、すでにピークを過ぎてはいますが、大戸越から山頂にかけての斜面の 一角では、まだきれいな花が楽しめます。山頂付近は虫害が激しくほとんど花がありません。 それでも、虫害を受けた株は再び葉を出し、緑が回復してきました。残った花が、けなげに咲いている株もあります。 このような状態ですから、遠くから眺めているだけの方が、良いのかもしれません。(笑)
ミヤマキリシマの花の終わりも近づき、九重連山は間もなく梅雨を迎えます。天候が悪ければ、山行もしばらく お休みです。長い梅雨に入る前にミヤマキリシマ情報を掲載できて幸いでした。

【6月22日】緑濃い梅雨の晴間の坊がツル

6月22日の九重連山は曇。時々晴れ間がのぞくものの、また雲に覆われる状態でした。ミヤマキリシマの ピークも過ぎ、熱狂的なにぎわいは落ち着きました。久住山周辺や坊がツル付近も、つかの間の休息に入った ようです。折しも梅雨。今日は幸い天候には恵まれましたが、本来なら雨に見舞われ、坊がツル付近の人影も ほとんどない時期ではあります。また梅雨が明けると夏のにぎわいがやってきます。
九重連山は濃い緑に覆われ、夏を迎えました。雨が少ないとはいえ、さすがに梅雨。北千里浜には小川?ができ、 硫黄山の噴煙を映します。中岳の山肌にはまだミヤマキリシマの花が残り、それでも濃い緑に覆われ、夏色に なっています。雨が続けばしばらく更新も休止しますので、週末だけは天候が回復することを願う今日この頃です。

2002年7月
【7月6日】風に揺れる雨が池のイブキトラノオ

7月6日の九重連山は曇。昨夜来の雨も朝にはやみましたが、1500m付近からはガスがかかる状態です。 昨夜までの雨のため登路には水が流れ、小川となっているところもかなりあります。雨が池は水をたたえ ノハナショウブが咲き、イブキトラノオが風に揺れます。坊がツルにもテントはなく、大船山や平治岳の山頂は ガスに覆われ望むことすらできません。午後1時頃から坊がツル付近にもガスがかかり始め、小雨も降って きましたので早々に下山しました。明日にかけて天候も回復傾向ということで、すがもり越付近では、野営の装備 を担いだ登山者とも会いました。梅雨が明ければ、キャンパーでにぎわう坊がツルも、梅雨時はしばし静かな時間 が流れているようです。

【7月13日】三俣山本峰から望む雲かかる平治岳

7月13日の九重連山は曇。台風の影響でしょうか、朝は小雨もぱらつくあいにくの天候です。午後に向けて降水確率 は低くなっていますが、山頂付近にはガスがかかり、強めの風も吹いていました。小雨のあがるのを待ち、三俣山 ピーク往還の短時間の山行です。時折ガスの切れ間から青空も見え、夏の陽が濃い夏草を輝かせていますが、すぐに またガスに覆われます。しかしながら、この季節は景色も単調になりがちで、多少ガスでもかかっていた方が、 変化があるかもしれません。(笑)
三俣山頂付近では、すれ違う人も少なく、今日もまた静かな山行となりました。南峰から望む坊がツルと大船山は 濃い夏草に覆われ、坊がツルにはテントはありませんでしたが、梅雨明けも目前となりこれからまた夏シーズンを迎え、 多くの人が九重連山を訪れることになります。学校が夏休みに入ると、夏合宿やキャンプなどで100名単位の団体が 入山することになり、牧ノ戸や長者原周辺から久住山にかけては混雑します。 特に久住山周辺は人も多く大変混雑しますので、静かな山行を楽しみたい向きは、久住町側から入山し、坊がツルや 大船山へのルートをお勧めします。

【7月21・22日】三俣山肩の金星と法華院山荘の明かり

7月21日と22日の九重連山は晴。遅めの梅雨明けのようですが、夏シーズン本番を迎え、この夏最初の野営を敢行 しました。日曜から月曜にかけてでしたが、坊がツルキャンプ場にはテントが10張りを超え、高校の山岳部の 夏合宿もあり、結構なにぎわいです。更けゆく坊がツルの夜を星空を眺めながら満喫し、朝焼けを迎える頃には例に よって昨夜の余韻(単なる飲み過ぎ?)で多少時期を逸し、気が付けば平治岳はすでに輝く朝日に照らされ始めています。 それでも22日午前の大船山頂は訪れる人もなく、しばし静かな時間を楽しめました。両日とも夏空は一段と青く、夏本番を 実感する一日でした。
それにしてもこの時期は標高2000mに満たない九重連山では、装備を担いでの炎天下の移動は厳しいものがあります。 早朝または夕刻の移動がお勧めです。

【7月28日】雲かかる夏空を映す御池

7月28日の九重連山は晴。朝、九重連山中央部付近には各山頂にガスがかかっています。長者原付近では晴れて いますが、すがもり越を過ぎると薄くガスがかかり、視界が悪くなってきました。昨夜までかなりの降雨があった ようで、北千里には小川ができ、水流が音を立てています。
夏シーズン恒例、学校の野外活動で久住山を目指すグループに遭遇。さすがに300人近い集団が同じジャージで 歩く姿は壮観で、遠目には一筋の流れのように見えます。久住山は、山頂が沈むのではないかと思うほど多くの人 が押しかけています。久住山に比べれば御池周辺はかなり静かではあるものの、それでもかなりのにぎわいで、 昼時には多くのグループが昼食を楽しんでいました。下り終えた午後2時過ぎには時折小雨もぱらつくようになり ました。台風の影響が残り、まだ天候が完全に安定していないようです。

2002年8月
【8月3日】三俣山南峰から望む盛夏の由布岳

8月3日の九重連山は曇。朝から時折小雨が降るものの、本格的な雨になる様子はありません。大気の状態が 不安定なようで、由布岳や万年山方面では青空も望めるものの、九重連山は終日雲が多めでした。星生山麓では ノリウツギが満開で、遠目にも山肌が白っぽく見えます。夏の九重連山ではあちこちで見かける光景です。 三俣山頂も多くの人でにぎわっていました。子どもたちが夏休みをむかえたためか、家族連れの人が多く、 あちこちから子どもたちの歓声が聞こえてきます。ガスもなく、曇り空で強い夏の日差しも遮られ、山頂を渡る 風も心地よく、半袖シャツ1枚では多少肌寒さも感じるものの、草原に寝ころんで、快適な昼寝が楽しめました。 天候が不安定なため、再び小雨が断続的に降り始めた午後2時過ぎには下りました。
そういえば、三俣山南峰から平治岳の肩にビッグアイ(大分市のサッカー場)が見えることを発見。あれだけ 大きな施設ですから当然なのでしょうが改めてその大きさを実感しました。(笑)

【8月11日】テントが設営される坊がツルキャンプ場

8月11日の九重連山は曇時々雨。飯田高原付近ではまだ雲間から青空が覗ける天候でしたが、九重連山では 朝から時折小雨が降り天候もすぐれません。前線も近づいているようで大気の状態が不安定なようです。 各山頂付近にはガスがかかっています。最初から雨ですと入山しませんが、それでも急激に天候が悪化する 様子でもなく、こんな日はひとまず坊がツルを目指すことにしています。
あいにくの天候ながら、坊がツルキャンプ場には次々とテントが設営されていきます。午前9時過ぎには、 愛媛県松山市や今治市の高校の山岳部の一行が到着し、一気にテントが増えました。天候の方は、雲間から しばし薄日が差すものの、小雨も降り始めるなど徐々に下り坂のようです。しばらく待機した後、 天候が小康状態の間に、坊がツル周辺で唯一山頂がガスに覆われていなかった平治岳まで急いで往復して来 ました。さすがにこの時期の平治岳を訪れる人は少なく、大戸越から山頂付近にかけても静かです。山頂に 着いてみるとわずかにガスがかかり、強い風も吹いていました。
坊がツルに帰着した午後1時頃には強い雨が降り始めましたが、雨の中でもさらにテントの数は増えていきます。 せっかくですから、これから夜にかけて天候が回復し、楽しい野営ができることを祈りつつ山を下りました。

【8月24・25日】朝焼けの平治岳上空

8月24日の九重連山は曇。ガスがかかり、時折小雨がぱらつくものの、17時半過ぎに天候の回復 を待って入山。坊がツルに着く頃には薄暗くなっていました。雲間からわずかに星が望めるものの、曇り空です。 テントを設営して野営。坊がツルで星空を仰ぎながらの一杯も、また格別であります。(笑)
25日、曇っていたため朝も暖かく、朝露も少なめでした。午前5時前にはきれいな朝焼けが望めましたが、 各山頂は徐々にガスに覆われ始め、大船山はほとんど見えなくなるほどです。午前8時過ぎには鉾立峠からガスが 入ってきて、坊がツルも徐々にガスに覆われ始めました。来春の野焼きに備えて、防火帯を作る輪地切り(わぢぎり) が行われており、刈払機のエンジン音が響く中、坊がツル周辺を散策して、早々に下ることにしました。北千里浜の はずれに着いた10時過ぎ、振り向けば坊がツル付近はガスに覆われ見えなくなっていました。すがもり越も11時前 にはガスに覆われ始めました。九重連山の夏もそろそろ終わりを迎え、坊がツルではススキが穂を出し、イタドリが 花を咲かせています。草原を渡る風にも、秋の気配を感じました。


四季のトップへ /  / 夏  /  /