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【3月6日】雪景色の雨が池登路
3月6日の九重連山は曇。午前8時頃の長者原の気温は−6℃。徐々に暖かくなってきていたところでしたが、昨日
からの寒波で再び雪景色です。山頂付近にはガスがかかるため、雨が池を越えて坊がツルへ向かい、すがもり越を経
て長者原へ戻るお手軽コースに決定です。タデ原木道を抜け、雨が池登路に入ると新雪に覆われた登路にトレースは
ありません。雨が池下までは先行者もなく、20cm程度の新雪が積む登路を歩きます。この程度の積雪ですと何も
苦労することもなく、初春のなごり雪の感触を楽しみながら快適に歩けます。 |
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【3月12日】薄雪の三俣山4峰付近
3月12日の九重連山は曇。午前9時頃の長者原の気温は−6℃。週末は再び冬に逆戻りです。雪は激減し、周囲の景色
は確実に初春なのですが、強い風が吹き肌を刺す寒さは依然厳冬期の厳しさです。予報では上空1500m付近に−15℃の
寒気が流れ込み、今夜から冷えて雪になるということで、寒気の威力を実感した次第です。三俣山西峰から三俣山の
ピークを巡ります。稜線付近を吹く風は強烈で、直立することが困難なほどです。気温は−10℃を下回っており、強い
風で体感気温はさらに低くなります。雪もかなり融け、やはり周囲の景色は山頂付近でも春の装いなのですが、体感する寒
さは厳冬期以上のものがあります。何より長者原付近と同じく薄日も差す中で顔が痛くなるほどの寒さで、撮影のために
手袋をはずすと30秒もしないうちに痛さを感じるほどかじかんでしまうのです。これで雪でも降れば、ゴーグルを着用
しないと歩けたものではありません。 |
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【3月19日】マンサク咲く(ビジターセンター前にて)
3月19日の九重連山は晴。午前8時頃の長者原の気温は−1℃。今日は春の恒例行事としてすっかり定着した感のある
坊がツルの野焼きです。火の粉と煙の洗礼を受けずに三俣山南峰から野焼きを鑑賞すべく、残雪残るすがもり越から三俣山
へ向かいます。登路は厚い霜柱が覆っているものの、先週末の厳冬期並の寒さを考えると暖かく快適です。ほぼ無風で、
硫黄山の噴煙も真っ直ぐ上空へ吹き上げてます。西峰から残雪残る本峰とW峰の鞍部を抜け南峰へ向かいます。雪もかなり
融け春の気配を感じる山頂付近ですが、周囲の木々の枝にはまだ霧氷も見られました。 |
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【3月26日】三俣山残雪
3月26日の九重連山は晴。午前10時前の長者原の気温は4℃。27日は開山祭ということで、本来は27日
の山行を予定していました。ところが、朝の予報では27日は雨ということで、急遽出発することに決定です。
24日は思わぬ春の雪で平地でもわずかに積雪したところでして、九重連山でも20cm程度の積雪がありました。
この時期に平地で積雪することは珍しく、食傷気味の雪景色に少々うんざりです。(苦笑)長者原までは道路脇に
雪が残っているものの道路の積雪はありません。しかし長者原から牧ノ戸まではチェーン規制が出されていました。
午前10時前に入山。周囲は雪景色ですが気温は高く、山頂付近の霧氷もすぐに融けてしまいそうです。先週と同
じくすがもり越を経て三俣山に駆け上ります。登路の積雪は思いの外深く、膝上まで埋もれる場所もあり、初春と
はいえ九重連山では、冬と春の間で季節がめまぐるしく揺れ動いていることを実感しました。 |
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【4月9日】水温む(鳴子川支流にて)
4月9日の九重連山は曇時々晴。ここ2週間ほどで平地の気温も急上昇し、自宅付近でも遅れ気味だった桜が一気に満開
です。先週末は千鳥ヶ淵や神田川沿いの桜を眺めながら、都会の喧噪にまみれていました。地下鉄の階段を駆け上り、ビル
からビルへと走り回った東京から逃げ戻り、2週間ぶりの九重連山はやはり今日も優しく迎えてくれるのです。雪もわずか
に谷筋に残るのみで、まだ新緑に包まれるまではしばらくかかりそうですが、木々の枝先は芽吹き、春の息吹を感じます。
芽吹が始まった鳴子川沿いの登路を坊がツルへと向かいます。暖かさを増してくると水辺の緑も徐々に濃くなり始めます。
坊がツル周辺から三俣山北東斜面はマンサクの黄色い色があちこちに散在しており、見応え十分です。坊がツルではアセビ
も咲き始め、白い可憐な花が甘酸っぱいような怪しげな香りを漂わせています。 |
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【4月16日】前セリのコブシ
4月16日の九重連山は快晴。午前8時頃の七里田付近の気温は8℃。春本番を迎え九重連山の山麓でも木々が芽吹き
新緑の季節となりました。麓から望むと、山桜の花と葉、新緑の緑が山肌に彩りを添えています。湯布院から阿蘇野を
経由し、久住町七里田を経て有氏牧野道へ向かいます。昨年の11月以来、半年ぶりに久住町側からの入山です。 |
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【4月23日】長者原のキスミレ
4月23日の九重連山は曇のち晴。午前8時頃の飯田高原の気温は9℃。すっかり暖かくなり、春本番を迎えました。
泉水山から長者原付近の野焼後の大地にキスミレが咲き、群生し始めている場所もあります。大地にも確実な春の躍動
が感じられるます。今年は例年になく花を咲かせたマンサクですが、三俣山北斜面から大鍋・小鍋付近にかけては、
少々ピークは過ぎているものの、まだきれいな花が楽しめます。 |
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【4月29日】森の精(前岳のツクシシャクナゲ) 4月29日の九重連山は快晴。午前8時頃の飯田高原の気温は17℃。すっかり暖かくなり、夏を思わせる陽気で 暑さすら感じます。前岳のある庄内町では、第26回黒岳山開きとシャクナゲ祭りのイベントが開催されるということ で、早朝から関係者がメイン会場となるじろそ村キャンプ場(庄内町阿蘇野)の準備に追われていました。白水鉱泉 付近のシャクナゲは今が満開です。今年は山麓のシャクナゲも花が多いので、かなり期待できそうな気がしていまし たが、予想どおり前岳のシャクナゲは久しぶりの当たり年のようです。前岳の開花状況は白水鉱泉から標高1000m 付近まではほぼ満開で、この連休後半にはピークを終えそうです。前岳山頂付近のシャクナゲも久しぶりにつぼみが 多く、連休後半から来週にかけてかなり咲きそうです。シャクナゲの大柄な花も春の陽に透かして見ると思いの外に 繊細で、自然の造形の偉大さに脱帽です。狭い前岳山頂付近にも次々に登山者がやって来ます。しばらく休憩した後、 再び満開のシャクナゲを観賞しながら白水鉱泉へ下ります。白水鉱泉から前岳への登路はかなりの急登ですが、導標 による距離は1600m程度しかなく、あっけないほど短時間で山頂に着きます。下る途中で山開き後のシャクナゲ 鑑賞登山の70名程度の団体との離合で30分程度ロスしましたが、8時30分過ぎに取り付き、撮影をしながらの 山行でも正午過ぎには再び白水鉱泉へ戻りました。 |
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【5月3日】(番外編)新緑の由布岳山麓
5月3日、大型連休もいよいよ後半に入ろうとしています。早朝から快晴に恵まれ由布岳に出かけてきま
した。由布岳は、いつもなら足慣らしのために午後に登山口から西峰や東峰山頂まで速攻で往復する
ことの方が多いのですが、山麓の草原は四季折々の景観を楽しめますし、何より山頂からの眺望が抜群
ですので、せめて四季折々、各季節に一度は少し時間をかけて歩くようにしています。 |
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【5月7日】前岳のシャクナゲ
5月7日の九重連山は曇りのち晴。午前7時頃の飯田高原の気温は10℃。午前7時頃の飯田高原から
望む山頂付近には雲がかかり、わずかに霧雨も降っています。先週満開だった標高1000m付近まで
のツクシシャクナゲはすでにピークを過ぎ、変色し落下した花が目立ちます。1000mを過ぎたあた
りから、先週ツボミを付けていた株が満開となり、登路の頭上はシャクナゲに覆われています。本当に
今年は当たり年で、これほど咲いたのは数年ぶりではないでしょうか。登路には落下したシャクナゲの
花が敷き詰められ、咲いて良し散ってまた良しの一粒で2度おいしいシャクナゲの花また花であります。 |
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【5月14日】指山のイワカガミ
5月14日の九重連山は曇。午前7時頃の飯田高原の気温は11℃。飯田高原から望む山頂付近には
雲がかかっています。3週前に訪れた時はまだ固いツボミだった指山から三俣山にかけてのシャクナゲ
の様子を、早速確認に行ってきました。指山登路のシャクナゲはほぼ満開で、樹下にはイワカガミも
咲き、指山山頂付近ではクサボケも咲いています。ミヤマキリシマのツボミも膨らみ、一部はすでに
咲き始めており、今まさに指山は山行にお勧めのホットスポットです。指山山頂付近から三俣山北斜面
を望むと、点々とシャクナゲの株が花を付けているのが確認できます。開花状況は例年になく良く、
登路からも十分に花が楽しめます。やはり今年はシャクナゲの大当たりの年となっているようです。 |
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【5月21日】平治岳南斜面のミヤマキリシマ
5月21日の九重連山は晴のち曇。午前7時頃の飯田高原の気温は9℃。シャクナゲの花が終われば、いよ
いよミヤマキリシマのシーズン到来です。坊がツルからの登路は、心地よい緑の中で初夏のこもれ陽を浴び
ながら快適に歩けます。林間を渡る風も実に心地よく、気がつけばすでに大戸越着、という感じですね。
平治岳南斜面のミヤマキリシマは、すでに2〜3分咲きでかなり色づいています。大戸越で先週も様子を
見に来たという方から話を聞いたところによりますと、「先週は1分咲き程度、1週間でここまで咲いた
から、ピークは6月になってからかな〜」ということで、同感であります。 |
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