2007年 夏

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2007年6月

【6月2・3日】くじゅう山開き記念の泉水大宴会

【6月2日】
6月2日の九重連山は曇。16時頃の牧ノ戸峠付近の気温は12℃。いよいよ明日はくじゅう山開きが開催され、九重連山も夏シーズンに突入です。今年もまた坊ガツル野営場で、厳かな私的前夜祭?を友人と開催する予定でありましたが、週末の天候も気になるところでして、急遽2日前になって前夜は麓のケビンを借りて雨風を避けての私的前夜祭となったところであります。

明日の天候も不安で、当初から雨ならば山行は中止という計画でしたので夕食の準備等は全て友人にお任せし、私は一路牧ノ戸峠へと向かいます。16時前の牧ノ戸峠付近はすでに日中の喧噪も去って登山客も激減しています。上空の雲も低く強い風が吹き、天候もいつまでもつのか不安で、早々に入山し沓掛山へと駆け登ります。息をせききって沓掛山へ着く頃には、三俣山はガスに隠れ、星生山頂もガスがかかり始めています。群生地と異なり散在するミヤマキリシマはすでの7〜8分程度の咲き具合で、明日の山開きに文字どおり色を添えてくれそうです。
徐々にガスが低くかかり始める中、せめて扇ガ鼻の咲き具合は確認しておきたいところで、下ってくる登山客もいなくなって閑散とした登路を急ぎます。強烈な風は相変わらずで、登路の砂などを巻き上げ土埃に襲われます。稲星山のガスはますます低く広がり、扇ガ鼻分岐手前で、ついに扇ガ鼻もガスに隠れてしまいまい、あえなくダウンであります。あきらめて下り始め、振り返りつつ望む扇ガ鼻は時折ガスが薄れることはあっても結局ガスに隠れて見えなくなってしまいました。入山から1時間あまりで牧ノ戸峠に下りました。

【6月3日】
6月3日、一晩中強く吹き続けていた風も一段落して静かな朝となりました。上空を覆う雲はますます低く、泉水山や涌蓋山頂付近にも徐々にガスがかかり始めています。山開き山頂祭も開催されるかどうか微妙な状況です。私たちは雨が降らなければ坊ガツル付近まで往復するということで、驚愕の喧噪となる久住山での山開きには向かわないことにしていますから、雨が降らないことを期待するばかりです。朝食の準備中についに雨がひとしきり降り、さらに山行の意欲を削ぎます。断続的に小雨が降る中を撤収し、9時過ぎに長者原へ着く頃には、霧雨も少々粒が大きくなり始めました。
山開き山頂祭は悪天候で、久住分れにある久住山避難小屋付近で開催され、記念のペナントもそのあたりで配布中ということでありました。雨具を着用した団体が次々と入山していく姿を見送りながら、宴会の余韻も残る実に弱気な私たちに追い打ちをかけるように山行の意欲が失せてしまうほどの断続的な雨に見舞われ、ビジターセンターのテラスで協議の上、現着組とは解散して九重連山の周遊コースをドライブとなりました。相変わらず山頂付近にガスをまとう九重連山を眺めつつ、久住高原を抜け阿蘇野から男池へ向かいます。男池園地入り口にあるくじゅう情報ランドを運営されている「つばめ茶屋」で名物の鴨肉の炭火焼きとうどんをいただき、その後温泉へ浸かり帰路に着いたところです。

【6月8日】平治岳と北大船山のミヤマキリシマ・扇ガ鼻のドウダン

6月8日の九重連山は曇時々晴。6時頃飯田高原の気温は14℃。山開きを終えた九重連山では、そろそろミヤマキリシマがピークを迎えつつあり、例年どおりの大混雑が始まっています。やはりミヤマキリシマの咲き具合というものは、私も実に気になるところでありまして、週末の大混雑の前にまずは状態を観察しておかないといけません。そんなことで、これもまた例年のごとく、この時期の週末はうれし恥ずかし有給休暇での山行がまれに?敢行されるのであります。(笑)せっかくの平日山行ですから、今回の更新は特集編として2部構成とし、第1部を平治岳・北大船山方面、第2部として扇ガ鼻方面の山行を掲載しました。

【第1部】
さすがにミヤマキリシマのシーズンで、6時過ぎの吉部付近の駐車スペースはほぼ埋まりかけ、かろうじて駐車はできました。民間の有料駐車場が整備されて以来、路肩に無理に駐車する登山客も激減していています。吉部登山口からの入山者は激増し、団体の登山客も訪れるようになり、比較的マイナーであった吉部から鳴子川沿いのルートも、山が賑わう時期には、以前のような静かな山行を期待するのは少々難しい状況にもなっています。驚いたことに、平治岳北登路は2週間前に歩いた時とは比べものにならないほど荒れています。クロボクの登路は泥濘地と化し、雨天や雨上がりの直後などはかなりの覚悟で歩かなければ、ぬかるんだ登路で転倒して泥まみれ、などということは当然ともいえる状態です。平治岳山頂への最短のルートですから、利用者が急増するのも致し方のないところです。
8日現在の平治岳のミヤマキリシマの開花概況は、以下のとおりです。
平治岳山頂付近・・・虫害がひどく葉を食い荒らされ樹勢を落とした株が目立つ状態。今年も残念。
平治岳山頂南斜面・・虫害は少なく良好。ただし花は例年の裏年並か。
平治岳南の峰付近・・花芽は多くはないが虫害が少なく良好。
大戸越からの南斜面・・花芽は多くないが、虫害も少なく良好。
平治岳全体としてはすでに見頃を迎えており、花のピークは10日から16日の週の前半から中間あたりでしょう。
ミヤマキリシマの開花時期ということで、9時頃の大戸越には平日にもかかわらず団体の登山客がやってきます。ミヤマキリシマで色づく大戸越から平治岳南の峰への斜面を振り返りつつ、北大船山へ向かいます。
大戸越から北大船山へ向かう北側斜面の登路周辺は昨年同様に虫害がひどく、ほぼ壊滅状態です。北大船山頂付近は、一部に虫害がありますが、比較的良好な株が多いようです。今年は全体的に花芽が少なめで、大咲きした2005年の再来とはならないまでも、虫害が少ない分良好な花が楽しめそうです。北大船山のピークは平治岳より多少遅れ、10日から16日の集の中間から後半あたりと推測します。

【第2部】
吉部へ帰着した14時過ぎには雲間から陽も差し、青空も望めるようになっています。先週ガスに巻かれて断念した扇ガ鼻へ向かうべく、牧ノ戸峠へ車で移動します。牧ノ戸峠周辺の道路脇のスペースにもかなりの台数の車が駐車していました。それでも15時を過ぎる頃になると駐車場内にも空きスペースが多く、楽に駐車できました。登路一杯に広がり下ってくる登山客と逆走し、さらには挨拶攻撃に遭いながらも先を急ぎます。およそいつものこととはいえ、一般の登山客が下ってくる時間帯に入山するとこのようなことは通常で、最初は「こんにちは!」と気持ちよくお返しするのですが、あまりにも多くの登山客から声をかけられると、実際かなり面倒になります。ついには軽い会釈から目線でのご挨拶ということになりまして、これはもう「勘弁してください」と哀願するしかないのであります。そうです、8日夕刻に扇ガ鼻方面へ向かっていた無愛想で怪しげな風体の人物は、何を隠そうこの私です。(笑)
扇ガ鼻のミヤマキリシマは山頂周辺に広く分布し、平治岳のように集中して群生しているということではありません。しかしピークの頃には山頂周辺一面が染まり、これもまた見応えのある場所なのです。気になるミヤマキリシマの開花状況ですが、扇ガ鼻分岐から山頂付近にかけてのかなり広範囲にわたって虫害が進行し、葉を食い荒らされて樹勢を落とした株が目立ちます。特に扇ガ鼻分岐からの取り付き付近にある群生地は壊滅状態です。山頂に向かうと登路の右手(北側)が特に虫害が顕著です。虫害を受けていない株もありますが、今年は花芽も少なく平治岳や北大船山よりもかなり遅れ気味です。今後の天候にもよりますが、ピークは6月中旬以降になりそうです。果たしてどの程度の咲き具合になるのかそれも不明です。虫害からの回復は来年以降のお楽しみです。

【6月16日】雨に濡れるヤマキリシマ

6月16日の九重連山は曇時々雨。7時頃の長者原の気温は14℃。九州北部も梅雨入りし、水不足が心配されていただけに恵みの雨となりました。長者原駐車場はミヤマキリシマの花期にしては意外なほど閑散としていています。大曲の駐車車両も3台のみで、楽に駐車できました。
薄くガスがかかる中を7時過ぎに入山。すがもり避難小屋で待機し様子を伺いましたが、ガスが切れる気配もなく、目の前の三俣山へのお手軽山行に決定です。
すがもり越付近のミヤマキリシマはすでにピークを過ぎ、一見きれいに咲いてるようでも、よく見ると痛み始めた花が多いのです。三俣山西峰付近もガスに覆われ視界は開けません。登路脇のミヤマキリシマは虫害を受けた株が目立ちます。三俣山にも虫害が広がるようになって、前回の山行で平治岳や北大船山では小康状態となっている虫害も、九重連山全体では依然として広がりを見せているいるのかも知れません。西峰から本峰付近にかけて虫害を免れた株も多く、ツボミもまだ残っていますので、来週末にかけて花が楽しめそうです。しかしながら、三俣山全体としては花は少なく、西峰と?峰の谷から?峰斜面に広がるミヤマキリシマも、今年は平治岳や北大船山と同様に慎ましやかな咲き具合です。

【6月27日】大戸越のオオヤマレンゲ

6月27日の九重連山は晴。15時頃の飯田高原のの気温は28℃。ミヤマキリシマの花期を終え、やっと一息ついたところではありますが、梅雨と絶妙のコンビネーションで咲き始めるオオヤマレンゲも実に気になるところです。
折しも梅雨真っ只中で天気も気まぐれですし、さらに軽々に休暇を取るわけにもいかず、悪戦苦闘し時間を確保した27日午後、13時過ぎに自宅発ち一路九重連山へ向かいます。吉部着が15時前、早々に入山し大戸越へと向かいます。鳴子川沿いの登路は日陰になり、気温は高めでも直射日光を遮ってくれる森の恩恵でさすがに快適です。今回は大戸越のオオヤマレンゲが主目的でありますから、ひたすらに先を急ぎます。

20年前なら1時間強の所用時間だった吉部から大戸越までの登路も、さすがに寄る年波には勝てるべくもなく1時間20分弱かかりました。体力の衰えは如何ともし難く、ふくらはぎの筋肉ががつりそうです。(苦笑)大戸越に着いた16時20分、ミヤマキリシマの花期を終えた平治岳付近を訪れる人もなく、もっともこの時刻にこんな場所にやってくる人がいるはずもなく、ただひたすらに静かです。梅雨入り後も小雨傾向が続く九州北部では、大気中にダストが浮遊し、ベニバナニシキウツギが咲く大戸越付近から望む三俣山ですら霞んでおり、やっとその輪郭が確認できるほどなのです。大戸越で小休止してから北大船山へ向かう登路へ入ります。大戸越から5分ほどで、まず登路脇に咲くオオヤマレンゲと無事ご対面。貴婦人とのご対面でありますから「今年もお逢いできましたね」というところですか。(笑)

「九重の四季」の木下氏によれば、雄しべが紅色のものと黄色のものがあるそうで、黄色のものが日本古来のものだそうであります。そういえば確かに違うな〜と思いつつも、もうこれが個体差なのか種の違いであるのかは、私なんぞには全く分からないわけです。ちなみに大戸越から5分程度で着く登路脇のオオヤマレンゲの雄しべは紅色で、さらに10分程度登り、ガレ場の手前に点在する株はいずれも黄色です。もはやどれが花柱で葯があるのか花糸は・・・、などというレベルになると、全く不明なのです。(苦笑)
ともかく、今年もご対面が叶った喜びにしばし感激の時を過ごし、束の間のデートも終了。大戸越から吉部へ下るにはヤブの中も通るわけで、中岳や久住山から牧ノ戸峠に下るのとは随分と勝手が異なります。日没は19時過ぎですから、大急ぎで山を下りました。

【6月30日】鳴子山のオオヤマレンゲ

6月30日の九重連山は晴。6時前の牧ノ戸峠の気温は17℃。前回の山行からわずかに3日。しかも、今回も午後からは所用のため正午過ぎには帰宅しておかなければならないという、前回の大戸越>と同様に駆け足山行となりました。少雨傾向の続く梅雨ではありますが、中休みということで今日は晴天との予報で、午前6時前の牧ノ戸峠駐車場にはすでにかなりの台数が駐車しています。しかしながら、朝はお決まりのガスがかかる状態で、周囲の景色も開けないまま、淡々と先を急ぎます。正午過ぎに帰宅しておくためには、少なくとも11時前には現地を発ち、大分自動車道経由で帰宅しなくては間に合いません。焦る気持ちとは裏腹に、西千里ガ浜を過ぎてもガスは晴れず、依然として視界は悪いままです。
久住分れの避難小屋付近で瞬間ガスが切れ、九重連山の主峰である久住山が雄大な姿を見せました。緑も輝き、すっかり夏の装いです。その後は断続的にガスがかかるものの徐々切れ始め、御池付近に着く頃にはほとんどガスが晴れました。いつの間にか周囲はすっかり夏景色となり、純白の雲の向こうに覗く空も真っ青な夏色です。すでに時刻は7時を過ぎ、池の小屋側で遅めの朝食を摂りました。周囲の絶景が何よりの副食です。

朝食を済ませ、鳴子山へと向かいます。鳴子山周辺はオオヤマレンゲの群生地として知られた場所で、梅雨の晴れ間に緑濃い山の斜面には、少々離れた場所からですら点々と白いオオヤマレンゲの花が確認できるほどです。先週来かなり開花が進んでいるようで、鳴子山手前のピークから眺めると、日当たりの良い場所ではすでにピークを終えて茶色く枯れた花も多いようです。それでも前回同様に登路脇に咲くオオヤマレンゲと無事ご対面。周囲にはフルーツ系の不思議な香りが漂っていて、ついつい引きつけらてしまいます。個人的には良く熟したリンゴの香りに近いかな、と感じるのですが、さてどうなのでしょう。これから1週間程度はまだ花が楽しめるのでしょうが、今後は樹下にあって日陰になっている場所の花が主役になりそうです。

何だか聞き覚えのある声が聞こえるな〜と思ったら、やはり 九重の四季の木下氏でありました。氏は早朝3時に入山し、日の出後のブロッケンねらいで山頂で粘ったそうでありまして、全くその執念?には思わず敬服です。
しばし情報交換の後に、私は山を下る前に見晴らしの良い岩場で小休止。眼下の片ヶ池は梅雨の雨を集めて水を湛えていますが、それも何だか少なめで、今年の小雨傾向の梅雨を象徴するかのようです。

ついつい周囲の絶景に見とれてしまい、気がつくとすでに9時前です。鳴子山方面への登山客も増え始めており、登路が混雑する前に山を下ることにしました。
11時前に牧ノ戸峠を発ち、大急ぎで帰宅することとなりました。3回続けて本当に慌ただしい山行が続き、やはり何だか消化不良気味なのです。梅雨が明け、ゆっくりと坊ガツルでの野営が楽しめる日がやってくることに期待しつつ、帰路を急ぐこととなった次第です。いやはや、全く慌ただしくて困ったものですね〜。

2007年7月
【7月8日】ガスかかる久住山

7月8日の九重連山は曇のち雨。7時頃の牧ノ戸峠の気温は17℃。梅雨末期を迎えたような豪雨傾向の天気が続き、九州北部では連日大雨洪水警報が発令されています。九重連山へ向かう道でも、道路の法面が崩落している場所もあり、雨の傷跡が残っています。7時前に長者原付近に着いた頃には山頂付近にはガスがかかる状態でした。このまま午前中は天候が保つことに期待し、牧ノ戸峠へ向かいます。前回の山行はオオヤマレンゲ鑑賞のための駆け足山行で、幸いにも天候には恵まれたものの牧ノ戸峠から鳴子山までの大急ぎの往復でしたので、途中の中岳も天狗ヶ城も全てパスしてしまいました。今日は晴天とまではいきませんが、雨が降り始めるまでの間に、前回の課題?を解決すべく中岳方面へ向かうことにしました。
登路は相変わらずガスが断続的にかかる状態で、西千里ガ浜を過ぎる頃にやっと前方に久住山が望めるようになりました。久住分れにある避難小屋付近へ着く頃にはガスが切れる時間が長くなります。
久住山頂でガスが切れるのを待ち小休止です。ガスが切れると阿蘇方面には雲海が広がっており、眼下の久住高原は見渡せませんでしたがやはりさすがの絶景です。徐々に雲行きが怪しくなる中、南千里ヶ浜を抜けて中岳へ向かいます。このあたりは普段は静かなのですが、先週は鳴子山のオオヤマレンゲ鑑賞目的の登山客も次々に訪れていました。オオヤマレンゲもそろそろ花期を終えようとしており、さすがに今日は先週ほどではありませんでしたが、それでも鳴子山方面へ向かう登山客もいました。

【7月15日】水没する雨ガ池木道

7月15日の九重連山は曇。12時頃の長者原付近の気温は19℃。正午頃の長者原付近には時折ガスもかかります。正午過ぎに長者原から入山し、まずはタデ原の木道を散策。キスゲやアザミ、トラノオが心地よい高原の風に揺れています。雨ガ池へ続く登路に入ると、登路は以前の登路が再開されており、タデ原はずれの森の中にあった代替の歩道も撤去されています。2年前に三俣山周辺で発生した大規模な土石流対策として工事が進んでいた砂防ダムの工事も終えたようで、雨ガ池へ向かう登路脇にはいくつかの小規模な砂防堤が完成していました。長者原から雨ガ池までの登路は、現在かなり付け替えが進んでいて、以前の登路とは随分と様子が変わっています。

雨ガ池に着いてびっくり。なんとノハナショウブはおろか、木道の一部が水没するほど水を貯めているのです。周囲はガスに霞み、雨ガ池の全容を見渡すこともできません。ガスに霞む雨ガ池の湖畔にはイブキトラノオが揺れています。それにしても、これほど水を湛えた雨ガ池を見るのは久しぶりで、これはもう完全な池です。登路のいたる所から湧水が溢れ、枯れ沢にも怒濤のように水が流れ、雨ガ池は巨大な池と化し木道も水没しており、やはりこの台風前後には相当な降水があったことがわかります。そろそろ梅雨が明けないとと、再度の災害が発生するのではないかと心配しているところです。

ガスがかかる雨ガ池を過ぎ、坊ガツルが見渡せる場所まで下ると、坊ガツル上空に層をなすガスが漂い、梅雨の雨に洗わた湿原は一段と緑が濃くなっています。坊ガツル野営場に着くと、テントが1張り風を避け草むらに隠れるように張られています。咲き始めたノハナショウブを撮影しようと野営場を歩くと、地面がブヨブヨしています。最初は急に足下がおぼつかなくなり、地震でも起きたのかと驚いたのですが、どうやら地面の下に水の層ができているようで、まるでウォーターベッドの上を歩いているような不思議な感触です。肝心のノハナショウブは咲き始めです。すでに咲いているものもありましたが、台風の強風のためでしょう、多少花弁が痛んでいました。ノハナショウブの花のピークは間もなくです。

【7月21日】夏の御池

7月21日の九重連山は曇時々晴れ。7時前の牧ノ戸付近の気温は18℃。台風4号が九州南部に甚大な被害を残して立ち去って、胸をなで下ろしたところです。それも束の間、少々遠方ではありますが、新潟県中越沖地震が発生し、自然の脅威をまざまざと見せつけられたところです。梅雨明けを待ちわびる毎日は、せめて週末は晴れてくれないものかとささやかな望みを託しているものの、これもまた気まぐれな空模様に翻弄され、山行もままならないところです。
牧ノ戸峠着はすでに7時前です。牧ノ戸峠付近はガスに覆われていましたが、7時を過ぎることから次々に登山者の車がやってきます。早々に装備を確認して入山します。ガスに覆われた登路では景色は開けず、ひたすら登路脇に咲く露を帯びた花を探しつつ先を急ぎます。扇ガ鼻分岐を過ぎてもなおガスは濃く、西千里ガ浜にさしかかる頃少し薄れたかな思う間に、急激にガスが消え周囲には緑濃い夏景色が広がります。8時30分を過ぎる頃からは雲間に薄日も差し始め、先ほどまでのガスは一体・・・、と思わせるほど急激に天気が回復しました。
満々と水を湛えた御池では湖岸の登路は水没しています。湖岸を大きく迂回し中岳へ向かう頃にはガスもすっかり晴れて、上空には青空が広がりました。時折ガスが押し寄せるものの周囲には夏景色が広がる中岳山頂で小休止です。中岳山頂には、御池湖岸を迂回して登山客がやってきます。30分程度山頂付近で絶景を楽しんだ後、天狗ヶ城へ向かいます。10時を過ぎる頃から、気のせいか再びガスの押し寄せる周期が短くなってきたような気もしました。予報では午後から天気も曇りに向かい、夕刻からは雨ということでありまして、このところ直近の天気は思いの外当たっていることもあり、正午過ぎまでには山を下ることにしました。

【7月27・28日】更けゆく坊ガツルの夜・夏の大船山頂にて

7月27日の九重連山は晴。16時過ぎの飯田高原の気温は29℃。先週には九州地方も全域が梅雨明けし、待ちに待った夏本番を迎えました。梅雨明け以降、平地では連日35℃近い最高気温を記録しており、冷房の効いた建物から出ると熱波に襲われめまいがしそうです。
飯田高原に着いた16時過ぎ、平治岳の向こうにニョキニョキとわき上がる入道雲が何とも不気味です。早々に装備を確認し、17時前に吉部から入山しました。鳴子川西側の日陰となった登路は涼しくて快適ですが、それも束の間で、野営の装備を担いでいると滝のように汗が流れ始めます。三俣山の陰になった坊ガツル登路を快適に歩き、まずは法華院温泉山荘へ主食?のビールの買い出しです。ザックを下ろすと、汗でグチョグチョに濡れたシャツの背中が気持ち悪くて、それもすぐに涼やかな山の風に吹かれて心地よさすら覚えるので不思議です。まずは水分補給に500mlを流し込み、夕食用にさらに3本買い足して野営場へ向かいます。
更けゆく坊ガツルの夜を肴に飲んでいると、隣のテントのグループからお声掛けをいただき、プレミアものの芋焼酎「赤霧島」までごちそうになり、ついでにボトルごと頂戴したのであります。この場を借りて、再度「本当にありがとうございました。」と感謝であります。その夜は、焼酎をいただいたおかげで、テントに転がり込んで間もなく心地よい眠りにつきました。

7月28日、目覚めたのは3時30分過ぎ。早々に炊飯場で水を補給し、大船山へ向かいます。山頂に着いた5時前、黎明が東の空を染め、濃紺の上空へと見事なグラデーションを描いています。周囲が少しずつ明るくなるとともに、空の色は薄れていきます。地平線が霞んでいたので、日の出は少々遅れそうで、この霞の上から太陽が現れたのは5時20分頃でした。太陽が地平線の霞を抜ける頃、米窪周辺にも日が差し始め、やがて中岳や三俣山斜面に大船山や平治岳の陰が伸び、一気に朝がやってきます。抜群のロケーションを独占して、7時過ぎまで山頂でのんびり休憩してから坊ガツルへ下りました。
野営場へ下った8時過ぎ、晴天のため朝露が深くテントも朝露にしっぽりと濡れています。テントは昨年調達したシングルウォールのゴアライズですが、このテントは内部の結露が思いの外激しく、テント下部を覆う通称バスタブの縁に水が貯まります。シングルウォールテントはフライシートがないので撤収時間は短くて済みますが、ゴアテックス素材でもやはりフライシートを使用した方が結露ははるかに少なく、前室も確保でき便利です。2泊以上の定地型の山行であれば、フライシートを使用した方が快適です。
撤収して坊ガツルを発ったのは9時過ぎで、野営場付近に咲くノハナショウブやたくましく咲くハンカイソウを見ながら坊ガツル周辺を散策しつつ山を下りました。夏の野営の帰路は、鳴子川の瀬音を聞き川面を渡る風が心地よい鳴子川沿いの登路を快適に下り、11時前に吉部に帰着。盛夏になると炎天下の移動は辛いものがあります。8月に九重連山へ来られる際は、できれば早朝の山行をお勧めします。

2007年8月
【8月5日】咲き始めたヒゴタイ

8月5日の九重連山は時々曇。10時頃の長者原の気温は26℃。10時過ぎに大曲から入山し星生山直登ルートを山頂へ向かいます。
盛夏の炎天下での移動は暑さのため極めて辛いものがありますが、幸い上空は薄曇で適度の日を遮られ、心地よく吹く風のおかげで強烈な暑さを感じることなく星生山頂へ着きました。山頂付近は快適な風が吹き、汗ばんだ着衣では寒さを感じるほどです。今日の目的は西千里ガ浜の散策ですから、のんびりと山頂付近で休憩です。眼下の西千里ガ浜では久住山へ向かう長い列ができ、次々に久住山を目指す登山客も通過し周辺は相変わらずの大盛況です。
西千里ガ浜湿地へ下り周辺を散策すると、モウセンゴケが小さな小さな花を咲かせています。西千里ガ浜周辺では、ワレモコウが花を咲かせ始め、コバギボウシもたくさん咲いています。登路周辺にはサイヨウシャジンやママコナ、マツムシソウも花を咲かせており、周囲はすっかり晩夏の雰囲気です。
14時過ぎに長者原へ下り、泉水山麓に咲き始めているヒゴタイ鑑賞に向かいます。ヒゴタイの色づきはまだこれからで、やっと丸い花穂を膨らみ始めたところではありますが、今年もまた晩夏をルリ色に染めるヒゴタイが咲き始め、いよいよ九重連山の夏も後半を迎えています。

【8月12・13日】(番外編)暮れゆく夏の大山・日本海の漁り火

【8月12日】(帰省中の鳥取にて)
8月12日、登山口の大山寺付近に着いた14時頃の気温は28℃。天候は晴れで、山頂付近にはガスがかかっています。南光河原駐車場に駐車し、14時30分に夏山登山道から弥山を目指して入山しました。今年も3年続けてお世話になっている弥山山頂の避難小屋へ向かいました。弥山山頂の避難小屋は、日没やご来光鑑賞の場所としては、ユートピア小屋付近より背景となる景色も良く、ロケーションとしては優れています。そんなこともあって、どうしても足が向いてしまうのです。それでも静かな避難小屋の夜を楽しみたい場合は、やはりユートピア小屋の方が良いでしょう。

大山寺登山口付近の標高は800mで1710mの山頂までは標高差が約900mあり、毎度のことながら、8合目付近まで延々と続く急登で、盛夏は恐ろしく暑いのです。今回は強めの風が吹き比較的涼しかったものの、夏の移動はやはりひたすら暑さとの戦いです。九重連山同様に、余裕があれば、ここでもやはり早朝の移動がお勧めですね。滝のような汗を流し山頂避難小屋に着いたのは16時30分過ぎで、気温は19℃でした。山頂避難小屋で今夜の寝場所を確保してから、ダイセンキャラボクの純林の中に伸びる木道を散策し、17時前からは強烈な風が吹く弥山山頂標識付近で、剣ヶ峰の山肌を吹き抜ける風が、1500m付近でガスをつくり、剣ヶ峰山頂付近にうっすらガスがかかり、ガスの中に現れたブロッケンや、ガスが夕日に染まる光景を楽しみました。それにしても長袖のシャツ2枚にウインドブレーカーまで着込んでもなお寒いのは驚きです。

山頂避難小屋は春から秋にかけて管理人が常駐し、簡便な発電機も装備され高価ではありますが冷えた飲み物も販売しています。当然のこととはいえ販売品は全て麓からボッカで荷揚げするのでしょうから、全く有り難い限りです。昨年は故障していた避難小屋の蛍光灯も回復し、20時までは小屋の中を明るく照らします。本日の宿泊客は6名で、声をひそめた静かな会話が21時頃まで聞こえてきます。いつしかそれもイビキと板張りの床で寝返りを打つ音、おまけに避難小屋名物の豪快な屁まで響くという、何とも言えない人間の存在感あふれる夜へと変化していきます。これがこの山頂避難小屋の醍醐味であり、例によって酩酊しシュラフに潜り込んだのは言うまでもありません。それぞれの宿泊客が明朝へと思いを馳せ、夢の中へと誘われていく避難小屋の夜は賑々しく深まり行くのであります。(笑)

【8月13日】(帰省中の鳥取にて)
明けて8月13日、強烈な風とイビキの騒音に襲われ、寝たのか寝てないのか分からない不思議な夜は過ぎ、その後も何度も風の音に目覚め、浅い眠りのまま何度目かに気づけばすでに4時前。小屋の中にはご来光鑑賞の登山客があふれています。隣にいた登山客に尋ねたところ午前2時に入山したということでありまして、全く驚愕ものです。九重連山でも近年ご来光目当ての登山客が増えているようでありますが、大山もまた同様で、避難小屋にあふれんばかりの登山客が訪れていました。さすがにこの登山客に配慮してということなのか、午前4時から5時過ぎまで小屋の蛍光灯が灯されました。明かりが灯った小屋の中は、何とすでに40人程度の登山客がひしめいています。山頂付近が強烈な風とガスという悪条件のため、ほとんどの登山客が避難小屋に待避してきたようです。

屋外は徐々に明るくなっていくのですが、ガスは一向に晴れる気配もなく、日の出の時刻である5時20分過ぎになっても5m先が見えないほどの濃いガスに包まれ、北斜面を吹き上げてきた強烈な風が吹き付けるという悪条件です。束の間でもガスが晴れてくれることに期待し、木道脇の木の陰で風を避けて待機しましたが回復の気配もなく、やむなく避難小屋に戻って朝食にすることにしました。先ほどまで満杯だった避難小屋も次々に登山客が下山していき、のんびりとした朝食を終え、コーヒータイムを迎えた6時過ぎには、私も含めて7人ほどに激減していました。実に潔い去り際に感心です。

【8月16日】すがもり避難小屋から望む大船山

8月16日の九重連山は晴。7時前の長者原の気温は20℃。長者原に着いたのはすでに7時前で、やはり夏の山行は炎天下での移動を避けて、早朝か夕方が望ましいのですが、晩夏になると午後からのにわか雨や雷の発生も懸念されるため、朝駆け山行が最適です。分かってはいても、これまた毎度のことながら、ついつい前夜の余韻が残り、その回復に手間取り現着が遅くなってしまうのですね。(苦笑)
7時過ぎに大曲から入山する頃には、日も高くなり始め気温もぐんぐん上昇していきます。上空は雲一つない快晴で、すでに日差しは刺すように照りつけ始めています。11時頃までに下って来られるように三俣山までのお手軽山行に決定して、すがもり越へ向かいます。大曲からの登路脇ではススキも穂を出しはじめており、すでに初秋の雰囲気すら感じます。緑濃い三俣山斜面を眺めながら淡々と歩いて、すがもり越の避難小屋で小休止です。小屋の中は涼やかな風が吹き抜けており、日差しを避ければこんなにも涼しいものかと思わせる快適さです。
西峰への登路も盛夏の様相になり緑濃いササが茂り、わずかに残る朝露が足下を濡らします。夏の山行では、晴天の朝であれば草原の登路では朝露で足下から着衣までもずぶ濡れになります。
西峰から本峰を経て南峰へ向かい、坊ガツルを見下ろすお気に入りのテラスで小休止。ここでも笹が膝上まで茂っていて、9時を過ぎ山を下る頃になっても、まだ朝露が残っています。徐々に強くなる日差しに追われるように山を下り、すがもり避難小屋でのんびりと休んでから、大曲へと帰着しました。

【8月24・25日】夏の日傾く坊ガツル・泉水山麓のヒゴタイ

【8月24日】
8月24日の九重連山は晴のち曇。14時前の牧ノ戸峠付近の気温は25℃。夏も終わりに近づいてはいますが、例年になく残暑厳しい毎日が続いています。盛夏の頃に比べれば少々涼しくなっていますが、それでも炎天下の移動は苦痛です。上空に雲がかかり始めた14時過ぎに大曲から入山。まずはすがもり越へ向かいます。曇っていたおかげで、野営の装備を担いで炎天下を移動する場所はわずかで、本当に助かりました。
避難小屋の中は吹き抜ける風も快適で、ベンチに寝ころんでのんびりと休憩です。今回も毎度お決まりの定番三俣山コースで、日没を三俣山で迎えた後に坊ガツルへ下り野営。明朝再び三俣山でご来光鑑賞の予定です。日没まではまだ十分に余裕がありますから、すがもり避難小屋でお昼寝です。気づけばすでに16時前、何と大船山は完全にガスに隠れ、上空は積乱雲が押し寄せようとしているではありませんか。三俣山山頂付近もガスがかかっています。こうなると日没どころではなく、大急ぎで法華院山荘へ下ることに決定です。しかしながら、法華院山荘へ着いた16時30分過ぎには再び上空の雲も薄れ、晩夏の日が注ぐようになっていました。
まずは自販機で500mlを1本。のどの渇きを癒してから、坊ガツル野営場へ向かいます。平日にもかかわらず坊ガツル野営場は大賑わい。すでに宴会モードに突入している威勢の良い10名を超える団体さんのテントサイトに脅威を感じます。十分に距離を置いてテントを設営してから、暮れゆく坊ガツル野営場付近を撮影した後、坊ガツルの夕景を肴に美味しいお酒をいただきました。またしても恥ずかしながら酩酊してテントへ転げ込み、爆睡。しかも、今回は何時頃に寝たのかも定かでないという、お粗末な結末でありました。(苦笑)

【8月25日】
明けて8月25日早朝、野営場がまだ深い眠りの中にある午前3時前に撤収し、炊飯場で水を補給し坊ガツル野営場を発ちました。気温は18℃で意外に暖かく、恐らく平地は熱帯夜になっているのだろうなどと思いつつ、こちらも深い眠りの中にある法華院山荘を経て、月明かりすらない漆黒の登路を、ヘッドランプを頼りに北千里ガ浜へ向かいます。北千里ガ浜へ着く頃には何とガスが・・・。すがもり越は濃いガスがかかり、ヘッドランプの光が拡散して登路すら十分に見えない状態です。
わずかな希望を託し三俣山へ取り付き、夜露に濡れた登路を慎重に登ります。三俣山本峰に5時前に着。濃いガスに覆われています。東の空が黎明に染まり始める時刻になっても依然ガスは濃く、山頂をむなしく流れていくガスで周囲の景色も全く見渡せません。見事に大撃沈であります。風を避けて、ささやかな朝食を終えた6時30分頃になっても依然周囲はガスに覆われたままです。山頂を発ち、西峰付近まで下った7時前に、わずかにガスが晴れ始め朝日も注ぐようになりました。その後徐々にガスは晴れていきましたが、上空に広がる雲は少しずつ濃く広がっていきます。
三俣山を下った後は、すがもり避難小屋で大休止。気温20℃の避難小屋はわずかに風が吹き抜け、北千里ガ浜付近のガスも徐々に晴れてきて景色も良くなり実に快適です。コーヒータイムの後はベンチに寝ころんで惰眠をむさぼり、実に快適なすがもり越の朝を満喫しました。登山客が増え始めた9時過ぎに避難小屋を発ち、ススキが穂を出した登路を下りました。山を下った後も依然三俣山頂付近にはガスがかかり、長者原で温泉に浸かってからタデ原を散策していた正午頃には一時雨も降り始めました。午後の天気が不安定となる夏末期の特徴的な天気となっているようです。依然夏の強い日差しは厳しく、晴天であればやはり早朝から午前にかけての山行が快適です。晩夏を迎えたこの時期は、午後のにわか雨や雷雲の発生に注意したいものです。特に山で雷に遭遇すると、生きた心地がしないほどの恐怖が味わえますよ。

【8月31日】晩夏の御池

8月31日の九重連山は曇。12時過ぎの牧ノ戸峠付近の気温は21℃。8月も終わりを迎えると、登山客も少なくなり、ススキの揺れる登路を渡る風も涼しく快適です。沓掛山頂に着く頃、西からは低く濃いガスが押し寄せてきて、晩夏の感傷に浸っている場合ではなく、先を急ぎます。上空を覆う雲が雷雲であれば、山行どころではないのですが、AMラジオに雷の発生を告げるノイズもなく、見るからに濃いガスという雰囲気です。万が一雨が降ってもしのげるように、ひとまず久住分れにある久住山避難小屋へと急ぎます。
星生崎付近で久住山が一時ガスに隠れましたが、再び姿を現すのを横目で眺めつつ日避難小屋を過ぎて御池へ向かいます。御池の湖面は、梅雨明けの頃より水面も下がり、水没していた登路も歩けるようになっています。満々と水を湛えた御池の岸を迂回し、天狗ヶ城と中岳の尾根に着く頃には、濃いガスが押し寄せ、一気に視界が遮られました。天気も小康状態で、すぐに雨が降り出しそうにもないので、中岳山頂で小休止。山頂を吹く風は涼しいというよりも、着衣が汗で濡れていると寒くなってきます。平地では依然厳しい残暑がが続いており、この時期に寒さを感じるなんていうのは限りなく贅沢なことなんでしょうかね。(笑)
14時30分頃から一時ガスも切れて、上空の雲間から青空も覗きます。天狗ヶ城を経由し、ガスも晴れて視界の回復した晩夏の景色を楽しみつつのんびりと下りました。


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