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【6月2・3日】くじゅう山開き記念の泉水大宴会
【6月2日】 【6月3日】 |
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【6月8日】平治岳と北大船山のミヤマキリシマ・扇ガ鼻のドウダン
6月8日の九重連山は曇時々晴。6時頃飯田高原の気温は14℃。山開きを終えた九重連山では、そろそろミヤマキリシマがピークを迎えつつあり、例年どおりの大混雑が始まっています。やはりミヤマキリシマの咲き具合というものは、私も実に気になるところでありまして、週末の大混雑の前にまずは状態を観察しておかないといけません。そんなことで、これもまた例年のごとく、この時期の週末はうれし恥ずかし有給休暇での山行がまれに?敢行されるのであります。(笑)せっかくの平日山行ですから、今回の更新は特集編として2部構成とし、第1部を平治岳・北大船山方面、第2部として扇ガ鼻方面の山行を掲載しました。 【第1部】 【第2部】 |
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【6月16日】雨に濡れるヤマキリシマ
6月16日の九重連山は曇時々雨。7時頃の長者原の気温は14℃。九州北部も梅雨入りし、水不足が心配されていただけに恵みの雨となりました。長者原駐車場はミヤマキリシマの花期にしては意外なほど閑散としていています。大曲の駐車車両も3台のみで、楽に駐車できました。 |
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【6月27日】大戸越のオオヤマレンゲ
6月27日の九重連山は晴。15時頃の飯田高原のの気温は28℃。ミヤマキリシマの花期を終え、やっと一息ついたところではありますが、梅雨と絶妙のコンビネーションで咲き始めるオオヤマレンゲも実に気になるところです。
20年前なら1時間強の所用時間だった吉部から大戸越までの登路も、さすがに寄る年波には勝てるべくもなく1時間20分弱かかりました。体力の衰えは如何ともし難く、ふくらはぎの筋肉ががつりそうです。(苦笑)大戸越に着いた16時20分、ミヤマキリシマの花期を終えた平治岳付近を訪れる人もなく、もっともこの時刻にこんな場所にやってくる人がいるはずもなく、ただひたすらに静かです。梅雨入り後も小雨傾向が続く九州北部では、大気中にダストが浮遊し、ベニバナニシキウツギが咲く大戸越付近から望む三俣山ですら霞んでおり、やっとその輪郭が確認できるほどなのです。大戸越で小休止してから北大船山へ向かう登路へ入ります。大戸越から5分ほどで、まず登路脇に咲くオオヤマレンゲと無事ご対面。貴婦人とのご対面でありますから「今年もお逢いできましたね」というところですか。(笑) 「九重の四季」の木下氏によれば、雄しべが紅色のものと黄色のものがあるそうで、黄色のものが日本古来のものだそうであります。そういえば確かに違うな〜と思いつつも、もうこれが個体差なのか種の違いであるのかは、私なんぞには全く分からないわけです。ちなみに大戸越から5分程度で着く登路脇のオオヤマレンゲの雄しべは紅色で、さらに10分程度登り、ガレ場の手前に点在する株はいずれも黄色です。もはやどれが花柱で葯があるのか花糸は・・・、などというレベルになると、全く不明なのです。(苦笑) |
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【6月30日】鳴子山のオオヤマレンゲ
6月30日の九重連山は晴。6時前の牧ノ戸峠の気温は17℃。前回の山行からわずかに3日。しかも、今回も午後からは所用のため正午過ぎには帰宅しておかなければならないという、前回の大戸越>と同様に駆け足山行となりました。少雨傾向の続く梅雨ではありますが、中休みということで今日は晴天との予報で、午前6時前の牧ノ戸峠駐車場にはすでにかなりの台数が駐車しています。しかしながら、朝はお決まりのガスがかかる状態で、周囲の景色も開けないまま、淡々と先を急ぎます。正午過ぎに帰宅しておくためには、少なくとも11時前には現地を発ち、大分自動車道経由で帰宅しなくては間に合いません。焦る気持ちとは裏腹に、西千里ガ浜を過ぎてもガスは晴れず、依然として視界は悪いままです。 朝食を済ませ、鳴子山へと向かいます。鳴子山周辺はオオヤマレンゲの群生地として知られた場所で、梅雨の晴れ間に緑濃い山の斜面には、少々離れた場所からですら点々と白いオオヤマレンゲの花が確認できるほどです。先週来かなり開花が進んでいるようで、鳴子山手前のピークから眺めると、日当たりの良い場所ではすでにピークを終えて茶色く枯れた花も多いようです。それでも前回同様に登路脇に咲くオオヤマレンゲと無事ご対面。周囲にはフルーツ系の不思議な香りが漂っていて、ついつい引きつけらてしまいます。個人的には良く熟したリンゴの香りに近いかな、と感じるのですが、さてどうなのでしょう。これから1週間程度はまだ花が楽しめるのでしょうが、今後は樹下にあって日陰になっている場所の花が主役になりそうです。 何だか聞き覚えのある声が聞こえるな〜と思ったら、やはり 九重の四季の木下氏でありました。氏は早朝3時に入山し、日の出後のブロッケンねらいで山頂で粘ったそうでありまして、全くその執念?には思わず敬服です。 ついつい周囲の絶景に見とれてしまい、気がつくとすでに9時前です。鳴子山方面への登山客も増え始めており、登路が混雑する前に山を下ることにしました。 |
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【7月8日】ガスかかる久住山
7月8日の九重連山は曇のち雨。7時頃の牧ノ戸峠の気温は17℃。梅雨末期を迎えたような豪雨傾向の天気が続き、九州北部では連日大雨洪水警報が発令されています。九重連山へ向かう道でも、道路の法面が崩落している場所もあり、雨の傷跡が残っています。7時前に長者原付近に着いた頃には山頂付近にはガスがかかる状態でした。このまま午前中は天候が保つことに期待し、牧ノ戸峠へ向かいます。前回の山行はオオヤマレンゲ鑑賞のための駆け足山行で、幸いにも天候には恵まれたものの牧ノ戸峠から鳴子山までの大急ぎの往復でしたので、途中の中岳も天狗ヶ城も全てパスしてしまいました。今日は晴天とまではいきませんが、雨が降り始めるまでの間に、前回の課題?を解決すべく中岳方面へ向かうことにしました。 |
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【7月15日】水没する雨ガ池木道
7月15日の九重連山は曇。12時頃の長者原付近の気温は19℃。正午頃の長者原付近には時折ガスもかかります。正午過ぎに長者原から入山し、まずはタデ原の木道を散策。キスゲやアザミ、トラノオが心地よい高原の風に揺れています。雨ガ池へ続く登路に入ると、登路は以前の登路が再開されており、タデ原はずれの森の中にあった代替の歩道も撤去されています。2年前に三俣山周辺で発生した大規模な土石流対策として工事が進んでいた砂防ダムの工事も終えたようで、雨ガ池へ向かう登路脇にはいくつかの小規模な砂防堤が完成していました。長者原から雨ガ池までの登路は、現在かなり付け替えが進んでいて、以前の登路とは随分と様子が変わっています。
雨ガ池に着いてびっくり。なんとノハナショウブはおろか、木道の一部が水没するほど水を貯めているのです。周囲はガスに霞み、雨ガ池の全容を見渡すこともできません。ガスに霞む雨ガ池の湖畔にはイブキトラノオが揺れています。それにしても、これほど水を湛えた雨ガ池を見るのは久しぶりで、これはもう完全な池です。登路のいたる所から湧水が溢れ、枯れ沢にも怒濤のように水が流れ、雨ガ池は巨大な池と化し木道も水没しており、やはりこの台風前後には相当な降水があったことがわかります。そろそろ梅雨が明けないとと、再度の災害が発生するのではないかと心配しているところです。 ガスがかかる雨ガ池を過ぎ、坊ガツルが見渡せる場所まで下ると、坊ガツル上空に層をなすガスが漂い、梅雨の雨に洗わた湿原は一段と緑が濃くなっています。坊ガツル野営場に着くと、テントが1張り風を避け草むらに隠れるように張られています。咲き始めたノハナショウブを撮影しようと野営場を歩くと、地面がブヨブヨしています。最初は急に足下がおぼつかなくなり、地震でも起きたのかと驚いたのですが、どうやら地面の下に水の層ができているようで、まるでウォーターベッドの上を歩いているような不思議な感触です。肝心のノハナショウブは咲き始めです。すでに咲いているものもありましたが、台風の強風のためでしょう、多少花弁が痛んでいました。ノハナショウブの花のピークは間もなくです。 |
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【7月21日】夏の御池
7月21日の九重連山は曇時々晴れ。7時前の牧ノ戸付近の気温は18℃。台風4号が九州南部に甚大な被害を残して立ち去って、胸をなで下ろしたところです。それも束の間、少々遠方ではありますが、新潟県中越沖地震が発生し、自然の脅威をまざまざと見せつけられたところです。梅雨明けを待ちわびる毎日は、せめて週末は晴れてくれないものかとささやかな望みを託しているものの、これもまた気まぐれな空模様に翻弄され、山行もままならないところです。 |
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【7月27・28日】更けゆく坊ガツルの夜・夏の大船山頂にて
7月27日の九重連山は晴。16時過ぎの飯田高原の気温は29℃。先週には九州地方も全域が梅雨明けし、待ちに待った夏本番を迎えました。梅雨明け以降、平地では連日35℃近い最高気温を記録しており、冷房の効いた建物から出ると熱波に襲われめまいがしそうです。 7月28日、目覚めたのは3時30分過ぎ。早々に炊飯場で水を補給し、大船山へ向かいます。山頂に着いた5時前、黎明が東の空を染め、濃紺の上空へと見事なグラデーションを描いています。周囲が少しずつ明るくなるとともに、空の色は薄れていきます。地平線が霞んでいたので、日の出は少々遅れそうで、この霞の上から太陽が現れたのは5時20分頃でした。太陽が地平線の霞を抜ける頃、米窪周辺にも日が差し始め、やがて中岳や三俣山斜面に大船山や平治岳の陰が伸び、一気に朝がやってきます。抜群のロケーションを独占して、7時過ぎまで山頂でのんびり休憩してから坊ガツルへ下りました。 |
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【8月5日】咲き始めたヒゴタイ
8月5日の九重連山は時々曇。10時頃の長者原の気温は26℃。10時過ぎに大曲から入山し星生山直登ルートを山頂へ向かいます。 |
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【8月12・13日】(番外編)暮れゆく夏の大山・日本海の漁り火
【8月12日】(帰省中の鳥取にて)
大山寺登山口付近の標高は800mで1710mの山頂までは標高差が約900mあり、毎度のことながら、8合目付近まで延々と続く急登で、盛夏は恐ろしく暑いのです。今回は強めの風が吹き比較的涼しかったものの、夏の移動はやはりひたすら暑さとの戦いです。九重連山同様に、余裕があれば、ここでもやはり早朝の移動がお勧めですね。滝のような汗を流し山頂避難小屋に着いたのは16時30分過ぎで、気温は19℃でした。山頂避難小屋で今夜の寝場所を確保してから、ダイセンキャラボクの純林の中に伸びる木道を散策し、17時前からは強烈な風が吹く弥山山頂標識付近で、剣ヶ峰の山肌を吹き抜ける風が、1500m付近でガスをつくり、剣ヶ峰山頂付近にうっすらガスがかかり、ガスの中に現れたブロッケンや、ガスが夕日に染まる光景を楽しみました。それにしても長袖のシャツ2枚にウインドブレーカーまで着込んでもなお寒いのは驚きです。 山頂避難小屋は春から秋にかけて管理人が常駐し、簡便な発電機も装備され高価ではありますが冷えた飲み物も販売しています。当然のこととはいえ販売品は全て麓からボッカで荷揚げするのでしょうから、全く有り難い限りです。昨年は故障していた避難小屋の蛍光灯も回復し、20時までは小屋の中を明るく照らします。本日の宿泊客は6名で、声をひそめた静かな会話が21時頃まで聞こえてきます。いつしかそれもイビキと板張りの床で寝返りを打つ音、おまけに避難小屋名物の豪快な屁まで響くという、何とも言えない人間の存在感あふれる夜へと変化していきます。これがこの山頂避難小屋の醍醐味であり、例によって酩酊しシュラフに潜り込んだのは言うまでもありません。それぞれの宿泊客が明朝へと思いを馳せ、夢の中へと誘われていく避難小屋の夜は賑々しく深まり行くのであります。(笑) 【8月13日】(帰省中の鳥取にて) 屋外は徐々に明るくなっていくのですが、ガスは一向に晴れる気配もなく、日の出の時刻である5時20分過ぎになっても5m先が見えないほどの濃いガスに包まれ、北斜面を吹き上げてきた強烈な風が吹き付けるという悪条件です。束の間でもガスが晴れてくれることに期待し、木道脇の木の陰で風を避けて待機しましたが回復の気配もなく、やむなく避難小屋に戻って朝食にすることにしました。先ほどまで満杯だった避難小屋も次々に登山客が下山していき、のんびりとした朝食を終え、コーヒータイムを迎えた6時過ぎには、私も含めて7人ほどに激減していました。実に潔い去り際に感心です。 |
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【8月16日】すがもり避難小屋から望む大船山
8月16日の九重連山は晴。7時前の長者原の気温は20℃。長者原に着いたのはすでに7時前で、やはり夏の山行は炎天下での移動を避けて、早朝か夕方が望ましいのですが、晩夏になると午後からのにわか雨や雷の発生も懸念されるため、朝駆け山行が最適です。分かってはいても、これまた毎度のことながら、ついつい前夜の余韻が残り、その回復に手間取り現着が遅くなってしまうのですね。(苦笑) |
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【8月24・25日】夏の日傾く坊ガツル・泉水山麓のヒゴタイ
【8月24日】 【8月25日】 |
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【8月31日】晩夏の御池
8月31日の九重連山は曇。12時過ぎの牧ノ戸峠付近の気温は21℃。8月も終わりを迎えると、登山客も少なくなり、ススキの揺れる登路を渡る風も涼しく快適です。沓掛山頂に着く頃、西からは低く濃いガスが押し寄せてきて、晩夏の感傷に浸っている場合ではなく、先を急ぎます。上空を覆う雲が雷雲であれば、山行どころではないのですが、AMラジオに雷の発生を告げるノイズもなく、見るからに濃いガスという雰囲気です。万が一雨が降ってもしのげるように、ひとまず久住分れにある久住山避難小屋へと急ぎます。 |
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