2005年 冬

四季のトップへ /  /  夏 /  / 冬

2005年1月
【1月8日】凍て付く三俣山南峰

1月8日の九重連山は晴。午前9時頃の長者原付近の気温は−3℃。今年初の山行は雪景色の中です。午前10時前に大曲から入山。すがもり越は昨年12月26日より確実に雪も多く、すっかり冬景色となって、避難小屋にも雪が入り込 んでいます。登路の積雪は10cm程度でした。
先行者の少なそうな三俣山へ向かいます。西峰山頂付近では雪も多くなり、登路は20cm程度の雪に覆われています。 南峰へ向かう大鍋上付近で、カメラを構えた2人連れを追い越し、ここから南峰山頂まではトレースもなく、膝上から 腰まで雪に埋もれ、南峰山頂へ着きました。 山頂付近は寒く、濡れた着衣はすぐに凍り付きます。撮影をしようとグラブをはずすと、30秒ほどで手が痛くなりま す。昼食時にコンビニで購入したおにぎりをザックの上に2分ほど放置していたら、凍っていました。今年の初山行は 晴天に恵まれ、雪景色を堪能できました。三俣山西峰からの下りは、雪に埋もれた斜面のシリセードで下り、雪の感触 を楽しみました。

【1月15日】坊ガツルから望む大船山

1月15日の九重連山は曇。午前9時過ぎの長者原付近の気温は−1℃。雨が池から坊がツルを経てすがもり越から 長者原へ戻るルートで、三俣山を一周してきました。冬季で吹雪くときや山頂付近にガスがかかるときには最適な コースです。タデ原を抜け雨が池に着くと周囲はガスに覆われ、風も吹きつけ凍てつく寒さです。雨が池付近の 積雪は20cm程度ですが、先行者のトレースをはずれると膝上まで雪に埋もれる場所がかなりあります。 坊がツルに着く頃には、時折雲も切れ青空が覗き陽が差し、快適なスノーハイクです。山頂付近を覆うガスが切れ 厳冬の大船山がその偉容を現します。野営場付近でしばらく休憩した後、法華院温泉山荘を経て北千里ヶ浜から すがもり越へ向かいます。法華院山荘から北千里ヶ浜への登路は雪が深い場所も多く、登路斜面から落ちると 谷まで一気に滑落しますので、注意したいところです。
天候は終日雲が多く粉雪が舞いました。午後にかけて山頂付近を覆うガスは断続的に晴れるものの、再びガスに 覆われる状態です。

【1月22日】星生崎から望む厳冬の久住山

1月22日の九重連山は曇。午前10時前の牧ノ戸峠の気温は−3℃。午前10時頃に牧ノ戸峠から入山。 無風の沓掛山登路を歩くと軽く汗ばみます。登路の積雪は30cm程度で、新雪という感じではなく積もった雪がよく 締まった状態です。久住分れを経て御池から中岳へ向かいます。御池の手前でsumisumi氏 に出会いました。早朝から朝焼けねらいで入山していたそうです。氷結した御池を渡り中岳へ向かい、天狗ヶ城で 休憩した後、星生山を経由して下りました。こちらの登路もおおむね30cm程度の雪がありますが、トレースを踏み 外さなければ良く締まっていますので、歩きやすいのです。厳冬期を迎えた九重連山は、平年並みの雪に覆われ、 吹雪けば少々手強いのですが、天候が良ければ快適なスノーハイクが楽しめます。問題は九重連山までのアプローチで、 今日のように道路に積雪がなく規制も出されていない日ばかりではありません。22日夜から23日にかけては再び積雪し、 大分自動車道は通行止めになり、県道11号(通称やまなみハイウェイ)にはチェーン規制が出されています。厳冬期 に九重連山へ来られる場合は、十分な準備をしてください。

【1月29日】氷結した暮雨の滝

1月29日の九重連山は晴後曇。午前9時前の飯田高原の気温は4℃。この時期にしては異常に暖かく、風も 弱いため全く寒さを感じません。暮雨の滝の氷結具合が気になるものの、これだけ暖かければとてもでは ないが氷結はしていないだろうということは想像に難くないわけであります。30cm程度の積雪の登路で、 やはり暮雨の滝は全く氷結していませんでした。23日(日)には坊がツルで1m近い積雪だったということで、 今年は雪も平年並みに降っているのですが寒さはそれほどでもないようです。坊がツル野営場付近の積雪は 30cm程度です。やはりこの時期でも、週末となると雪原にテントが設営されていました。晴れ間の広がる 坊がツルでゆっくりと休憩し、雪景色を楽しんだ後、大船林道を下ります。大船林道は除雪されていますが、 それでも路面には10cm以上の雪が残り、法華院山荘の4駆(ランクル・プラド)ですら、あえぎながら 登って来る状態でした。地元紙の報道では29日(土)午後、白口岳から稲星山付近の登路で登山者が動け なくなる事故が発生し、当日の救助は悪天候のため22時頃に打ち切られたそうです。雪洞を掘るほど雪も ないでしょうから、雪原でビバークすることになるのでしょう。九重連山といえども冬季は1mを超える積雪 がある場所も多く、日没までに下山できなければ夜間は急激に気温が低下します。装備は十分に調え、各自 の技量や経験に応じた事故のない山行を心がけたいものです。

2005年2月
【2月4日】厳冬の中岳方面

2月4日の九重連山は曇。午前9時過ぎの牧ノ戸峠の気温は−1℃と暖かです。大分県西部では2月3日の朝 まで雪が続きましたが本日は立春です。これから徐々に暖かくなる時期になりました。季節が冬と春の間を行 きつ戻りつしながらも、確実に春が近づいてくるのです。水分峠付近からの県道11号はチェーン規制が出て います。牧ノ戸峠の駐車場は圧雪した雪の下は完全な氷です。運悪く先行車がスタックした穴に落ちると大変 やっかいなことになります。牧ノ戸峠から沓掛山へ登ると意外にも雪が深く、沓掛山から扇ヶ鼻へは50cm 以上の積雪があり、場所によっては1mを超えます。トレースが付いているので、苦労することなく歩けますが、 登路がかなり嵩上げし頭上の樹木がザックにかかり全身雪まみれになります。天候は一向に回復する気配はなく、 久住分れを過ぎると視界は数メートルになります。風も強くなってきたため池の小屋で2時間近く待機しまし たが、その間何度か中岳が望めたものの、一段とガスが濃くなり、結局天候は回復しないままでした。
1月29日(土)の白口岳から稲星山付近での遭難者は、雪原に穴を掘り夜を過ごし、翌日防災ヘリで救助されました。 凍傷と低体温症で治療を受けたそうですが、命に別状がなく何よりでした。このような事故は、誰にでも起き る可能性はあるわけで、天候などの条件によっては潔く引き返す覚悟も必要です。九重連山を楽しむには、 やはり自力で下山することが何より大切です。

【2月5日】法華院温泉山荘から望む大船山

2月5日の九重連山は晴。午前8時過ぎの飯田高原の気温は−2℃。ガスに巻かれた昨日の山行は、そろそろ晩冬を 迎えようとする九重連山を楽しんだものの、いささか消化不良を起こしたようです。今日は朝から晴天です。吉部から の登路の積雪は先週よりかなり増え、50cm程度あります。樹木の茂る登路は、陽が差し気温の上昇とともに、頭上 から雪の固まりの洗礼を受け、雪の固まりが落下するとダイヤモンドダストのように陽を受けて輝ききれいです。 坊がツル野営場に着き、大船山へ向かうべく避難小屋の前を過ぎると登路は雪が深く、腰まで埋もます。トレースは ありますがスノーシューを装着して入山した登山者のものです。10mほどで断念し、すぐに坊がツルへ下りました。 さすがに一人で坊がツルから山頂までトレースを付けながら登る気にはなりません。明日までには何人かの登山者が あって、トレースを付けてくれるのでしょう。
帰路に立ち寄った暮雨の滝は先週よりも氷結は進んでしますが、依然滝壺はほとんど氷結しておらず、この冬もまた 完全氷結は見られそうもないようです。

【2月11日】春を待つ星生山

2月11日の九重連山は快晴。午前9時前の飯田高原の気温は−3℃。午前9時過ぎ吉部から入山、2週続けて断念した 大船山へ向かいます。登路の雪は激減し、踏み固められた表面は硬い氷に覆われ、登りはともかく下りでは簡易アイゼン でも使用すれば快適です。登路の木々の枝には水滴が氷結し朝日に輝き、自然が創るイルミネーションが点ります。先週 は新雪が深かった大船山登路は、積雪も激減し良く締まった雪で、無雪期と変わらないほどの歩きやすさです。それでも 所々凍結していますので、慎重に歩きましょう。冬季はよく吹きだまりになり、腰まで埋もれるため悪戦苦闘する段原 から山頂までも圧雪し楽に山頂まで着きます。しかしながら、圧雪した雪で登路が50cmから1m近く嵩上げし、氷結 した枝がザックに絡み歩きにくいのですね。無雪期なら頭上にある枝が腰の高さになっているため、中腰はおろか這うよう にして登らなければならない場所もあります。山頂付近では、風に吹かれた霧氷の枝が擦れ合いカラカラと乾いた音を立 てていました。快晴の空の下、阿蘇や祖母・傾山系、由布岳も見渡せる絶好のコンディションです。快晴にもかかわらず、 午後になっても霧氷が全く融けなかったので気温はかなり低いようで、撮影のために手袋をはずすとすぐに手が痛くなる ほどです。坊がツルへ下り、過ぎゆく冬景色を堪能しつつ休憩した後、山を下りました。午後3時過ぎ、吉部付近の気温 は0℃で、快晴にもかかわらず終日気温は低く推移したようです。

【2月19日】解氷し始めた御池

2月19日の九重連山は雨のち雪。午前9時頃の長者原付近の気温は2℃。冷たい雨が強めに降る中、雨具を着用した 登山者が入山していくのを見送りながら、長者原でしばらく待機します。午前10時過ぎ、電光掲示に「この先チェー ン必要」の掲示が点り、長者原から牧ノ戸付近にチェーン規制が出たようです。大曲を過ぎると路面が白くなり始め、 牧ノ戸峠駐車場は新雪がうっすらと積もっています。
わずかに新雪が積む登路を沓掛山まで登ると、日当たりの良い場所は泥濘地となり、日陰では踏みつけられた圧雪路 が交互に現れます。粉雪が舞う中、徐々にガスが濃くなり西千里ヶ浜を過ぎる頃には周囲の景色も見渡せなくなります。 久住分れの久住山避難小屋付近の積雪も激減し、御池は解氷が始まっています。御池付近で束の間ガスが切れ、一時的に青空も 覗きました。13時を過ぎると一段とガスが濃くなり視界は数メートル程度になりました。牧ノ戸峠に戻った16時前 の気温は0℃でした。駐車場にうっすらと積もっていた雪も融けており、道路にも雪がありません。チェーン規制も解除 されていました。ビジターセンター前のマンサクは、ツボミの間から黄色い花弁を覗かせています。寒さが続く中ですが、 季節が冬と春の間で微妙に揺れながらも確実に春に近づいているようです

【2月27日】氷結する木々の向こうに望む三俣山

2月27日の九重連山は曇のち晴。午前9時頃の牧ノ戸峠の気温は−6℃。晩冬期の特徴で先週末には再び冷え込んで、 また一面の雪景色になりました。長者原から牧ノ戸峠まではチェーン規制が出されています。例によって牧ノ戸峠駐車場 は氷結しており、駐車場の中でスタックする車が今日も何台かありました。
午前9時半頃に入山、沓掛山登路では頭上の木の枝は氷結し、その上に霧氷が着き固く凍り付いています。登路も 再び20cm程度の新雪に覆われており、氷結路ではないためアイゼンがなくても問題なく歩けます。適度に冷えたた めか、木々に着く霧氷もかなり成長しています。当初雲も多めでしたが、徐々に青空も覗き始めます。見上げる久住山 上空に内暈が出現。束の間でしたが幻日も見られました。久住分れから御池へ向かう途中で せせらぎの春雪さんと会い、しばし歓談。早朝3時過ぎからご来光 ねらいで入山していたそうで、全く敬服ものです。南千里ヶ浜は相当雪が深かったそうでして、ラッセルでお疲れのよ うであります。(笑)御池は再び氷結しており、湖面にも20cm程度の積雪があります。中岳を経て天狗ヶ城山頂で 氷結した御池を見下ろしながら休憩した後、山を下りました。

2005年12月

【12月3日】すがもり越初冬

12月3日の九重連山は晴のち曇。午前9時頃の長者原付近の気温は1℃。先週はこの冬始めて別府阿蘇道路の長者原・瀬の本間に チェーン規制も出され、12月の訪れとともに九重連山も冬に突入です。雪化粧した山々に朝日が眩しく輝く中を三俣山へ向かいま す。大曲からすがもり越へ向かうと、昨日までの雨も1300m付近からは雪になっていたようです。
すがもり越付近の気温は−2℃、積雪は5cm程度で登路の岩にうっすらと積もっています。ほぼ快晴の空の下、登山者が次々に訪 れるすがもり避難小屋も、うっすらと雪化粧し初冬の雰囲気に包まれています。三俣山西峰へ向かうと積雪も徐々に深くなり、西峰 付近の登路では場所によっては10cm弱の積雪があります。山頂付近を渡る風は凍てつく寒さです。西峰からは先行の登山者もな く、新雪を踏みしめる心地よい音を聞きながら本峰を経て南峰へ向かいます。大鍋付近の木々には霧氷が着き、4峰山頂付近の岩場 には、厳冬期のものとは比べるべくもない小ぶりな「エビの尻尾」が付着しています。南峰の坊ガツルを見下ろすお気に入りの場所 で、雪の上にシートを広げゆっくりと休憩しました。久住分れ付近には度々ヘリが飛来し資材を運んでいました。どうやら久住山避 難小屋裏の旧トイレの撤去作業が進められているようです。正午を過ぎる頃から、山頂付近に時折ガスがかかるようになり、早々に 山を下りました。

【12月10日】氷結した御池

12月10日の九重連山は晴。午前7時前の長者原付近の気温は−5℃。日の出の時刻が遅いこの時期は水分峠から長者原へ向かう頃、 徐々に上空が明るくなり始め、長者原に着く頃にはライトも消して走行できるようになります。7時前の牧ノ戸峠にはすでに10台近 い車が駐車していました。周囲は十分に明るく、早々に入山です。沓掛山への登路は圧雪しており、アイゼンがなくても十分に歩ける 状態でした。沓掛山からの登路の積雪は10cm弱で、初冬にしては歩きやすい水分の少ない雪です。太陽は徐々に輝きを増し、薄雲 の広がる空には太陽の周囲に日暈(かさ)も現れました。沓掛山を下ったところで、先行のsumisumi氏piezo氏ご夫妻と偶然合流しました。何でも日暈と私の出現は諸兄らの山行の シナリオに盛り込み済みということで、すでに私の山行は自然現象の一部と化しているのであります。(笑)
久住山避難小屋では小屋の背面にあった元のトイレが解体され、小屋全体が少々コンパクトになっています。久住分れ付近からは風も 強めに吹きます。御池は完全に氷結しており湖面を歩けますが、まだ凍り始めで少々不安ですね。急激に氷結したためか湖面に無数の 亀裂が走り、時折ミシミシと音を立てていました。中岳付近の積雪は10cm程度で、周囲の景色はすでに冬景色になっていました。 中岳山頂から望む雪景色を楽しみ、長くそして厳しい九重連山の冬の訪れを改めて実感した次第です。

【12月17日】吹雪が続く法華院温泉山荘

12月17日の九重連山は雪。午前7時頃の長者原付近の気温は−4℃。長者原から雨が池を経て坊ガツルへ向かいます。登路 の積雪は20cm程度です。雪混じりの強い風が吹き、頭上の木々が唸りをあげます。新雪の登路にトレースを付けながら雨ガ 池へ向かいます。雨ガ池手前では30cm程度の積雪があります。坊ガツルが近づくとさらに雪が深くなり膝上まで埋もれ、吹 きだまりでは腰上まで雪があります。強い風とともに雪は降り続けます。坊ガツルは風が強く、地吹雪です。そのため坊ガツル 野営場付近の積雪は10cm程度と少なめでした。気温は−7℃で、炊飯場の水道も完全に氷結しています。法華院温泉山荘付近 も吹雪で、除雪した道路にもすでに20cm近い雪が積もっていました。帰路は北千里ヶ浜へ向かいます。法華院山荘から北千 里ヶ浜へのルートは吹きだまりが多いため冬季は雪も深く苦労するところです。今日も雪が深く、膝上から腰上さらに胸元まで 埋もれるようになり、さすがに閉口しました。砂防ダムの谷への急傾斜の斜面では首まで埋もれます。北千里ヶ浜は完全な地吹雪 で、周囲の視界も開けません。強烈な風が吹くすがもり越へ着くと、避難小屋の中には多量の雪が吹き込みベンチも埋もれてい ました。相変わらず雪が降り続く中、長者原へ下った午後2時頃の気温は−6℃。今夜からは厳しい寒波の襲来ということで 終日気温は低く、午後からも徐々に低下していったようです。

【12月24日】西千里ヶ浜の地吹雪に霞む久住山

12月24日の九重連山は曇のち晴。午前8時過ぎの牧ノ戸峠の気温は−5℃。前回の山行で、トレースのない登路で悪戦苦闘 したことに懲り、今回は気象条件によらず登山者の多い牧ノ戸峠からのルートに決定です。沓掛山頂から扇ガ鼻分岐までが特に 雪が深く30〜50cm程度の積雪で、先行者がいなければかなり辛い状態です。今日はしっかり付いたトレースをたどりなが ら楽々の山行となりました。西千里ヶ浜付近は風が強いためか積雪も少なく、一部地面が露出しています。星生崎を過ぎ久住山 避難小屋手前へ着いたところでトレースがなくなっています。私の直前にいた2人が先頭になっていたのです。先行の2人が 久住山へ向かい、私は中岳方面へ向かいます。久住山との分岐からは先行者もありませんでしたが、こちらも積雪は少なめで、 歩きやすい状態です。御池は完全に氷結し、中央部を不安なく歩けます。中岳までの登路も一部膝上まで積雪がある場所もあり ましたが、山頂まで苦労することもなく着きました。さすがに中岳山頂を渡る風は冷たく、撮影のため手袋をはずすと、30秒 も経たないうちに完全に感覚がなくなります。扇ガ鼻分岐まで下ったところでpiezo氏 ご夫妻と会いしばし歓談。やはり登路の雪よりも九重連山までのアプローチと牧ノ戸峠駐車場の積雪に苦労したようであります。

【12月29日】氷結する御池

12月29日の九重連山は快晴。午前9時前の長者原付近の気温は−3℃。2005年山行の最後は、前回に続き牧ノ戸峠 から御池方面へ向かうことになりました。積雪は5日前より少々減っています。それでも沓掛山から扇ガ鼻分岐までに限っ ては30〜50cm程度で前回と変わっていません。むしろ無雪期よりも歩き易いのではないかと思わせるほどの適度な 圧雪路です。扇ガ鼻分岐から西千里ヶ浜を経て星生山へ向かいます。星生山の急傾斜の登路は先行者のステップがあり歩き 易く、山頂まで苦労することもなく着きます。山頂付近の風はさすがに冷たく、凍てつく寒さです。星生崎から久住分れの 久住山避難小屋への斜面は、シリセードで下りました。これが相当なスピードが出るわけで、恥ずかしながら恐怖を感じま す。(苦笑)雪まみれになることを覚悟の上であれば、スリリングな気分が楽しめます。
御池から天狗ヶ城へも前回より積雪はかなり減少しています。天狗ヶ城山頂で凍てつく御池を撮影し早々に御池へ下り、 湖畔でゆっくり休憩してから山を下りました。晴天に恵まれた中、今年最後は快適な楽々の山行となりました。2度続けて 牧ノ戸から御池・中岳方面のコースとなりました。はてさて、新年の初山行はどちらへ向かうべきか、悩ましい選択が 必要です。


四季のトップへ /  /  夏 /  / 冬