2003年 秋

四季のトップへ /  /  夏 / 秋 / 

2003年9月

【9月6・7日】明け行く九重連山(久住山頂にて)

9月6日の九重連山は晴。午後にかけ雲が多めの天候です。午前の仕事が早めの終了したため、午後から急遽野営に出かける ことにしました。ところが取り急ぎ荷造りしたためか、あろうことかテントのフレームを忘れてしまい、気づいたときは長者原に 着いていました。すでに17時前、往復3時間かけて自宅へ取りに戻るわけにもいかず、今夜の宿は車の中に決定です。 日没までには時間があるため、ひとまず牧ノ戸峠から久住山へ向かいます。
18時頃に久住山頂に着きました。山頂付近も日頃の喧噪が嘘のように静かで、誰一人いません。あいにく日の入りの時刻には ガスに覆われてしまい夕焼けは望めませんでした。
明けて7日の朝、天候は晴。午前5時前に牧ノ戸峠から久住山を目指して入山しました。満点の空は輝く星に覆われ、ヘッド ランプの明かりを頼りに真っ暗な登路を歩きます。扇が鼻下付近で空が白み始め、西千里ヶ浜に着く頃には久住山頂の雲が 茜色に染まり始めています。 久住山頂に着いた頃、中岳と稲星山の中間付近から、地平線の上空を覆っている雲の上に赤い太陽の輪郭が見えてきました。 本来なら坊がツルでテントからはい出す時刻に、ご来光を目にしているわけで、さしずめ「怪我の功名」というところ でしょうか。
7時半頃になると山頂付近にも徐々に登山者が訪れるようになります。またいつもの久住山の喧噪が始まります。牧ノ戸峠に 下った午前9時前には駐車場は満車で、バスで訪れた団体や学校関係の登山者があふれ、いつもの混雑が始まっていました。

【9月14日】坊がツルから望む大船山

9月14日の九重連山は晴。台風が一気に秋の気配を運んできたようで、高原の朝は寒さすら感じるほどです。3連休の中日 で、今日も多くの行楽客が訪れています。
8時前の吉部の登路入り口付近にはすでにかなりの車が駐車しており、駐車場所を探すのに少々苦労しました。大船林道 入り口フェンスの近くに駐車し、フェンスを越えて、すぐに右にある鳴子川に沿った登山道に入ります。この登路は大船林道を ショートカットして坊がツルへ向かう登路で、右手に鳴子川の川音を聞きながら、約30分ほどで再び大船林道に合流します。 利用する人が少なく、静かな山行が楽しめますので、これから秋の行楽シーズンにはお勧めです。吉部からは、鳴子川を挟んで 2つの登路があります。往路と復路で別ルートを歩いてみるのも良いでしょう。坊がツルまでの所用時間はどちらのルートも ほぼ同じ程度で、登路入り口から坊がツルの大船林道終点まで約45分程度です。
早足で坊がツルを目指し、ススキの穂並み揺れる坊がツルを抜け大船山へ向かいます。大船山頂に着いた10時30分頃 にはすでに山頂付近には久住町側から登ってきた人もいて、20人以上の登山者がいました。それでも喧噪の久住山頂に比べ れば遙かに静かで、狭いながらも眺望にすぐれた山頂でゆっくりくつろげます。山頂を渡る風は秋風で、肌寒さを感じました。 御池の紅葉はまだまだですが、あと1月後には見事な紅色に染まることになるはずです。その頃には大船山頂も、初夏の ミヤマキリシマのシーズンと並び多くの登山者でにぎわい、再び喧噪が訪れることになります。山頂でしばらく休憩した後、 正午前には坊がツルへ下り、草原に寝ころんで青く澄んだ一段と高い空を眺めながら、ゆっくりと秋の一日を満喫しました。

【9月21日】三俣山から望む大船山

9月21日の九重連山は晴。早朝は長者原付近もガスに覆われていましたが、徐々に天候は回復に向かいます。午後からは 天候も回復するという天気予報を頼りに、遅めの到着となった午前9時過ぎの長者原付近の気温は13℃。この気温でも 9月になってからの残暑が厳しかった今年は、暑さに慣れていたせいか寒さを感じます。しばらく天候の回復を待って待機し、 ガスが薄くなってきた午前11時前に入山しました。
すがもり越に着く11時30分頃から急激にガスが晴れて、各山頂付近も望めるようになってきました。青空が広がり、絶好 の山行日和です。三俣山の稜線は秋を感じさせる冷たい風が強めに吹いており、流れる雲の切れ間を待ってカメラを構えている と、少々手がかじかんでくるほどです。西峰から各ピークを経由して南峰へ向かいます。南峰山頂付近は今年も期待どおり リンドウが豊作?でした。まだほとんどがつぼみで、咲いているものはわずかですが、次週末あたりはかなり咲きそうな状況 です。正午過ぎ、南峰山頂から見渡す坊がツルにはテントが3〜4張りありましたが、午後1時過ぎには1張りを残して撤収 したようです。坊がツルを流れていく雲の陰を眺めながら、南峰でゆっくりと昼食とり休憩した後、山を下りました。
台風の余波か、少々風は強めでしたが、天候も午後にかけ回復した今日は、着実に秋の装いへと移ろう九重連山を楽しめた 一日でした。

【9月27日】秋の陽が演出する暮雨の滝

9月27日の九重連山は快晴。朝から雲一つない晴天に恵まれ、絶好の山行日和です。午前7時過ぎの飯田高原付近の 気温は12℃。随分涼しくなってきました。飯田高原周辺ではコスモスが咲き、ススキの穂並みが秋の陽に照らされて 銀色に輝いており、すっかり秋本番を迎えています。
秋の行楽シーズンを迎え、相当な人出が予想される久住山方面はしばらくお預けにして、紅葉の状態が気になる大船山 へ向かうべく、吉部から入山しました。午前8時前に入山すれば大船山頂を往復して、正午前には坊がツルに下って これます。坊がツルでゆっくりと休憩して、秋の一日を満喫する予定です。
坊がツル付近は来春の野焼きに備え、延焼を防ぐ輪地切りがされています。野営場付近も帯状にススキが刈り込まれ 残ったススキの間にテントが張られているのがわかります。今日も10数張りのテントがありました。
段原から大船山頂付近の紅葉はまだこれからというところで、御池付近も2週間前と比べてもあまり変化がありません。 山頂付近には次々と登山者がやってきますが、それでも喧噪の久住山付近に比べるべくもなく、静かな山行が楽しめ ます。早々に坊がツルへ下り、草原に寝ころんで快晴の青空を眺めながら、ゆっくりと秋の一日を満喫しました。 帰路は暮雨の滝に立ち寄ってみました。こちらも周辺の紅葉はまだまだです。それでも滝壺に差し込む午後の陽光が 絶妙な彩りを演出しており、滝音を聞きながら、しばし景色を堪能した後、山を下りました。

2003年10月
【10月4日】坊がツルの輪地焼きの炎に揺れる大船山

10月4日の九重連山は曇。時折雲が切れ間から秋の陽が差すものの、終日雲が多めの天候です。午前9時前の長者原 付近の気温は12℃。長者原駐車場にはキャンピングカーが並び、各登路入り口には今日も多くの登山者が訪れています。
三俣山頂付近の紅葉の様子を観察すべく、三俣山に向かいます。午前10時前、山頂付近は断続的にガスがかかり 大鍋・小鍋付近はガスに覆われて全く視界が利きません。30分ほど待機しましたが、おそらく山頂付近の気温は 10℃以下になっているものと思われ、強い風に吹かれ手がかじかんでくる始末です。天候がすぐれないときは すでに寒さを感じる季節になったのだと実感した次第です。
今年の紅葉は昨年よりも遅めのようです。大鍋壁のドウダンの葉がやっと色づき始めたというところです。 また、南峰には例年のようにリンドウが群生しており、まだつぼみの方が多いので、しばらくは楽しめそうな状態です。
今週は坊がツルの輪地焼きです。午前10時頃、三俣山南峰から望むと、一斉に煙が上がり始め、火入れが行われました。 南峰から大急ぎで坊がツルへと下り、輪地焼きの様子を撮影します。この作業は、来春の野焼きに備えて、周囲への延焼 を防ぐ大切な作業です。本番の野焼きほどの迫力はなく、ちょろちょろと燃えているという感じです。輪地焼きを終え、 いよいよ坊がツルも秋から冬を迎える準備が整ったようです。

【10月11日】鳴子川秋色

10月11日の九重連山は曇のち雨。午前7時前の飯田高原の気温は13℃。曇っていたためか、比較的暖かな朝と なりました。天候は午後にかけ下り坂という予報です。大船山付近の紅葉の状況を確かめるべく、大船山に向かう ことにしました。天候が悪化する前の午前中に、山頂まで往復する予定です。
午前7時前に吉部から入山。暮雨の滝側の登路を坊がツルへ向かいます。木々に覆われた登路は、曇っているため 薄暗く、足下が少々不安になる場所もありました。周囲の木々の葉は、2週前に比べかなり色付き始めています。
坊がツルから望む各山頂付近は、雲がかかっています。大船山頂付近もガスがかかっていましたが、時折ガスの切れ間から 山頂が望める状態でした。天候は確実に下り坂ですので、一気に山頂へ向かうべく、いつもなら小休止する坊がツル キャンプ場もそのまま通過します。
紅葉の状態ですが、段原から大船山頂付近の木々は色付き始めています。ガスがかかる山頂からは御池が望め ませんでしたので、御池に下ってみました。紅葉は昨年より少々遅れ気味。御池周辺の木々が一斉に燃えるような 紅色に紅葉するのはあと1週間というところでしょうか。それでも東岸側はかなり紅色に色付き、南岸は黄色に 色づいています。今日の御池周辺は、紅・黄の彩りも様々で、わずかに残る緑も加わり色とりどりの光景です。 圧巻の紅色一色に染まってしまう前の、通好み?の絶妙な彩りを楽しむなら今がお勧めです。

【10月19日】暮雨の滝・秋

10月19日の九重連山は晴時々曇。午前6時過ぎの飯田高原の気温は1℃。早朝は快晴でしたので、冷え込み ました。飯田高原には霜が降り、秋の深まりを感じる清冽な寒さが漂います。さすがに紅葉シーズンとあって、 午前6時過ぎの吉部登路付近には、すでにかなりの台数の車が駐車しており、喧噪の一日を予感させます。
坊がツルは霜で真っ白でした。坊がツルを蛇行して流れる鳴子川源流からは川霧があがり、大船山の肩から 差し込む朝の陽の光路が映ります。霜が降りた坊がツルキャンプ場には今日も多くのテントが張られていました。 この時期になり、朝の気温が氷点下近くになると、キャンプ場の朝は決して早くはありません。午前8時頃に まだ朝食を摂っているグループがかなりありました。
今年の紅葉は遅れているのか、はたまたこのまま終わってしまうのか、なんとくなく色もくすんで気がかりなところ です。段原から大船山頂の西斜面の紅葉もそのような状態ですし、山頂付近の御池周辺も同様です。九重連山へ向かう 道々の紅葉も遅れ気味ですし、色もはっきりしません。やはり夏が涼しかったためでしょうか。今年は季節が 少々遅れてやってきますので、紅葉もこれからピークを迎えることを期待するばかりです。
午前10時過ぎには雲がかかり始め、日差しが遮られるようになると紅葉の色も一段とくすんで見えます。 早々に坊がツルへと下り、暮雨の滝へ向かいます。暮雨の滝周辺の紅葉もそろそろピークのようです。

【10月25日】三俣山大鍋の紅葉

10月25日の九重連山は晴。午前8時頃の長者原付近の気温は1℃。早朝から快晴です。先週は冷え込んだ 日もあり、お便りをいただいた方の情報では、23日の大船山で霧氷と紅葉を堪能したとのことです。秋も深まり いよいよ霧氷のシーズンを迎えたようです。
この時期の九重連山は初夏のミヤマキリシマのシーズンと同様に、どこも多くの人でにぎわいます。そんな中でも 比較的静かなコースである指山経由で三俣山北峰へ向かいます。大鍋・小鍋を一巡する通称「お鉢めぐり」も多くの 人が歩いており、すれ違いに苦労します。南峰経由で本峰へと向かいましたが、山頂付近は団体で訪れた人も多く、 相当なにぎわいでした。
今年の紅葉はやはり色付きが今一歩で、紅色に色づくドウダンの紅葉も少々控えめ?です。喧噪にもまれながら の山行でしたので、正午過ぎには再び指山へと下りました。長者原付近から消防車のサイレンが絶え間なく聞こえて いましたので、少々気がかりではありました。視界が開ける指山付近まで下ってわかったのですが、なんと雨が池付近 に火災が発生しているのでした。
防災ヘリが散水して延焼を防いでいましたが、枯れ草が炎をあげて燃え広がります。登山者の火の不始末が原因 かも知れません。そういえば、雨が池付近は数年前にも焼けたことがあります。今回の方が延焼した範囲は広い ようで、新聞報道では約4haだそうです。指山山頂でしばらく消火活動を見守っていましたが、火の勢いが弱く なった午後3時前に、重い気分になって指山を下りました。やはり山に入る人には、十分な自覚と責任をもって 山行を楽しんでもらいたいと願うばかりです。

2003年11月
【11月1日】大船林道の紅葉

11月1日の九重連山は曇。午前9時頃の長者原付近の気温は15℃。暖かな朝になりました。先週は冷え込んだ 日もありましたが、今日は午後にかけ曇りへと向かい、夜には雨も降るというあいにくの予報です。 山頂をにぎわす紅葉のシーズンも麓から平地へと下ってきました。例年この連休は、先週までの大船山や三俣山の 紅葉目当ての熱狂的な人出を超える行楽客が、牧ノ戸から久住山へのルートを中心に九重連山に押し寄せる時期です。 今回は恒例の友人との秋の山行であり、比較的訪れる人が少ないコースを選び、深まり行く秋を堪能してきました。
午前9時頃に吉部から入山。大船林道を経由して坊がツルへ向かいます。フェンスを超えて右折し、鳴子川沿いに 沢音を聞きながら、晩秋を迎えた登路をゆっくりと歩きます。終盤を迎えた紅葉は色付きが今一歩とはいえ、思いの外 美しく、黄や紅に色づいた木々の葉が、秋の陽に輝いています。かなり落葉しており、落ち葉を踏みしめながら歩く 登路では、時折吹く風に木々の葉が音を立てて舞い、頭上から降り注ぎます。今年は大船山や三俣山の山頂付近の ドウダンの色付きも今一歩でしたので、今日の紅葉がこの秋では最も美しく色づいていたのではないかと思えるほどです。
法華院温泉山荘から坊がツル周辺は多くの登山者が訪れ、にぎわっています。キャンプ場にはテントが数張りあり、 午後にかけ数を増していきました。天候は徐々に下り坂という予報で、上空も雲に覆われてきましたが、楽しい 野営ができることを期待するばかりです。
帰路立ち寄った暮雨の滝は、滝壺に色とりどりの落葉が浮かび、揺れる水面を漂っています。周囲の紅葉もすでに終盤を 迎えていましたが、訪れる登山者が晩秋の滝景色を楽しんでいました。

【11月8日】すがもり越から望む大船山

11月8日の九重連山は晴。午前の業務が思いのほか早く終了し、幸いにも山行ができることになり、大急ぎで出かけ、長者原着の 午前11時頃の気温は18℃。この時期としては、異常に暖かです。昨年のこの時期は、11月初旬の初雪ですっかり冷え込み 今日より約20℃近く気温が低かった日もありました。今年もこのまま暖かな日が続くことはないでしょうが、それにしても 暖かいというか、半袖で活動できるほどで、活動中は暑さすら感るほどです。
午後から天候も下り坂ということで、西の空には雲も多めでした。三俣山から望む大船山や久住山は霞み気味です。 天候も気になりますし、遅めの入山でしたので、それほどゆっくりとはできません。そこで大曲から三俣山の各山頂まで 往復してきました。三俣山の大鍋・小鍋付近の紅葉もすっかり終わり、山頂付近は早くも冬枯れの装いです。 熱狂的な人波も今はなく、秋は深まり、間もなく初冬を迎えようとしています。
下り終えた午後3時前には、天候はむしろ回復傾向で、相変わらず景色は霞んではいましたが、東には青々とした空 に白雲が浮かび、秋の高い空が広がっています。自宅付近も夜から雨という予報でしたが、天候の変化は半日近く 遅くなり、翌日9日の午後から雨が降り始める状態でした。

【11月16日】落葉した木々と秋空

11月16日の九重連山は晴。昨夜から少々風邪気味のようで、朝はいつもの?二日酔いとは趣を異にする頭の重さがあり ました。週末の博多での宴会で、薄着のまま中洲の屋台周辺をうろうろしすぎたためかも知れません。曇りという予報が はずれ、朝から好天です。風邪薬を飲んで、気分も楽になりましたし、これはもう自宅で静養をしている場合ではない のであります。
まあ、それでも無理はできませんので、暖かくなるのを待ち、正午前に吉部から入山、坊がツルまで往復するお手軽山行です。 歩き出せば気分は爽快で、すっかり葉を落とした晩秋の登路を、落ち葉を踏みしめて快適に歩きます。往路は大船林道を 経由します。葉を落とした木々の枝の上に青空も望め、盛夏の頃には薄暗かった登路もすっかり明るくなっています。
坊がツル周辺も晩秋の装いで、穂綿を飛ばしてしまったススキが寒々としています。紅葉の頃の喧噪も今はなく、静かに 時間が流れていきます。坊がツルキャンプ場付近は弱い風が吹いていましたが、暖かな日だまりです。寝ころんで青く 澄んだ空を眺めていると、周囲の山々が視界の隅に望め、九重連山の真ん中にいるような不思議な感覚が楽しめます。 15時頃には吉部登山口に戻り、早々に帰宅しました。

【11月17日】晩秋の御池と久住山

11月17日の九重連山は快晴。確かに風邪気味です。幸い発熱はなく少々頭が重いものの、本日は念のため休日出勤の 代休をとりました。再び朝から好天です。しかも快晴です。風邪薬を飲んで、気分も楽になりましたし、これはもう再度 自宅で静養をしている場合ではないのであります。
まあ、それでも無理はできません。軽い山行ということで、平日ということもあり久しぶりに牧ノ戸から中岳周辺まで 往復してきました。午前10時頃の牧ノ戸峠の気温は8℃と、昨日より低めです。早朝は氷点下まで冷え込んだようで、 水たまりには氷が張っています。登路は霜柱が融けてぬかるみ、泥が絡んで大変歩きにくくなっています。そろそろ スパッツが必需品となる季節を迎えたようです。昨日とは異なり、今日は登路周辺に樹木はなく吹きっさらしで、稜線を 渡る風は強めで、しかも手がかじかんでくるほど冷たく感じます。
空は限りなく青く、藍色に近い感じです。今日は視界も良好で、雲一つない空の下に阿蘇や雲仙、祖母方面がはっきりと 見渡せました。さすがに平日とあって、牧ノ戸から久住山周辺へ向かう人も少なめです。それでも牧ノ戸峠駐車場には 県外ナンバーの車が多数訪れており、九重連山の主峰である久住山を目指す登山者が次々と沓掛山に登っていきます。
山を下り急ぎ足で自宅へ戻り、午後4時過ぎには帰宅しました。

【11月22日】霧氷輝く晩秋の大船山

11月22日の九重連山は曇りのち晴。午前9時過ぎの長者原付近の気温は3℃。三俣山は1600m付近からガスが かかっていましたが、ガスの下に霧氷に覆われた山肌が見えます。晩秋を迎え、いよいよ霧氷の季節がやってきました。 さて、先週来の風邪のその後の状況ですが、幸い症状は悪化しないまま推移しました。しかしながら、完全には復調して おらず、今日もまだ葛根湯持参の山行になっています。
午前中は曇っており、わずかに粉雪も舞い寒さがこたえます。すがもり越から望む三俣山登路は霧氷に覆われ、相変わらず 1600m付近からガスにかすんでいます。風も強めですし、山頂に登っても寒さに耐えるだけになりそうです。 天候は午後にかけ回復するという予報でしたので、坊がツル付近で天候の回復を待つことにして、北千里ヶ浜へ下りました。 法華院山荘へ下る道々、大船山も山頂付近がガスに覆われ見えません。こちらも霧氷に覆われた山肌が寒々としています。
坊がツル野営場に着いた正午前にはまだ大船山頂付近はガスに覆われていましたが、法華院山荘付近で昼食を摂っている 間に徐々にガスが切れ始め、13時頃から急激に天候が回復してきました。青空が広がり大船山頂も見渡せるように なりました。天候が回復すると霧氷の融けるのも早く、大船山の霧氷も徐々に薄くなってきます。

【11月29日】三俣山本峰から望む雲海に浮かぶ由布岳

11月29日の九重連山は曇。午前9時過ぎの長者原付近の気温は12℃。この時期としては大変暖かな一日になりました。 山頂付近にはガスがかかる状態で、午後から天候は下り坂という予報です。今日もまた急ぎ足の山行となりました。 午前10時過ぎに大曲から入山。すがもり越まで登ったところで、それでも少々雲の切れ間から青空が覗くようになり 三俣山へ向かうことにしました。西峰から本峰経由で南峰へ向かいます。本峰付近では、雲海に浮かぶ由布岳が望め、しばし 感動の時を過ごしました。そういえば、九重連山への道々聞いた道路情報では、大分自動車道は霧で速度規制が出されていました。 この雲海の下の大分自動車道では霧で危険な状態が続いているのでしょうが、山頂から望む由布岳付近の雲海は、盆地の 底霧のようにきれいに見えています。
山頂付近は本当に静かで、紅葉時期の喧噪が信じられないほどです。登路に足跡は1つ2つ残るものの、正午前までは 他に訪れる人もなく、独占状態です。天候も一時的ですが回復し、正午頃には一時青空も広がり、雲の切れ間から日が差して いました。しかし、13時過ぎには再び西の空から低い雲が出てきて山頂付近はうっすらとガスがかかる状態になりましたので、 早々に山を下り、帰路に着きました。途中玖珠町付近を過ぎたところでで小雨が降り始め、自宅に到着した頃には本降りになり ました。


四季のトップへ /  /  夏 / 秋 /