2004年 秋

四季のトップへ /  /  夏 / 秋 / 

2004年9月

【9月4日】オタカラコウ咲く坊がツル木道

9月4日の九重連山は曇。正午過ぎの長者原付近の気温は19℃。木々の緑も色が薄れ気味で少々茶色味を帯びてきて います。ススキの穂が揺れ、高原の短い夏は終わりました。
坊がツルはすっかり秋の装いで、一面のススキの穂が草原を覆い、木々の緑も勢いがなくなっています。坊がツル周辺 では来春の野焼きに備え、延焼を防ぐ輪地切りがされています。天候は徐々に下り坂という予報ですが、野営場には 今日もテントが設営されています。
山頂付近を覆っているガスが晴れることもなかったため、しばらく坊がツル周辺を散策しました。リンドウのツボミが 膨らみ、紫色の花弁が見え始めています。その後、再びガスに覆われたすがもり越を経て山を下りました。

【9月12日】マツムシソウ(沓掛山にて)

9月12日の九重連山は曇時々雨。午前7時頃、周囲にはガスがかかり、ひとしきり強く降る雨が止むのを待ち、 9時過ぎに入山しました。沓掛山を過ぎるとガスに覆われます。視界も開けないまま、扇が鼻分岐を過ぎる頃には 再び雨脚が強くなり、雨具を着用しました。一度雨具を着用すると、カメラを取り出すのもままならず、もうひたすら 雨の中を歩くだけです。少々憂鬱な気分にもなりますが、久しぶりの雨中山行もまた快適なのであります。
ガスに覆われた西千里ヶ浜を過ぎる頃には、一層雨が強くなり、トイレ工事が行われている久住分れの避難小屋を過ぎ、 御池から池の小屋に向かいます。御池は台風の降雨で水量が著しく増しており、湖岸の登路はこの時期には珍しく水没 していました。
池の小屋に入り、天候の回復を待ちました。雨は断続的に降っていましたが、正午前には再び雨脚が弱まります。 しかしながら周囲は依然ガスに覆われ視界が開けません。帰路、西千里ヶ浜を過ぎる頃には雨も止みました。 ガスも晴れ、時折薄日も差してきます。扇が鼻分岐付近で雨具を脱ぎ、山行の後半は、爽快な高原を渡る風を感じ ながら快適に歩けました。遠く涌蓋山上空には青空も広がりますが、下り終えた14時過ぎには再び雨が降り始め ました。

【9月13日】リンドウ(三俣山にて)

9月13日の九重連山は曇時々晴。昨日の山行が消化不良でしたので、今日は休暇をもらって遅めの出発です。 長者原着はすでに10時前です。山頂付近にはガスがかかり、今日もまた視界が開けないままかと、少々不安 ではありましたが、唯一ガスがしばしばとぎれ、山頂付近が見渡せる三俣山へ向かいました。
三俣山西峰山頂付近へ着く頃には、やはり三俣山もガスに覆われ始めます。本峰付近ではすっかりガスに覆われましたが、 時折ガスも切れ、大鍋付近が望めます。三俣山登路には、例年どおりリンドウがあちこちに咲いています。 西峰付近の登路脇や南峰付近では、ここも例年どおり足の踏み場もないほど群生している場所もあります。
南峰の坊がツルが見下ろせるお気に入りの場所で、流れるガスの合間から坊がツルや大船山方面の景色を楽しみました。 13時前にはガスが急激に晴れて、大船山や久住山方面も見渡せるようになりました。大曲まで下った14時過ぎ、 車に荷物を入れたまさにその時、大粒の激しい雨に見舞われました。

【9月19日】ツリフネソウ

9月19日の九重連山は曇のち晴。7時頃は降雨を記録していますが、天候は徐々に回復していくという予報です。 紅葉までにはまだ少々かかりそうですし、何かと足が遠のきがちの涌蓋山へ向かいます。お勧めは九重森林公園 スキー場手前の一目山下から入山し、牧野の中にある小丘のみそこぶし山を経て涌蓋山へ向かうコースですが、 今回はお手軽に湯坪からの最短コースです。散在する牛糞の香り?をかぎながら、牧野の作業道を延々と歩きます。 さすがにここも台風の影響で倒木が目立ちます。涌蓋越付近でも倒木や折れた枝が登路をふさぎ、歩きにくくなって いました。
女岳の周囲にはマツムシソウが咲いています。少々ピークを過ぎてはいますが、花に蝶が舞い、実に優雅な気分に させてくれます。涌蓋山頂は、今日もゆっくりと景色を楽しむ登山者で賑わっています。正午過ぎには九重連山 中央部付近のガスも晴れ、硫黄山の噴煙が真上に昇っている様子が確認できました。

2004年10月
【10月2日】輪地焼きの煙に霞む平治岳

10月2日の九重連山は曇。午前6時頃の飯田高原の気温は11℃。坊がツル野営場の炊飯場でしばし思案の結果、 結局ガスかかる大船山へ向かいます。午後から天候も回復という予報を信じたわけです。結果的にはこの予報は 大はずれでした。天候が悪ければ無理に山行はしないというポリシーには反するわけですが、先週も所用のため 山行できず、明日(3日)は休日出勤、次週も翌々週も全く予定が立たない状況では、致し方のないところです。
大船山頂はガスに覆われて眺望は開けず、1時間ほど山頂で待機しましたが天候が回復する気配もなく、早々に 下りました。本日は延期されていた坊がツルの輪地焼きです。朝は小雨が降っていましたが、輪地焼きは予定 どおり実施されました。正午前までは時折上空に青空も覗き、坊がツルに上がる輪地焼きの煙が望めました。 その後、坊がツルもすっかりガスに覆われ、輪地焼きの煙も望めなくなりました。午後はガスに覆われ、飯田高原周辺 でも終日霧雨が降り続くあいにくの天候でした。午後から天候が回復するという予報でしたが、例によって今年の 不順な天候を象徴するかのような一日でした。

【10月11日】御池の紅葉

10月11日の九重連山は曇。午前6時頃の飯田高原の気温は12℃。低くガスがかかっています。 坊がツル野営場は昨夜からあいにく小雨気味のようでしたが、それでもさすがに秋の行楽シーズンとあってテントが 数張りあります。7時過ぎ、山頂付近はガスに覆われ望めませんでしたが、8時前には徐々に明るくなり、急激にガスが 晴れていきました。三俣山南峰もガスの切れ間に望めるようになり、大船山方面から日も差してきました。
9時前の大船山頂付近にはすでにカメラを据えている人、眼下に広がるガスに現れたブロッケン現象に感激する人ありで 随分とにぎやかです。御池付近はすでに色づいており、満々と水を湛えた御池湖面に映る淡い色合いを楽しみました。 今日は緑に黄色、薄い紅が混じる状態です。一面が紅に染まるのはこの週末あたりと予想しますが、昨年のようにピークがわから ないまま終わってしまうかも知れません。
テントを撤収するグループが増えた坊がツルを一気に通過し、暮雨の滝へ向かいました。滝周辺の木々は色づき初めて います。上空は雲が多く、薄日も差さずに少々薄暗いほどでしたが、紅葉した落葉がが滝壺の流れに揺れる絶妙の色合い をゆっくり楽しみました。

【10月17日】三俣山大鍋の紅葉

10月17日の九重連山は晴。午前7時過ぎの長者原の気温は10℃。山頂付近はガスがかかっています。 ガスかかるすがもり越は強い風が吹き付けており、素手ですと手がかじかむ程の寒さを感じます。西峰付近もガスに 覆われ、山頂付近は一段と強い風が吹いています。本峰に向かいましたが、当然ガスに覆われ景色は開けず、大鍋の 紅葉も全く望めません。ガスがわずかでも切れることを期待し、寒さを避けるため大鍋へと下った10時過ぎ、突然 ガスが晴れ、青空が覗き始め日も差してきました。目の前にガスの水滴に濡れて輝く紅葉に覆われた本峰斜面が広がり ます。思いの外きれいに色づいていますが、大鍋付近で色づきが良いのは本峰下付近のみで、それも紅色の紅葉では なく、黄色く染まっている状態です。北峰斜面は少々くすんだ色で、このまま終わってしまう気もします。
大鍋を縦断し、南峰へ向かいます。正午前にはガイドに引率された団体も訪れましたので、喧噪に包まれた山を下り ました。長者原付近はまた一段と行楽客が増え、駐車スペースを探すのにも苦労する状態でした。

【10月23日】三俣山大鍋の紅葉(その2)

10月23日の九重連山は晴。午前7時頃の長者原の気温は3℃。昨夜は氷点下まで冷え込んだようで、登路は霜に覆われ 水たまりに薄氷が張っています。大曲付近は三俣山の陰になっており、霜に覆われ薄氷が張る登路は大変寒いのですが、 すがもり越付近まで来るとまぶしい朝日が差してきます。日が差し始めると急に暖かくなり、雲一つない青空も広がり、 何だか気分も高揚してきます。
三俣山西峰を経て本峰まで来ると、大鍋付近の紅葉が一気に進んでいるのがわかります。先週は色づきも今ひとつだった 北峰から小鍋にかけての尾根筋もかなり色づいています。少々くすんだ紅色ではありますが、ここまで色づけば合格点 ですね。台風が通過した後の晴天と冷え込みで、一気に色づいたようです。紅葉もそろそろピークを迎えようとしています。
大鍋の底には台風の豪雨の影響でしょうか、大きな池ができています。台風通過後は晴天が続いていますから、もう3日程度 は降雨がありません。梅雨時などは良く目にしますが、この時期にこれだけ水がたまっているのは珍しいですね。大鍋の底に できたにわか作りの湖面に映る紅葉を撮影したのは初めてです。これも今秋の異常な天候の産物ですね。<

【10月31日】秋・色づく紅葉

10月31日の九重連山は曇のち雨。午前8時頃の長者原の気温は12℃。先週は氷点下まで冷え込み、霧氷の便り も聞かれました。今週はまた一転して暖かな朝です。
予報では午後からは雨ということで、大急ぎでの山行です。遅めの到着となり、午前8時過ぎに大曲から入山しました。 すがもり越で見上げる三俣山にはガスもなく、何とか眺望も期待できそうでした。西峰まで急いで登ったところで、 急激にガスに覆われ、周囲は一面白色の世界となりました。小雨もちらほらと降り始めており、本峰から南峰を経由し、 W峰を経てすがもり越へ大急ぎで下りました。
入山から2時間半で大曲へ帰り着きました。すでに少々雨も降り始めていたのですが、まだ11時前でしたので、長者原 周辺をしばらく散策しました。紅葉はすでに長者原周辺でもピークになっており、自然歩道には落葉も積もっています。 秋も深まり、いよいよ九重連山は晩秋の装いです。正午前には雨も本降りとなりましたので、長者原を後にしました。

2004年11月
【11月3日】(番外編)秋の由布岳山麓に咲くウメバチソウ

11月3日、自宅付近では早朝から曇り空。天候も今一歩で、小雨も降り始めました。この秋、初めての由布岳です。 自宅から30分強で登山口に着くため、自宅の裏山のような感覚で楽しめます。
11時頃に横断道路沿いの由布南登山口(正面登山口)着。見上げる由布岳の山頂付近はガスがかかっています。秀麗な 草山である飯盛ヶ城も秋の装いで、ススキが風に揺れています。雲の切れ間から青空は覗いていますが、断続的に雲に 覆われる状態でした。合野越を経て6〜7合目を過ぎると、山頂付近を時折覆っていたガスも晴れて来ましたが、相変 わらず雲は多めでした。マタエ付近では風が強く、気温は5℃程度とかじかむ寒さです。西峰に向かうべく、鎖場を 越え山頂に着くと、登山者もおらず、しばらく岩陰で風を避けて休憩しました。
下りは合野越から飯盛ヶ城へ登り、山頂付近でゆっくりと休憩しました。湯布院盆地付近に差す光芒の向こうに九重連山 のシルエットが眺めます。その後、飯盛ヶ城下の草原で、リンドウ、ウメバチソウ、ムラサキセンブリなどを観察しました。 ウメバチソウは、何でも大分県では絶滅危惧種だとか。しかしながら、由布岳にはたくさん咲いており、じっくりと観察 させてもらいました。本当に精巧な作りで自然の造形には感服します。

【11月6日】秋の陽に輝く御池

11月6日の九重連山は快晴。午前9時頃の長者原の気温は9℃。上空には雲一つなく、秋空が高く広がる絶好の 天候となりました。久々の晴天での山行です。相変わらず秋の行楽シーズンの流れで、今日も九重連山には多くの 観光客が押し寄せ、喧噪の一日を予感させます。
すがすがしい晴天に恵まれ、すでに晩秋を迎え冬枯れの装いとなった久住山から中岳周辺をゆっくりと歩いてきま した。それにしてもミヤマキリシマのシーズンといえ、秋の紅葉シーズンといえ、天候が良く適温で 活動しやすい日は、年々一段と登山者が増える、牧ノ戸峠からですとスニーカーや革靴でも楽々来られますので、 ほとんど散歩の感覚で久住山へやってくる観光客が増えています。当然観光客のマナーも様々で、目に余る ものも少なくありません。完成した久住山避難小屋横のバイオトイレも利用状況いかんでは有償(チップ制) にするという旨の掲示がありました。
あふれる人の流れを眺めながら、自分もまたその中の一人であることなどすっかり忘れていました。(苦笑) やはり行楽シーズンの久住山周辺はこのような状況ですから、雪が降り、観光客が減るまでしばらくお預けにして、 当分は坊がツル周辺をゆっくり散策するなどして、秋の深まりを楽しみたいと思います。

【11月13日】坊がツルから望む晩秋の大船山

11月13日の九重連山は快晴。午前9時頃の長者原の気温は7℃。紅葉は落葉になり、山は冬枯れの装いです。 最盛期ほどではないにしろ依然として登山者も多く、やはり長者原付近の駐車場にはキャンピングカーもあふれ ています。今年は11月になっても異常に暖かく、すでに霧氷の便りも聞かれるのですが、いまだに別府阿蘇道路 (やまなみハイウェイ)にチェーン規制も出されていません。例年ですと雪が降り始める時期なのですが、今年は本当に 暖かで、先週11月11日(木)の大分県内では27℃を超える気温の場所すらあったほどです。
今回は坊がツルでのんびりと休憩です。この晴天ですから、さすがに坊がツルへ直行するのももったいなくて、 三俣山へ登り南峰から坊がツルへと下ります。南峰からの下りは湿ったクロボクの上に落葉が積み、普段にもまして 滑りやすくなっています。下るというよりも滑り落ちるという表現が適切なほど、ズルズルに滑る場所すらあるほどです。
晩秋を迎えた坊がツルにも、次々と登山者がやってきますが、それでも久住山周辺のことを考えるとはるかに少なく、 ガイドに先導された数十名単位の団体もいません。ほとんど無風で晴天に恵まれた坊がツル野営場付近でゆっくりと 休憩し周囲を散策しまた。秋の陽に照らされて輝く鳴子川の流れや、真っ青な空に映える大船山の様子を楽しみつつ、 深まり行く秋を満喫しました。

【11月20日】暮雨の滝・晩秋

11月20日の九重連山は晴。午前9時過ぎの飯田高原の気温は7℃。少々雲も多めで、山頂付近には時折ガスがかかる 状態ですが、終日快適な晴天に恵まれました。秋の行楽シーズンもそろそろ終わろうとしています。一時の熱狂的とも思 える喧噪は去り、晩秋を迎えた山は静けさを取り戻しつつあります。
午前10時頃に吉部から入山。紅葉も終わると、またどこに向かうあてもなく、晩秋の九重連山を散策する余裕もできます。 まあ正直に言えば、どこもあまり変化のない景色なので、坊がツルで昼寝でも楽しもうかということですね。(笑)そこで、 今日はのんびりと鳴子川沿いの登路を散策することにしました。木々がすっかり落葉して葉をなくしたため、林に中はとても 明るくなっています。秋の日に照らされ、落葉を敷き詰めた登路を歩くと、朽ちた木々にはキノコが育ち森の中には不思議 な光景があふれています。さすがにほとんど葉をなくした林では森林浴というわけにはいかないでしょうが、香ばしい落葉 の香りを楽しみながらゆっくりと散策するのも、また一興というものです。坊がツル野営場のテントも、紅葉のピークの頃に 比べると少なくなりました。それでも野営の装備を担いでやってくる登山者が絶えません。各山頂は断続的に薄いガスが かかり、もう少し気温が低ければ霧氷も見られることでしょう。
暮雨の滝付近もすっかり明るくなり、秋の日に照らされた滝壺がエメラルドグリーンに輝きます。木々の間を抜けた秋の陽 が、滝の飛沫の漂う滝壺に差し込み長い陰を作っていました。

【11月23日】薄氷張る大船山の御池

11月23日の九重連山は快晴。午前8時頃の七里田付近の気温は4℃。早朝から雲一つない晴天に恵まれました。 昨夜は臼杵市で宴会でした。宿を早めにチェックアウトし久住町へ。七里田から有氏の牧野道へ入ります。フェンス 手前のスペースに駐車。ガラン台へと向かうセメント舗装の牧野道には干からびた牛糞が点在しています。
すっかり葉を落とした木々に覆われた登路を淡々と歩きます。周囲の景色は単調ですが、遠く祖母・傾山系、天狗岩や 高塚山を望みながらの快晴の登路は実に快適です。急いではいませんが2時間で山頂に着きました。しかしながら、吉部 からでも大船山頂へ直行すれば、2時間15分程度ですので大差はありません。
山頂付近でゆっくり休憩し、薄氷の張った御池へ下り、再び同じ登路を戻ります。正午前には再びガラン台に戻り、 遠く祖母・傾から阿蘇方面まで開けた抜群の眺望を楽しみつつ昼食を摂り、早々に帰路に着きました。晩秋とはいえ、 快晴で暖かな一日でした。週末には寒波の訪れも予報されており、冬支度も必要になる時期になります。車のタイヤもスタッドレス に交換し、タイヤチェーンも載せました。アイゼンも準備して冬支度は整いましたので、後は雪を待つだけですね。

【11月27日】星生山頂から望む雲海に浮かぶ阿蘇山系

11月27日の九重連山は快晴。午前9時過ぎの長者原付近の気温は4℃。いよいよ秋も終わりを迎えます。最後の秋を 満喫すべく、大曲から星生山直登の登路に入ります。この登路、夏季は藪こぎを強いられ、冬季に雪が降ると著しく 滑って歩き辛くなります。ちょうど今時分が最も使いやすい時期になります。左手に三俣山を、右手に沓掛山から扇ヶ鼻 への登路を望みながら一気に星生山頂へ登り着きます。
山頂からは快晴の空の下、抜群の眺望が楽しめます。眼下に広がる西千里ヶ浜を行き交う人もすっかり少なくなり、そろそろ 牧ノ戸峠からのルートも登山者の列にもまれずに歩けるようになりました。西千里ヶ浜はずれの湿地に点在する池にも薄氷が 張っています。東側に向けば、眼下には気温が低くなり、一段と白く噴煙を上げる硫黄山から三俣山、大船山まで望めます。 しばし眺望を楽しみ、星生崎から久住分れを経て御池と向かいます。御池周辺もすっかり静かになりました。風が吹き抜け 湖面にさざ波が広がり、御池が輝く様子を天狗ヶ城山頂からしばらく眺め、去りゆく晩秋を堪能しました。


四季のトップへ /  /  夏 / 秋 /