2005年 春

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2005年3月

【3月6日】雪景色の雨が池登路

3月6日の九重連山は曇。午前8時頃の長者原の気温は−6℃。徐々に暖かくなってきていたところでしたが、昨日 からの寒波で再び雪景色です。山頂付近にはガスがかかるため、雨が池を越えて坊がツルへ向かい、すがもり越を経 て長者原へ戻るお手軽コースに決定です。タデ原木道を抜け、雨が池登路に入ると新雪に覆われた登路にトレースは ありません。雨が池下までは先行者もなく、20cm程度の新雪が積む登路を歩きます。この程度の積雪ですと何も 苦労することもなく、初春のなごり雪の感触を楽しみながら快適に歩けます。
午前には時折青空も覗きましたが、午後にかけ雲が多くなりました。坊がツル野営場は訪れる人もなく、一面の雪原 となっています。見上げる大船山は厚いガスに覆われ山頂付近は全く望めません。三俣南峰山頂付近もガスがかかり 、平治岳山頂にもガスが濃くかかっています。法華院山荘付近でゆっくりと休憩し、北千里ヶ浜へ向かいます。 法華院山荘からの登路にトレースがなく、北千里ヶ浜下付近の斜面では膝上まで埋もれる状態です。谷に滑落しない よう慎重に歩きます。この場所は雪の吹きだまりになるようで、毎度のことながら雪が多めです。北千里ヶ浜は風 が吹き抜け、積もった雪がブリザードのように吹き付けます。それでも厳冬期のように切れるような寒さではなく、 確実に季節が春に向かっていることを感じさせる一日でした。

【3月12日】薄雪の三俣山4峰付近

3月12日の九重連山は曇。午前9時頃の長者原の気温は−6℃。週末は再び冬に逆戻りです。雪は激減し、周囲の景色 は確実に初春なのですが、強い風が吹き肌を刺す寒さは依然厳冬期の厳しさです。予報では上空1500m付近に−15℃の 寒気が流れ込み、今夜から冷えて雪になるということで、寒気の威力を実感した次第です。三俣山西峰から三俣山の ピークを巡ります。稜線付近を吹く風は強烈で、直立することが困難なほどです。気温は−10℃を下回っており、強い 風で体感気温はさらに低くなります。雪もかなり融け、やはり周囲の景色は山頂付近でも春の装いなのですが、体感する寒 さは厳冬期以上のものがあります。何より長者原付近と同じく薄日も差す中で顔が痛くなるほどの寒さで、撮影のために 手袋をはずすと30秒もしないうちに痛さを感じるほどかじかんでしまうのです。これで雪でも降れば、ゴーグルを着用 しないと歩けたものではありません。
南峰の坊がツルを見下ろすお気に入りの場所で、しばらく休憩。山頂付近は相変わらず強い風が吹き、岩陰に入り風を避け ても厳冬期並の寒さでまいってしまいます。まあ、そんなことで早々に山を下った次第です。登路の霜柱は帰路も融けずに 残り、厳しい寒さが続いたようです。下り終えた15時前の気温は−3℃です。厳冬期並の凍てつく寒さに翻弄され、 昨年より遅くやっと花を咲かせたビジターセンー前のマンサクも寒そうです。

【3月19日】マンサク咲く(ビジターセンター前にて)

3月19日の九重連山は晴。午前8時頃の長者原の気温は−1℃。今日は春の恒例行事としてすっかり定着した感のある 坊がツルの野焼きです。火の粉と煙の洗礼を受けずに三俣山南峰から野焼きを鑑賞すべく、残雪残るすがもり越から三俣山 へ向かいます。登路は厚い霜柱が覆っているものの、先週末の厳冬期並の寒さを考えると暖かく快適です。ほぼ無風で、 硫黄山の噴煙も真っ直ぐ上空へ吹き上げてます。西峰から残雪残る本峰とW峰の鞍部を抜け南峰へ向かいます。雪もかなり 融け春の気配を感じる山頂付近ですが、周囲の木々の枝にはまだ霧氷も見られました。
南峰から坊がツルへ下る途中のテラス状に張り出した岩場で野焼きを鑑賞します。例年どおり10時頃に野営場付近など から火が入り、坊がツルの周囲を先に焼き、その後中央部を焼きました。約1時間半で坊がツルは漆黒の大地に姿を 変え、春の準備が整いました。野焼き後、水分を含みズルズルに滑るクロボクの登路を坊がツルへ下ります。下ったところ で毎度おなじみの木下氏sumisumi氏 と合流、法華院山荘で春雪氏kyoko女史 らと合流し、さながらオフ会と化した野焼き後の昼食会であります。手作りのマドレーヌからクッキー、さらには法華院山荘 の牛丼まで登場し、実に豪華な野焼き後の一時を過ごしました。

【3月26日】三俣山残雪

3月26日の九重連山は晴。午前10時前の長者原の気温は4℃。27日は開山祭ということで、本来は27日 の山行を予定していました。ところが、朝の予報では27日は雨ということで、急遽出発することに決定です。 24日は思わぬ春の雪で平地でもわずかに積雪したところでして、九重連山でも20cm程度の積雪がありました。 この時期に平地で積雪することは珍しく、食傷気味の雪景色に少々うんざりです。(苦笑)長者原までは道路脇に 雪が残っているものの道路の積雪はありません。しかし長者原から牧ノ戸まではチェーン規制が出されていました。 午前10時前に入山。周囲は雪景色ですが気温は高く、山頂付近の霧氷もすぐに融けてしまいそうです。先週と同 じくすがもり越を経て三俣山に駆け上ります。登路の積雪は思いの外深く、膝上まで埋もれる場所もあり、初春と はいえ九重連山では、冬と春の間で季節がめまぐるしく揺れ動いていることを実感しました。
三俣山頂付近を渡る風は冷たく、肌を刺します。西峰から各ピークを経て南峰山頂の坊がツルを見下ろす場所でしばし 休憩です。先週野焼きを終えたばかりの坊がツルも再び淡い雪景色になっており、大船山はわずかに霞んでいました。 春浅い九重連山は、静かに冬の余韻を楽しんでいるかのようでした

2005年4月
【4月9日】水温む(鳴子川支流にて)

4月9日の九重連山は曇時々晴。ここ2週間ほどで平地の気温も急上昇し、自宅付近でも遅れ気味だった桜が一気に満開 です。先週末は千鳥ヶ淵や神田川沿いの桜を眺めながら、都会の喧噪にまみれていました。地下鉄の階段を駆け上り、ビル からビルへと走り回った東京から逃げ戻り、2週間ぶりの九重連山はやはり今日も優しく迎えてくれるのです。雪もわずか に谷筋に残るのみで、まだ新緑に包まれるまではしばらくかかりそうですが、木々の枝先は芽吹き、春の息吹を感じます。 芽吹が始まった鳴子川沿いの登路を坊がツルへと向かいます。暖かさを増してくると水辺の緑も徐々に濃くなり始めます。 坊がツル周辺から三俣山北東斜面はマンサクの黄色い色があちこちに散在しており、見応え十分です。坊がツルではアセビ も咲き始め、白い可憐な花が甘酸っぱいような怪しげな香りを漂わせています。
段原から大船山頂北側登路周辺の雪も激減しています。山頂付近は未だ木々の芽も固く、芽吹きもこれからというところ です。心地よい風が吹く山頂付近でゆっくりと景色を楽しみました。正午頃には中岳から白口岳付近からガスが押し寄せ 一時雲も濃くなりましたが、午後にかけ再び天候は回復しました。山を下り終えてから知ったのですが、延期されていた タデ原の野焼きが行われ、こちらもやっと春の準備が整ったようです。

【4月16日】前セリのコブシ

4月16日の九重連山は快晴。午前8時頃の七里田付近の気温は8℃。春本番を迎え九重連山の山麓でも木々が芽吹き 新緑の季節となりました。麓から望むと、山桜の花と葉、新緑の緑が山肌に彩りを添えています。湯布院から阿蘇野を 経由し、久住町七里田を経て有氏牧野道へ向かいます。昨年の11月以来、半年ぶりに久住町側からの入山です。
快晴の空の下で気温も上昇し、快適な山行です。入山公廊付近でも木々は芽吹き始めています。まだ葉が茂っていない 森の中は春の陽が差して明るく、周囲から鳥のさえずりが聞こえてきて、春を堪能できます。入山から2時間強で山頂着。 すでに先行者が休憩しており、段原方面からも次々にやってきます。先週はガスで霞んでいた景色も、今日は快晴に加えて 霞もほとんどなく、硫黄山の噴煙もくっきりと見え、まさに絶景です。山頂付近の木々の芽吹きはやはりこれからで、 依然冬枯れの装いですが、枝先のつぼみは膨らみ、これから一気に芽吹きそうな状態です。
復路は御池から前セリへ下ります。登路のマークも着けられたばかりのようでわかりやすくなっています。急勾配の 下りを一気に前セリへと下ると、こぶしの花が迎えてくれます。有氏牧野道周辺は山桜の花弁が風に舞い、輝く蛍光色 の新緑の葉が山肌に彩りを添えています。この時期はは思いの外紫外線の強いようで、うかつにもすっかり日焼けをした 腕や首筋が風呂の湯に浸けられないほどです。木々の葉もまだ茂っていないこの時期、林の中にも春の陽が降り注いで います。山行される際は、くれぐれもご注意を。

【4月23日】長者原のキスミレ

4月23日の九重連山は曇のち晴。午前8時頃の飯田高原の気温は9℃。すっかり暖かくなり、春本番を迎えました。 泉水山から長者原付近の野焼後の大地にキスミレが咲き、群生し始めている場所もあります。大地にも確実な春の躍動 が感じられるます。今年は例年になく花を咲かせたマンサクですが、三俣山北斜面から大鍋・小鍋付近にかけては、 少々ピークは過ぎているものの、まだきれいな花が楽しめます。
指山から三俣山北峰付近のシャクナゲもつぼみを膨らませています。今年は例年よりツボミも多いようで、開花が 楽しみです。ところでシャクナゲといえば、そろそろ前岳付近から高塚山にかけての黒岳付近の開花状況が気になる ところです。例年5月の連休には、恒例のようになっている白水鉱泉から前岳を経て高塚山から男池へのルートを歩い ているところですが、少々距離も長めですし、できれば前岳付近のシャクナゲが満開の頃に新緑を楽しみながら、 ゆっくり楽しんでみたいものです。ここ数年はシャクナゲの花も少なかったのですが、今年は期待できそうです。
指山から三俣山北峰へ向かい、お鉢を経て三俣山の全峰を巡ります。山頂付近の木々もそろそろ芽吹いてきています。 それでも早朝は氷点下まで冷え込んだようで、登路には霜柱が残ります。晴天という予報でしたが、午後になって 陽が差してきたものの、終日薄曇りの天候でした。山を下ってから長者原付近を散策しました。暖かな春の陽気の せいか、車中で心地よい昼寝を楽しみ、夕刻には帰路に着きました。

【4月29日】森の精(前岳のツクシシャクナゲ)

4月29日の九重連山は快晴。午前8時頃の飯田高原の気温は17℃。すっかり暖かくなり、夏を思わせる陽気で 暑さすら感じます。前岳のある庄内町では、第26回黒岳山開きとシャクナゲ祭りのイベントが開催されるということ で、早朝から関係者がメイン会場となるじろそ村キャンプ場(庄内町阿蘇野)の準備に追われていました。白水鉱泉 付近のシャクナゲは今が満開です。今年は山麓のシャクナゲも花が多いので、かなり期待できそうな気がしていまし たが、予想どおり前岳のシャクナゲは久しぶりの当たり年のようです。前岳の開花状況は白水鉱泉から標高1000m 付近まではほぼ満開で、この連休後半にはピークを終えそうです。前岳山頂付近のシャクナゲも久しぶりにつぼみが 多く、連休後半から来週にかけてかなり咲きそうです。シャクナゲの大柄な花も春の陽に透かして見ると思いの外に 繊細で、自然の造形の偉大さに脱帽です。狭い前岳山頂付近にも次々に登山者がやって来ます。しばらく休憩した後、 再び満開のシャクナゲを観賞しながら白水鉱泉へ下ります。白水鉱泉から前岳への登路はかなりの急登ですが、導標 による距離は1600m程度しかなく、あっけないほど短時間で山頂に着きます。下る途中で山開き後のシャクナゲ 鑑賞登山の70名程度の団体との離合で30分程度ロスしましたが、8時30分過ぎに取り付き、撮影をしながらの 山行でも正午過ぎには再び白水鉱泉へ戻りました。

2005年5月
【5月3日】(番外編)新緑の由布岳山麓

5月3日、大型連休もいよいよ後半に入ろうとしています。早朝から快晴に恵まれ由布岳に出かけてきま した。由布岳は、いつもなら足慣らしのために午後に登山口から西峰や東峰山頂まで速攻で往復する ことの方が多いのですが、山麓の草原は四季折々の景観を楽しめますし、何より山頂からの眺望が抜群 ですので、せめて四季折々、各季節に一度は少し時間をかけて歩くようにしています。
飯盛ヶ城登路は新緑が広がり、芽吹き始めたカシワの株が点在し単調な草原にアクセントを添えています。 飯盛ヶ城山頂は、眼下に湯布院の町並みが広がり北側には由布岳がそびえるという絶好のロケーションで ありながら、それでいて訪れる人が少なく大変お勧めの穴場です。飯盛ヶ城を下ってすぐの山頂へ向かう 中継点となる合野越に着くとさすがに登山者も多く、スニーカー履きの親子連れも相当数いますので、 微笑ましいながらも少々騒々しいことは覚悟が必要ですね。西峰と東峰の分岐点であるマタエ付近も賑わ っており、ここからは喧噪を避けて西峰へ向かいます。西峰山頂にも次々と登山者がやってきます。火口 周辺部を回り、東峰へ向かう通称「お鉢巡り」は約1時間程必要です。今日もかなりの人が歩いているの が分かりましたが、混雑しそうなので今回はパスします。
西峰からマタエへ下り、合野越から再び飯盛ヶ城山頂に登ります。眼下に広がる湯布院の町並みと、遠くに 九重連山を望みながらゆっくりと休憩し山を下りました。

【5月7日】前岳のシャクナゲ

5月7日の九重連山は曇りのち晴。午前7時頃の飯田高原の気温は10℃。午前7時頃の飯田高原から 望む山頂付近には雲がかかり、わずかに霧雨も降っています。先週満開だった標高1000m付近まで のツクシシャクナゲはすでにピークを過ぎ、変色し落下した花が目立ちます。1000mを過ぎたあた りから、先週ツボミを付けていた株が満開となり、登路の頭上はシャクナゲに覆われています。本当に 今年は当たり年で、これほど咲いたのは数年ぶりではないでしょうか。登路には落下したシャクナゲの 花が敷き詰められ、咲いて良し散ってまた良しの一粒で2度おいしいシャクナゲの花また花であります。
前岳山頂付近にかけて満開のシャクナゲを楽しみ、黒岳縦走に向かいます。前岳山頂から10分ほどで 着く露岩の鷹巣付近はガスに覆われており、天候が良ければ抜群の眺望が楽しめるところですが、早々 に断念して上台ウツシへ下ります。高塚山までの距離は約1500m程度でここからはほとんど眺望の ない林の中を淡々と歩きます。
高塚山頂付近は意外にも登山者が少なく、思いの外閑散としていました。山頂付近で休憩し、ガスが かかる大船山頂や天狗岩付近の眺望を楽しみ、風穴へと下りました。ここからソババッケを経由して 男池までは黒岳原生林の蛍光色に輝く新緑の森を、自然のパワーを吸収しながら歩きます。こちらも シャクナゲが満開で、やはり今年はどこもシャクナゲの大当たりの年となったようです。贅沢なこと ですが、これだけシャクナゲの花が咲いていると少々食傷気味というか花に酔いそうです。(苦笑)

【5月14日】指山のイワカガミ

5月14日の九重連山は曇。午前7時頃の飯田高原の気温は11℃。飯田高原から望む山頂付近には 雲がかかっています。3週前に訪れた時はまだ固いツボミだった指山から三俣山にかけてのシャクナゲ の様子を、早速確認に行ってきました。指山登路のシャクナゲはほぼ満開で、樹下にはイワカガミも 咲き、指山山頂付近ではクサボケも咲いています。ミヤマキリシマのツボミも膨らみ、一部はすでに 咲き始めており、今まさに指山は山行にお勧めのホットスポットです。指山山頂付近から三俣山北斜面 を望むと、点々とシャクナゲの株が花を付けているのが確認できます。開花状況は例年になく良く、 登路からも十分に花が楽しめます。やはり今年はシャクナゲの大当たりの年となっているようです。
ハシゴがかけられた崖の上から三俣山大鍋付近にかけてのシャクナゲは、まだツボミが多い状態です。 意外にも大鍋付近は、日当たりが良いためか風が弱いためかすでにかなりのシャクナゲの株が花を 咲かせています。ツボミも多く、三俣山のシャクナゲは来週あたりがピークになりそうです。 前岳山頂付近のように群生してはいないため、シャクナゲのトンネルにはなっていませんが、登路脇 を彩る花を堪能するには十分です。お勧めは指山から北峰を経由するコースですが、お手軽にという ことであれば、大曲からすがもり越を経由して本峰から大鍋へ下れば良いでしょう。本峰と北峰との 鞍部付近が最もシャクナゲの花が多い場所になります。

【5月21日】平治岳南斜面のミヤマキリシマ

5月21日の九重連山は晴のち曇。午前7時頃の飯田高原の気温は9℃。シャクナゲの花が終われば、いよ いよミヤマキリシマのシーズン到来です。坊がツルからの登路は、心地よい緑の中で初夏のこもれ陽を浴び ながら快適に歩けます。林間を渡る風も実に心地よく、気がつけばすでに大戸越着、という感じですね。 平治岳南斜面のミヤマキリシマは、すでに2〜3分咲きでかなり色づいています。大戸越で先週も様子を 見に来たという方から話を聞いたところによりますと、「先週は1分咲き程度、1週間でここまで咲いた から、ピークは6月になってからかな〜」ということで、同感であります。
平治岳山頂付近の株は。南斜面に比べ虫害を受けた株が著しく多く枯れたように変色しています。ツボミ にも尺取虫が取り付き食い荒らしています。早々にとって返し、再び多くのつぼみを付けた南斜面を下り、 大戸越から北大船山に向かいました。北大船山付近では、まだほとんどがツボミですので、平治岳南斜面 より1週間から10日程度ピークは遅くなりそうです。大船山頂から坊がツルにかけても多くの登山者で 賑わっています。この時期、今回の平治岳から大船山のコースはミヤマキリシマ鑑賞の最もオーソドックス なコースで、当然のことながら多くの登山者で賑わうことになります。一説によれば、ミヤマキリシマを 食い荒らす蛾の幼虫は、登山者が拡散しているのではないか、ということもいわれています。確かに虫害 を受けた株の中を歩くと、衣服やザックにも多くの尺取虫が着きます。せめて衣服やザックに着いた尺取虫 はその場で退治し、ささやかではありますが拡散防止に協力しましょう。


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