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【6月6日・6月7日】坊ガツル野営場・大船山(段原)のミヤマキリシマ
【6月6日】 【6月7日】 |
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【6月13日】扇ヶ鼻のミヤマキリシマ
6月13日の九重連山は曇。12時頃の長者原の気温は18℃。昼食を済ませ、長者原に着いたのは正午頃。長者原駐車場は満車で、キャンピングカーもずらりと並んでいます。山開きからミヤマキリシマのピークとなる今週あたりまでは、例年どおり驚愕の賑わいを見せることになります。正午過ぎになると日の出直後に入山した登山客が下って来るようになるためか、大曲の駐車スペースにもポッカリと空きスペースがあり、難なく駐車できました。山を下ってくる登山客も散見され、周囲のスペースにも隙間ができはじめています。 星生山から扇ヶ鼻のミヤマキリシマの概況は、以下のとおりです。 ガスが晴れる間隔が徐々に短くなり、明らかに午後は回復の兆しが見られる中、持久戦への対応のため休憩タイムを兼ねて、ガスの切れ間に撮影すること2時間余り、このまま回復すれば日没まで待つつもりでいました。しかしながら、さすがにそんなに甘くはありません。自然は予想を覆す挙動を見せるもので、17時前に再び濃いガスに覆われ、少々迷いはありましたが、迷った時は潔く止めるという鉄則を遵守し、断念して山を下りました。 |
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【6月20日】大戸越のオオヤマレンゲ
6月20日の九重連山は晴。6時頃の長者原の気温は17℃。上空は晴れているのですが、頭上を覆うガスは一向に切れず、時折ガス雨も降る何とも微妙な天気です。それでもガスの切れ間に注ぐ陽は、すでに真夏を思わせる強さです。爽快な朝を迎え、吉部から大船林道をショートカットする鳴子川沿いの登路を淡々と歩き、坊ガツル北端へ向かいます。大船林道終点を過ぎ、法華院山荘の車庫を過ぎてから、大戸越へ向かう登路へ入ります。吉部付近ではガスがかかっていたので、木々の枝先からは時折水滴が滴る状態でしたが、大戸越へ向かう登路に入ると木々の隙間からまぶしい朝日が注ぎます。 またもや淡々と歩き、坊ガツルからの登路と合流。大戸越が近くなるとすでに花期を完全に終えたミヤマキリシマに代わり、ニシキウツギが出迎えてくれます。8時過ぎの大戸越は訪れる人もなく、もはや6月初旬のミヤマキリシマのピークの頃の驚愕の賑わいは夢の跡。平治岳斜面もミヤマキリシマの枯れ花が目立つだけで、静けさを取り戻しています。心地よい風が吹き抜ける大戸越で小休止の後、待望のオオヤマレンゲとご対面。1年ぶりなので妙に懐かしく、フルーティーな香りも魅惑の香水のようです。 大戸越周辺のオオヤマレンゲは、鳴子山のように斜面を覆うほど広範囲に自生しているわけではなく、株が数カ所に点在しています。花が咲いていても薄暗い登路から見上げるだけですと気付きにくい場所にあります。痛みやすい花は短命で、咲いては枯れていくので、すでに枯れ花も目立ち始めています。今年はツボミも多めです。 しばし貴婦人とのご対面に酔いしれていると、ガスが押し寄せてきました。ガス雨も降り始め、条件も悪くなってきます。ガスが覆う条件では視界もないでしょうから、北大船山を経由して坊ガツルへ下る予定を急遽変更し、ガレ場下で引き返し再び大戸越へと下ります。大戸越もガスが覆い、吹き付けるガスで濡れてしまいます。こうなれば早々へ坊ガツルへと下り、のんびり休憩を楽しむべく、素早く坊ガツルへと下ります。 11時過ぎの坊ガツルは、上空を低くガスが覆い、三俣山は全く望めません。野営場の驚愕の賑わいも去り、テントは1張りのみ。炊飯場近くで早めの昼食を摂り、のんびり休憩しました。ミヤマキリシマのシーズンも終わり、怒濤のように登山客が押し寄せた喧騒が一段落した坊ガツルを渡る風も心地よく、強い夏の日差しを遮ってくれるガスがかかっていることも幸いして快適な坊ガツルを満喫しました。 |
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【6月27日】鳴子山のオオヤマレンゲ
6月27日の九重連山は曇。6時頃の牧ノ戸峠の気温は13℃。前夜の宴席が急遽中止となったため、玖珠町で食料の買い出しを済ませ、21時30分頃に長者原着。この時刻ですから、キャンプ場を借りることもできず、苦手な車中泊です。とりあえずリアシートをたためば、凹凸もほとんどないスペースが確保でき、足を伸ばして寝られるステーションワゴンなのですが、1時間以上歩かないと着かない坊ガツルでのテント泊ならいざ知らず、深夜でも不特定多数の人が自由に出入りできる駐車場で寝るというのが、少々苦手なのです。そうは言っても、毎度のごとく酩酊して爆睡。翌朝運転しなくても良いという安直さから、うかつにも少々深酒が過ぎ、当然ながら目覚めは爽快というわけにはいきません。(苦笑) |
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【7月4日】南峰の焼け株から復活するミヤマキリシマ
7月4日の九重連山は曇。5時過ぎの長者原の気温は14℃。早朝の山頂付近にはガスがかかっていましたが、徐々にガスも晴れ、東の空にかかる雲の縁がうっすらと染まる実にささやかな朝焼けも見られました。入山前に山を眺めながらのんびりと朝食を摂り、6時過ぎに入山。 |
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【7月12日】ショウキラン
7月12日の九重連山は晴。6時過ぎの長者原の気温は20℃。星生山から牧ノ戸峠方面の山頂付近にはガスがかかっています。昨日までの雨も上がり、絶好の山行日和となりそうな予感がしますが、何しろ盛夏のことでもあり、晴れると暑いというのは必定であります。ガスから逃れるには先週に続き三俣山へ向かうか、花散策で坊ガツル周遊という選択肢があります。 |
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【7月18日】ノリウツギ咲く
7月18日の九重連山は曇。5時過ぎの長者原の気温は18℃。上空にはガスの切れ間に青空も覗いています。ガスかかる牧ノ戸峠からお手軽な中岳周辺散策の決定です。 |
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【7月24日】泉水山麓のヒゴタイ
7月24日の九重連山は曇のち雨。5時頃の長者原の気温は16℃。先週に続き上空を薄いガスが覆い、日の出の時刻になっても一向に日が差す気配はありません。これほど梅雨が長期化すると、定番の山行計画にも必然的に影響が出るわけでありまして、梅雨が明けたら一気に秋なんてことになりそうな気もします。 |
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【8月1日】アキアカネ
8月1日の九重連山は曇時々雨。5時頃の長者原の気温は19℃。異常に長引く梅雨のため週末の天気も連続して思わしくなく、なかなか野営ができなくて禁断症状を発症しつつあります。 |
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【8月8日】明け行く九重連山(三俣山本峰にて)
8月8日の九重連山は晴。3時頃の長者原の気温は19℃。一点の雲もない上空には満点の星空が広がり、絶好の朝駆け日和です。午前3時30分頃、大曲から入山。ササ原を抜け、硫黄山取り付け道路の舗装路に出ると煌々と輝く月明かりでヘッドランプを消しても歩けるほどです。 時折風が吹き抜け、心地よい涼を感じながら淡々と歩きます。星生山上空の月が流れる硫黄山噴煙を照らしており、山頂付近には風が強めに吹いていることがわかります。すがもり越で小休止の後に西峰登路に取り付くと、やはり風は強めでしたが、さすがに夜の晴天で朝露が深く雨具のパンツを着用しないとずぶ濡れになりそうです。何とか草の茂っていない登路を選びスパッツだけでしのぎ、5時前に本峰着。 夏至から1月半経ち、日の出の時刻も少々遅くなり始めました。東の空は黎明のグラデーションが徐々に薄れ明るさが増すにつれ、刻々と日の出の時刻が近づいてきます。地平線を雲が覆うため、実際の日の出より10分程度は遅くなりそうです。突然のガスに少々心配をしましたが、何とか御来光を望むことができたわけで、本峰からは平治岳の真上の地平線を覆う雲の間から朝の日が現れます。朝日が注ぎ始めた5時30分、荘厳な朝の儀式がクライマックスを迎えます。 朝日が昇ると周囲は一気に明るくなり始めます。荘厳な朝の儀式を終えて、南峰へ向かうべく再び朝露の洗礼を受けてずぶ濡れになりながら南峰へ向かいます。この時期の朝露を避けての御来光鑑賞であれば、やはり牧ノ戸峠から星生山や天狗ガ城あたりが快適なようで、雨具を着用しなかったため、スパッツの隙間から侵入した朝露でシューズの中も少々湿りがちです。(苦笑) 火災後の南峰山頂付近は、徐々に植生が回復しつつあります。ササが復活し。ミヤマキリシマはほとんどの株が付け根から新たな葉を伸ばし始めています。完全に復帰するには10年以上の歳月が必要なことは間違いないでしょうが、一刻も早く復活したミヤマキリシマが花を咲かせてくれることを願うばかりです。 |
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【8月16・17日】坊ガツルの夜と朝
【8月16日】 【8月17日】 |
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【8月21日】サイヨウシャジン
8月21日の九重連山は晴。5時頃の牧ノ戸峠の気温は17℃。今回も早朝の山にはガスがかかっています。夜明けを迎え牧ノ戸峠へ移動、ヘッドランプも不要になった5時30分過ぎに入山しました。 |
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【8月29日】晩夏の坊ガツルにて
8月29日の九重連山は曇。8時過ぎの長者原の気温は19℃。いよいよ8月も最後の週末となったわけですが、不安定な天候の夏を象徴するかのように再び朝は雲が厚くかかっています。大曲から8時30分過ぎに入山しました。昨夜曇っていたためか朝露もなく快適な登路を淡々と歩いて涼風が吹き抜けるすがもり越着。避難小屋の中が余りに心地よく、このままここで終日過ごしても良いかな〜、というほどの快適さです。誘惑を振り切り三俣山に取り付きます。こちらの登路にも全く朝露はなく、西峰から本峰へと向かいます。西峰を通過する9時30分頃、星生山から久住山方面には徐々にガスがかかり始めました。南峰の植生の回復を確認するため早々に南峰へ向かいます。遠景で一見する限りでは緑が回復し、春先に火災が発生したとは気付かないほどなのですが、やはり傷跡は深く、焼けて炭化したミヤマキリシマは痛々しくその残骸をさらしています。南峰の坊ガツルを見下ろすテラスに移動し小休止。眼下の坊ガツルからは輪地切り作業の刈り払い機のエンジン音が聞こえてきます。 |
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