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【3月7日】フクジュソウ咲く
3月1日の九重連山は晴のち曇。午前9時過ぎのガラン台付近の気温は1℃。久住高原を経て七里田から有氏牧野道を通りガラン台へ登り、9時30分過ぎに入山しました。 |
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【3月14日】凍えるマンサク
3月14日の九重連山は雪。午前8時過ぎの牧ノ戸峠の気温−6℃。真冬並みの寒波が襲来し、先週までの暖かな天気から一変して冬に逆戻りしたような景色が広がります。長者原から牧ノ戸峠にかけてはチェーン規制が出されています。 |
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【3月21日】春の使者 フキノトウ
3月21日の九重連山は晴。午前7時頃の長者原付近の気温は5℃。夜半に強い南風が吹き、硫黄山の噴煙も水平に流れ、すがもり越付近は強い南風が吹いています。風は、生暖かさを感じるような風です。先週の冷え込みや名残雪を思えば、自然は気まぐれで予想を超える挙動を見せてくれます。午後からは曇るという予報でしたので、速攻で山行を終えて下ることにして三俣山に取り付きます。 |
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【3月28日】消失した三俣山南峰・春浅い坊ガツル
3月28日の九重連山は曇。午前7時頃の長者原付近の気温は1℃。大曲から7時30分過ぎに入山、先週火災が発生した三俣山南峰の罹災状況を確認すべく、一路三俣山へ向かいます。すがもり越の避難小屋で小休止してから一気に西峰へ向かいます。西峰の稜線に出て、南峰が見渡せる場所に出ると、何とも痛々しい黒く変色した南峰斜面が姿を見せています。本峰を経て南峰の火災現場を確認すべく、焼け跡も生々しい南峰南西側斜面を歩きます。 かなり火勢が激しかったようで、生木のドウダンやミヤマキリシマが焼け焦げて、登路には炭化した枝が落下しています。今回の火災で延焼した面積は、1haということでありますが、感覚的にはもっと広そうな気もします。まず南峰山頂付近のミヤマキリシマなどの樹木はほぼ完全に焼け、山頂南東にある坊ガツルを見下ろすお気に入りのテラス付近から坊ガツル側の南斜面、?峰側の南西側斜面にかけてほぼ焼失しています。実に痛々しい限りで、枝が炭化したミヤマキリシマや、焼けて表皮がはがれ白い樹幹が覗くドウダンの墓場です。感覚的には坊ガツルの野焼きよりも、完璧に焼けているほどです。 これだけの痛手を負うと植生の回復には相当の期間が必要になるのでしょうね。まず、枝が炭化するほど焼けてしまったミヤマキリシマやドウダンの株が再生するのかが問題です。ミヤマキリシマは厳しい自然条件の場所に自生する植物ですから、本来的には強い植物であることは容易に想像できるわけで、人による盗掘やシャクトリムシの食害・温暖化による気候変動など深刻な影響を与える要因はそれほど多くはないはずですから、生き残った株の回復力に期待するしかありません。 痛々しい火災現場を一回り巡っている間に、焼けた枝先に触れて着衣は真っ黒・・・。山頂からは、直登の登路を駆け下り坊ガツル野営場へ向かいます。野営場には今日もテントが張られており、浅春の野営を満喫されたのでしょうね〜。今年もそろそろ野営の好機となりつつあり、例年どおりのペースでGWには野営を敢行したいところです。 |
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【4月5日】バイケイソウの芽吹き
4月5日の九重連山は曇のち晴。午前7時過ぎの長者原付近の気温は6℃。泉水山麓は野焼きを終え、黒々とした大地が広がっています。8時前に長者原から入山し、まずは雨ガ池へ向かいます。森の中で春の息吹を探す山行も一興で、一際目を引くバイケイソウの芽吹きや木々の枝先の新緑を楽しみつつ、雨ガ池へ向かいます。登路には杭が打たれ、整備作業が始まろうとしています。 |
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【4月11日】大船林道集材路・野焼きを終えた坊ガツル
4月11日の九重連山は晴。午前7時過ぎの飯田高原の気温は8℃。6時過ぎに玖珠町の宿を発ち一路九重連山へと向かいます。吉部に着く頃にはすでに7時を過ぎています。駐車スペースにはすでに先行の登山客の車が駐まり、入山しようとしているところでした。7時30分前に入山、木々の芽吹きを確認しながらの森散策です。 これから5月のGWの時期にかけての醍醐味は、やはりお決まりの森散策でありまして、今回も鳴子川沿いの登路をのんびりと歩きます。足下には春の息吹を感じさせる自然の気配が漂い、目を引く派手な演出こそありませんが、ハルトラノオの慎ましやかな花が咲き、ヤブレガサやバイケイソウの芽吹きも大地の息吹を感じさせます。落ち葉を持ち上げ芽吹いている植物の姿は、厳しい冬を耐えた力強さを感じさせるもので、小さな生命ではありますが、自然のしたたかさを感じさせてくれます。 大船林道に抜けて、平治岳北登路へ向かう集木路へ入ります。芽吹き始めた木々の緑が慎ましやかに輝き、九重連山の遅い春も本番を迎えようとしています。ミヤマキリシマのシーズンには登山客が絶えない平治岳北登路も、この時期はまださすがに閑散としており、当然ながら平治岳も恐ろしく静かです。 平治岳南の峰の大戸越を見下ろす岩場で、野焼きを終えた坊ガツルを見下ろしながら、しばし周囲の眺望を楽しみつつ小休止の後、平治岳を下り坊ガツルへ向かいます。ミヤマキリシマのハイシーズンの喧噪は一体何だろうというほどに大戸越も閑散としています。 はやる気持ちを抑えつつ坊ガツルに着くと、野焼きを終えた漆黒の大地がお出迎え。野焼き後に雨が降っていないため、まだ焼け跡の灰も生々しくリアリティーがありますね〜。ついでに、まだわずかに焼け跡の臭いも漂い、野焼きの臨場感が伝わってくるようです。 それにしても、早めに雨が降って灰が落ち着かないと野営に支障が出そうです。炊飯場周辺は火が入っていないので問題なくテントが設営できそうですが、人が集まる炊飯場周辺の喧騒を避けて少々離れた場所にテントを設営することが多いわけで、焼け跡の灰も生々しい中にテントを設営するとなると、間違いなくアンダーシートやテントは真っ黒になります。今しばらく待って、例年どおりGW前の状況を見てテントの設営場所を考えれば良いことなのですが、やはり気になるな〜。気になり出すと早速野営がしたくなるというのが人情というもので、何だかウズウズとしてくるのであります。(笑) ひとまず坊ガツルでは、今年も無事に野焼きを終えたわけで、まずは一安心。焼け跡の灰が落ち着く頃には、今年も間違いなく坊ガツルの夜を堪能するというか、単に自然の中で美酒に酔い酩酊するだけというか、目的はともかくとして坊ガツルの喧騒に飲まれる野営を敢行する時期が徐々に近づく予感のする春の一日でありました。 |
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【4月18日】星生山麓のマンサク・輝く山肌
4月18日の九重連山は晴。午前7時頃の長者原の気温は8℃。7時30分前に入山、あてもないまま沓掛山を過ぎ扇ガ鼻分岐をめざします。星生山と扇ガ鼻の谷に朝の斜光線が 注ぎ、思いの外花期が長くなった気のするマンサクと、枝先を赤く染め芽吹きの彩りを予感させる木々の群れを鮮やかに照らし、これから山頂付近の木々も一斉に芽吹いて、山が本格的に躍動し始めようとしている季節の臨場感があふれています。 上空は快晴で、気温も急上昇し始めたようで、とにかく暑い!シャツの腕をめくると心地よいのですが、この時期は紫外線に注意が必要で、徐々に焼かないと痛い目に遭います。昨年は連休中の野営で一日で大焼けしてますから、今年こそは徐々に日にならして夏モードにしていかないといけません。そんなことで、長袖シャツを着てきたのですが、その決意もむなしく結局めくりあげていた腕がしっかり焼けてました。まあ、この程度なら風呂で叫び声をあげるほどのこともないので、なんてことはありません。 さすがの晴天で吹く風も優しく、実に心地よい山行日和です。御池に映る中岳を眺めつつ湖岸で小休止。団体さんが中岳方面へと向かっているのを横目に眺めつつ、池の小屋に向かいます。先週地元紙でアナウンスされましたが、池の小屋の再建が決定したようで、この夏に工事を始め冬までには完成するということです。外壁は補強して利用するということですが、実際に現地で確認して見ると、基礎から再構築するにはかなり大がかりな工事になりそうです。資材の運搬はバイオトイレ同様にヘリで行うそうですが、作業する人は毎日牧ノ戸峠から登ってくるのでしょうか。何だかうらやましいような気もしますが、これが仕事となるとやはり大変なわけで、恐縮至極であります。 老朽化した池の小屋の付近で、冬場を中心に何度もこの小屋に助けられたな〜と感慨に浸っていたところ、中岳山頂から先ほどの団体さんの歓声と声高に歌う坊ガツル賛歌までが聞こえ、何だかな〜これって・・・・。「感動をどう表現しようと、それは自由だろうが!」と言われれば、これはもう「ああそうですか〜」というしかないのですが、「お願いだから山では静かに感動してねッ」とそっと伝えたい気分であります。 何だか久々にじっくりと眺めてみたくなった池の小屋を堪能した後は、御池を迂回し癒し山行を決めて天狗ガ城山頂で大休止です。10時前になると例によって星生崎を越えて多くの登山客が訪れ始めます。牧ノ戸から久住山・中岳方面のルートはお手軽ですし、何より登路の眺望にすぐれるため、やはり九重連山でも特異な賑わいを見せるわけで、御来光鑑賞や早朝山行並に早めに山を下らないと驚愕の賑わいに巻かれてしまうことになります。牧ノ戸峠に帰着した正午頃、駐車場はすでに満車で、周辺のスペースにも車が駐められていました。早々に山を下り野焼き後の大地に咲き始めたキスミレを撮影して帰路に着きました。 |
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【4月26】黒岳のツクシシャクナゲと新緑
4月26日の九重連山は曇。午前6時過ぎの飯田高原の気温は3℃。春の嵐が吹き荒れた昨夜、一夜明けても天気は小康状態で劇的な回復は望めず、山頂にはガスがかかっています。北海道では春の雪が降るという予報が出されていましたし、飯田高原で3℃ということは、山頂付近の気温は間違いなく0℃以下で霧氷も見られるはずですが、さすがにこの時期の霧氷に何らの感慨はなく、ただ寒いだけです。(苦笑) |
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【5月1・2日】坊ガツル野営場の夜と朝
【5月1日】 【5月2日】 |
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【5月4日】ヤマシャクヤク
5月4日の九重連山は曇時々雨。恒例であります友人との春山行です。中学生も加わった怪集団が、飯田高原に着いた8時30分頃、山頂にはガスがかかるあいにくの天気です。このような天気ですと、ガスに覆われたに山頂へ向かうより、当然のごとく2日前に往復したばかりとはいえ、坊ガツルへの散策の方が好適なわけで、迷わず行程は吉部から坊ガツルへの往復に決定です。暑くもなく寒くもなく、気温は???でありまして、すっかり失念していました。 午前9時過ぎに入山、時折昨夜来の雨粒が木々から落ちてくる新緑の森を歩きます。登路脇にはチゴユリやイチリンソウが咲いています。2日前には花弁を閉じていたヤマシャクヤクも雨滴をまとって咲き始め、木々の葉に雨粒がつき一段と緑が鮮やかさを増したように感じる森を、ミツバツツジやシャクナゲの花を愛でながらのんびり歩きます。坊ガツル北端に着くと、三俣山や大船山の山頂付近は濃いガスに覆われており、上空からはガス雨も降っています。坊ガツル野営場へ向かう道に差し掛かる頃には徐々に雨粒が大きくなり、雨具を着用し法華院山荘へ向かいます。 11時30分に法華院山荘着。その頃には坊ガツルにガスがかかるようになり、雨粒も一段と大きくなって本降りになりそうな雰囲気です。山荘の談話室を借りて昼食の後、坊ガツル野営場へ向かいます。2日前には20張り程度だったテントは、それでも多少増えていますが、雨の影響があったのかどうか、例年になく静かな坊ガツルのテント場であります。帰路も雨の合間を縫うように森の登路を歩きます。午後にかけて時折小雨が降る天気でしたが、雨脚は強まることもなく吉部へ帰着。その直後から、本降りとなりました。 |
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【5月9日】無残な姿をさらす三俣山南峰
5月9日の九重連山は晴。7時頃の長者原付近の気温は8℃。今回はGWの疲れを癒すために、火災後の回復状況が気になる三俣山南峰へのお手軽山行としました。新緑がまぶしい登路を淡々と歩き、すがもり避難小屋から三俣山西峰登路へと取り付きます。本峰と?峰の谷にあるシャクナゲは、ツボミを色付かせたところで、前岳あたりより2週間程度遅れています。 |
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【5月16日】沓掛山のツクシシャクナゲ
5月16日の九重連山は曇。7時頃の牧ノ戸峠の気温は12℃。6月の梅雨入りまでの間は、山開きやミヤマキリシマのハイシーズンを迎え、九重連山が1年で最も活況を帯びる時期が迫っています。 |
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【5月23日】開花が始まるミヤマキリシマ
5月23の九重連山は晴時々曇。6時前の飯田高原の気温は9℃。山開きを2週間後にひかえ、ミヤマキリシマに心酔する多くの登山客が大挙して押し寄せる季節となりました。吉部の大船林道入り口は閑散としています。駐車車両は数台で、有料の駐車場には1台も駐車していません。駐車場所の確保に苦労するこの時期にもかかわらず、あっけなく駐車できてしまったのであります。 平治岳山頂付近 ・・・ 1部咲き。虫害がなく良好。ピークまで10日から2週間。 大戸越から北大船山登路に入り、イワカガミのお出迎えを受けながら順調に高度を上げていきます。北大船山北西の大戸越側斜面のガレ場付近から上部は、やはり虫害が広がっています。葉が食害に遭い樹勢を落とした株や、開花直前にまで膨らんだツボミが虫害に遭っている株もかなりあります。北大船山の大戸越側斜面から北大船山頂手前にかけては、残念ながら今年も虫害が進行し、平治岳とは明暗を分けた感じです。 大戸越側斜面 ・・・ 虫害が進んでおり、開花は微妙 北大船山に関しては、虫害はあるものの段原付近では限定的で、ほとんど影響は見受けられません。北大船山頂付近で、絶景を眺めながらのんびりと休憩した後、坊ガツルへ下ります。すでにテントが数張りあり、その後も正午前後にかけて徐々にテントが増えていきました。坊ガツル野営場で昼食を兼ねて大休止の後、少々雲が広がり始めた坊ガツルを正午過ぎに発ち、13時過ぎに吉部登山口へ帰着しました。 |
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【5月30日】佳境を迎えた平治岳のミヤマキリシマ
5月30日の九重連山は曇時々雨。5時過ぎのの飯田高原の気温は11℃。濃いガスに覆われ、運転にも気を遣うほどの状態でした。いよいよ山開きまで1週間。ミヤマキリシマのピークを迎えつつある時期だけあって、早朝から多くの登山客が押し寄せ吉部の大船林道入り口付近はすでに5時過ぎには混雑し始めていました。 平治岳山頂付近 ・・・ 7部咲き。虫害がなく良好。ピークは今週半から週末。 大戸越から北大船山登路に入り、イワカガミのお出迎えを受けながら順調に高度を上げていきます。北大船山北西の大戸越側斜面のガレ場付近は虫害が広がり、花が楽しめる状態ではありません。北大船山の大戸越側斜面から北大船山頂手前にかけても、残念ながら虫害が進行しています。 虫害の状況は先週と変化はなく、段原付近では限定的で影響は見受けられません。5分咲きのミヤマキリシマを鑑賞しつつ北大船山頂付近でのんびりと休憩した後、坊ガツルへ下りました。 |
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