2013年 冬

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2013年1月

【1月2日】凍てつくすがもり越の朝

1月2日の九重連山は曇。午前6時前の長者原の気温は0℃。大曲から6時30分頃にヘッドランプを灯して入山。登路の積雪は5cm程度です。

すがもり越に着いた7時頃、間もなく夜明が訪れようとしています。三俣山西峰登路の朝日が、徐々にすがもり越に迫り、山頂付近より30分以上遅れて、すがもり越にも朝日が注ぎ始めました。

山頂の風対策のためオーバーパンツを着用して西峰登路へ取り付きます。高度を上げるにつれ更に風が強くなり、周辺の木々に着く霧氷も、徐々にモンスター級になってきます。

本峰からW峰山頂付近でも、直立するのが辛いほど強烈な風が吹き抜けています。気温は−5℃程度なので切れるような寒さは感じません。W峰山頂の岩陰で風を避け、暖かいコーヒーを飲みながら時折ガスの切れ間に望む厳冬の九重連山の雪景色を堪能します。

喧噪が始まる前に山を下ることにして、すがもり避難小屋のベンチで、暖かで砂糖を多めに入れた甘いコーヒーを飲みながら小休止の後、11時前に大曲に帰着しました。

【1月5日】厳冬の大船山登路

1月5日の九重連山は曇のち晴。午前6時前の飯田高原の気温は−7℃。早朝から曇り空が広がっています。ゆっくり朝食を済ませ、坊ガつるで夜明を迎えるべく、午前6時過ぎに吉部から入山しました。この冬は、今のところ積雪も少なめで、登路には残雪が凍り付いている場所もほとんどありません。

坊ガつる野営場には、年始休暇が続いている野営客もいるようで、テントが目立ちます。ガスが晴れることに期待しつつ、8時30分過ぎに野営場を発ち大船山へ向かいます。段原までの大船山登路の積雪は5cm程度で、踏み固められた雪が覆い、凍結場所はありません。

段原から大船山頂まで積雪も10cm程度で少なく登路の嵩上げも吹きだまりもありません。汗をかかないようにゆっくり歩いて10時20分頃に山頂着。

御池へ下り氷結した湖面を歩いてみたり、ガスに覆われた山頂で風を避け1時間以上待ち続けたものの、一向にガスが晴れる気配はありません。野営場へ下った12時30分過ぎ頃には、山頂のガスは完全に消え、上空には青空が広がりました。

10年前の私なら、迷うことなくもう一度大船山頂へ向かったのは間違いありません。齢を重ね、そんな気力も体力もなくし、何より世間を達観した今の私は、冬の陽が注ぐ坊ガつるでのんびりと昼食を食べ、コーヒータイムを楽しんだのであります。(笑)

【1月12日】厳冬の中岳と御池

1月12日の九重連山は晴。午前6時前の牧ノ戸峠の気温は0℃。5時前、飯田高原の借家から望む空には雲が広がっています。気温は2℃で、意外に温かな朝を迎えました。前日11日朝は借家付近でも−9℃まで冷え込みましたので、実に11℃の気温差があります。

午前6時前に牧ノ戸峠から入山。沓掛山登路は圧雪し、ガスがかかりヘッドランプの光が拡散してしまいます。淡々と歩いて7時前になってもガスは切れず、扇ヶ鼻分岐付近でしばらく待機した後に西千里ヶ浜へ向かいます。

久住分れから御池へ向かい、ガスがますます濃くなります。御池は完全氷結しており、中央部を歩いても不安はありません。しかしながら、湖面の氷は絶対に割れないという確証はありませんので、あくまでも自己責任で渡ってください。

ガスが吹き抜ける湖岸を通過し、迷うことなく池の小屋に直行。すでに先行の登山客が待機中です。池の小屋で待機すると間もなく、徐々にガスが薄れるようになります。8時30分頃にガスが急激に切れ始め、周囲の眺望が一気に開けました。10分ほどの間にガスは一気に切れて、上空には青空が広がり、燦々と冬の陽が差す爽快な朝になりました。

晴天の中岳山頂で1時間余り霧氷が着く冬景色を堪能します。9時30分頃には、登山客が次々にやって来るようになりましたので、中岳から天狗ヶ城を経由して山を下りました。さすがに牧ノ戸峠からのルートは毎度の大混雑で、バスをチャーターしてやって来る団体の登山客も目立ちます。

扇ヶ鼻分岐を通過すると、沓掛山下までは押し寄せる登山客に練り上げられた登路は、完全な泥濘地になっています。押し寄せる登山客の挨拶攻撃を巧みにかわし、泥濘地に足を取られながらも11時過ぎに牧ノ戸峠に帰着。気温は2℃で、意外にも気温は上昇していませんでした。

【1月19日】稲星山と番組撮影中のNHKスタッフ

1月19日の九重連山は曇のち晴。午前6時頃の牧ノ戸峠の気温は−6℃。5時前、飯田高原の借家から望む空にはまたしても雲が広がっています。今回はNHK大分放送局のカメラマンとスタッフ計3名の取材に同行します。ガスが晴れてくれるかどうか多少の不安も感じつつ、曇り空のため月明かりもなく真っ暗な午前6時に牧ノ戸峠登山口で合流し、ヘッドランプを灯してガスの中を入山しました。

沓掛山登路の木々には雨氷が着き、氷でコーティングされた枝先がヘッドランプに照れされて輝いています。アセビの葉もマンサクも見事に氷に覆われ、まさに芸術品であります。ガスが晴れないまま日の出の時刻直前の7時10分頃に扇ヶ鼻分岐に到着。濃いガスに覆われたままで、先週に続き池の小屋でガスが薄れるのを待つことにしました。

8時50分前に時折ガスが切れ始め、中岳山頂が望めるようになってきました。放送局のカメラマンは凍てつく池の小屋前にカメラを構えスタンバイ。プロは根性が違い、強風が吹く小屋の前でカメラを構えてじっと待ち続けています。業務用のビデオカメラは三脚もカメラも巨大で、レベル(水平)を調整するのも難しそうです。ガスが晴れたからといって、すぐに撮影できるわけではないので、これはもう待つしかないのです。

9時30分前になってガスが切れる間隔が徐々に短くなってきたので、中岳山頂へ向かいます。山頂から望む周囲の眺望は絶景で、ガスが切れる合間をねらい2時間余り中岳山頂で撮影しました。寒風吹く山頂で待機していたので、インタビュー場面の撮影では、顔の筋肉が冷えきり、ろれつが回らずうまく言葉が出ません。さらに、強風で涙と鼻水も流れ実に情けない風体です。(苦笑)

更に1時間程度ガスの切れ間を待ちながら山頂で撮影を続け、11時30分過ぎに山頂を発ち御池へ下ります。完全氷結した御池で遊び心を発揮しつつ撮影した後に、すっかり晴れ渡った西千里や扇ヶ鼻分岐付近で雨氷を撮りながら山を下りました。

映像は1月23日(水)18時10分からのNHK大分放送局のローカル番組「しんけんワイドおおいた」で放送予定です。ストーリーは、九重連山を20年以上撮影している私の山行に、取材カメラが同行するという設定だそうです。今回は、冬の九重連山で濃いガスが徐々に消えて晴天になるという抜群のロケーションでしたので、テレビだと見応えがあるはずです。

【1月26日】法華院山荘の談話室にて窓の氷模様

1月26日の九重連山は雪。午前7時過ぎの大曲付近の気温は−7℃。予報どおり雪が舞う朝、さすがにこの天気ですからヘッドランプが必要な時刻の入山ははばかられ、のんびり朝食を食べて借家を発ち、日の出の時刻を迎えた7時過ぎに大曲から入山しました。

登路の積雪は10cm弱程度で、歩きにくさはありません。すがもり越付近は直立することが困難なほどの強烈な吹雪で、見上げる三俣山西峰斜面の視界も効きません。避難小屋の中で風を避けチョコレートを食べ白湯を飲みながら待ちますが、束の間も吹雪が治まる気配はありません。

北千里にはツルツルに滑る氷の川ができ、慎重に歩いて法華院温泉山荘へのルートを下ります。吹きだまりができている場所もなく、積雪は10cm程度の新雪でした。

法華院温泉山荘の談話室の窓には水蒸気が凍った不思議な模様ができています。よく見ると鳥の羽のようでもあるし、飛び立つ鳥の群れのようでもあるし、ヤシの葉のようにも見えます。

2013年2月
【2月2日】冬の中休み・坊がつる

2月2日の九重連山は曇のち晴。午前10時過ぎの飯田高原の気温は7℃。厳冬期にもかかわらず異常に暖かな朝を迎えました。所用を済ませた10時前、依然として山にはガスがかかったままです。こんな日こそ坊ガつるまでのんびりと散歩を楽しむことにして、吉部へと向かいます。

鳴子川の瀬音を聞きながら快適に歩いて坊ガつる北端に出ます。徐々天気が回復し日が差すようになると、三俣山にかかっていたガスも消え始めます。坊ガつる北端から野営場へ向かう11時過ぎには上空に青空が広がり、心地よい小春日和になりました。

暖かな日差しを浴び、日だまりの野営場でしばしまどろみ、13時過ぎに野営場を発ちます。坊ガつる周辺をのんびり散策して、復路は鳴子川の西岸の登路を下ります。14時過ぎに吉部へ帰着。すっかり暖かくなった飯田高原は、まるで春の陽気です。

【2月9日】三俣山の霧氷と平治岳

2月9日の九重連山は晴。午前6時頃の長者原の気温は−7℃。週前半は春を思わせる暖かさで、後半は一転して冬に逆戻りです。朝は冬らしい凛とした寒さで、先週と実に14℃も気温差があります。すがもり越でご来光を迎え、三俣山へ向かうべく、6時過ぎに大曲から入山。7時30分にすがもり越に朝日が注ぐようになりました。

避難小屋で小休止の後、西峰登路に取り付きます。うっすらと積雪した登路に凍結した場所はなく、アイゼンは不要です。地面が露出した場所では、日が当たり気温が上昇すると、霜柱が融けてぬかるのは必至の状況で、早々に山を下る方が賢明かも知れません。

南峰も一面霧氷に覆われ、ザックが枝先に触れ頭上から降りかかる霧氷の洗礼を受けつつ山頂へ向かいます。山頂付近も積雪はごくわずかで、木々は見事な霧氷に覆われています。坊ガつるを見下ろすお気に入りのテラスで小休止。さすがに抜群の眺望です。

8時30分頃にはW峰にも後続の登山客が訪れるようになり、9時30分過ぎには西峰にも徐々に登山客が増え始め、早々に山を下りました。

【2月16】池の小屋分岐の霧氷

2月16日の九重連山は晴。午前6時頃の牧ノ戸峠の気温は−6℃。寒暖の周期が徐々に短くなり確実に暖かくなってきた飯田高原の雪は雨ですっかり融けていました。昨夜の雨がいつしか雪に変わり、山も再び雪化粧し、厳冬から晩冬へと向かう冬の九重連山も雪に覆われました。

沓掛山登路に積雪はほとんどありません。しかし、一部に凍結した場所があり、登りはともかく下りは手こずりそうです。沓掛山第2展望台から扇ヶ鼻分岐手前までの登路を霜柱が覆い、気温が上昇するとぬかるんで泥濘地になることは確実ですので、早めに山を下る方が賢明です。

7時前に扇ヶ鼻分岐手前で日の出の時刻を迎え、わずかにガスが薄れた扇ヶ鼻上空がわずかに色付き再び濃いガスに覆われ視界が効かなくなりました。晩冬を迎えつつある九重連山では、山を覆うガスが木々の枝先に行く冬を惜しむかのように華を咲かせています。

先週一部が解氷したのではないかと思われた御池湖面も同じ状態で、湖面に霧氷が着いた状態で氷の状態が分かりません。湖面に解氷した場所は確認できず、湖面を渡ってみましたが不安を感じることはありません。氷が割れて御池に転落したという事故は聞いたことがありませんが、湖面を歩く際は自己責任で渡りましょう。

ガスが切れ始めた中岳山頂では、気温は−10℃程度で、風が強く体感気温は更に下がります。ダウンのインナーとオーバーパンツを着用しているので寒さは感じませんが、待機していると手や足など末端が冷えてくるのはいかんともし難く辛いものがあります。

登路の霜柱が融けぬかるむ前に山を下ろうと、10時前に中岳山頂を発ち天狗ヶ城を経由し牧ノ戸峠に戻りました。

【2月23】三俣山W峰から望む大船山

2月23日の九重連山は晴。午前6時頃の長者原の気温は−2℃。のんびりと朝食を済ませ、大曲から入山したのはすでに6時30分を過ぎています。山頂はガスに覆われ、かろうじてすがもり越付近がわずかに明るく見えるのみです。

すがもり越に着いた7時過ぎ、すでに日の出の時刻を過ぎています。ガスの切れ間に朝日が覗くと、すがもり越にわずかに残る雪が優しく染まり、静かな朝が訪れました。すがもり越から望む西峰斜面に積雪はごくわずかで、木々は慎ましやかな霧氷に覆われています。

晩冬を迎えた九重連山では、朝晩は毎日氷点下の冷え込みですが、日中気温が上昇し徐々に寒暖の周期も短くなり、確実に春へと向かっていることを実感します。積雪が多い冬であれば、確実に積雪が減ってくることで実感できるのですが、この冬は実に穏やかに春へと向かっている印象を受けます。

早々に山行を終えて、山麓を散策することにして、西峰から本峰を経て、W峰へ向かいます。山頂付近を吹く風はさすがに冷たく、しばし晩冬の景色を楽しんだ後は早々に山を下り、10時頃に大曲へ帰着。ささやかな春の気配を求めて山麓を散策しました。

2013年12月
【12月1日】ガス焼けの鉾立峠方面

12月7日の九重連山は晴。午前5時過ぎの飯田高原の気温は0℃。いよいよ12月、北日本では真冬並みの寒波が襲来しているようですが、飯田高原はわずかに積雪こそあったものの、依然として初冬の穏やかな天気が続いています。

大曲から6時前に入山。6時30分過ぎにすがもり越着。ガスがかかっています。冬季は日の出の時刻が遅くなりますし、すがもり越はさらに周囲の山の頂より遅くなるので、朝のスタートが遅れがちな私でも楽々ご来光に間に合います。

7時前に西峰登路に取り付き、順調に高度をあげて西峰山頂付近の岩場で風を避けて再び待機します。

西峰山頂付近は強めの風が吹き、思いの外気温は低めです。耳や頬が痛くなるのでジャケットのフードをかぶり歩きます。W峰下付近で再びガスが切れ、やがてガスの切れる間隔が短くなり、W峰山頂の岩陰で風を避けてインスタントのカフェオレで暖を取りながら待機していると、8時過ぎに周囲のガスがほとんど消え、絶景が広がりました。

【12月14日】凍てつく池の小屋

12月14日の九重連山は曇。午前6時過ぎの牧ノ戸峠の気温は−6℃。前日まで飯田高原では雨でしたが、山では雪になり県道11号(やまなみ道路)の長者原から瀬の本間にはチェーン規制が出されています。今冬初となるそれなりに積雪した週末、予想どおり早朝から登山客が押し寄せており、6時過ぎの牧ノ戸峠駐車場は下側駐車場の3分の1にすでに車が駐まっています。

新雪なのでアイゼンは不要でしたが、何しろこの冬初めて着用するシャンクの固い冬靴と厚手で固いスパッツの感覚に慣れるためゆっくり歩きます。西千里手前で風が強くなると体感気温が急激に下がり、久住分れを経て御池に向かうとさらに冷えてきます。

ガスの中、御池に着くとやはり完全氷結はしていません。確かに冷え込んではいるのですが、ここ数日は飯田高原の借家でも朝の気温が0℃まで下がらない日があるなど、思いの外暖かでした。

ガスがかかり朝駆け撃沈組で混み合う池の小屋でダウンを着込み、ガスに隠れた中岳へ向かいます。中岳と天狗ガ城の稜線に出ても中岳はガスに霞み山頂が見渡せません。直下まで近寄ると山頂周辺は岩氷に覆われて真っ白になり、まさに厳冬の装いです。強風が吹く山頂からは周囲の景色は全く望むことが出来ず、すぐに山頂を発ち天狗ヶ城を経由して山を下りました。

【12月21日】すがもり避難小屋

12月21日の九重連山は雪。午前5時前の長者原の気温は−4℃。朝4時頃に借家から望むと屋外は雪が舞いガスがかかっています。早朝の山行は多少気が引けたものの、のんびりしている場合ではなく、正午過ぎには自宅へ戻り、夜は北九州市での宴席というかなりタイトなスケジュールになっています。

入山して間もなく、ヘッドランプに照らされたトレースのない登路に悪戦苦闘。積雪は20cm程度でしょうが、登路の積雪は膝上までありザックが木に触れると頭上からは容赦なく雪が落ちてきて全身真っ白です。無雪期なら15分ほどで着く硫黄山取り付け道路に出るまでに1時間かかりました。

すがもり越に着いたのはすでに7時30分を過ぎ、大曲から2時間30分経過しています。目標物のない雪原でヘッドランプの明かりでルートを探しながら慎重に歩いたので、無雪期の3倍の時間がかかっています。

すがもり避難小屋で待機し、風を避けチョコレートを食べ温かい飲み物があれば寒くもなく快適です。しかしながら待てども一向にガスは晴れず、8時30分を過ぎ待機すること1時間あまり、ついにタイムオーバー。大曲へと1時間30分かけて駆け下りました。

【12月28日】坊がつる野営場とトレースが消失した大船山頂直下

12月28日の九重連山は晴のち雪。午前6時過ぎの長者原の気温は−8℃。終日予定がない休日というのは久々でありまして、朝もゆっくりして6時過ぎに借家を発ち6時30分頃に大曲から入山しました。そろそろ黎明の明かりにヘッドランプも不要になる時刻ではありますが、上空にはガスがかかっていて真っ暗で、やむなくヘッドランプを灯して入山。

うっすらと新雪に覆われていてもトレースが確認でき、何とも楽に硫黄山道路に出ました。登路にガスはなく道標も確認でき、すがもり越までも先週とは比べものにならないほどあっけなく到着。

すがもり越から三俣山上空はガスに覆われています。7時を過ぎ日の出の時刻を迎えましたが、北千里ヶ浜はずれのガスが一部切れて朝日が注ぎそうになるものの、一時的にガス焼けが広がり明るくなっては再びガスに覆われる状態が続きました。

法華院山荘へ下ると上空に晴れ間が広がり始めました。目の前にある大船山は霧氷で真っ白になっています。青い空と大船山の真っ白な霧氷、これはもう行くしかないでしょうということで、先週断念した三俣山への予定を変更して大船山へ向かうことにしました。

新雪が覆う登路は踏み固められていて段原までは楽に着いたのでありますが、冬季の難所は段原から山頂までの登路です。先行者があればいくらか楽なのですがそれもなく、消えかけたトレースを探しつつ吹きだまりに足を取られながら山頂へ向かいます。

山頂付近はいつしかガスに覆われて強烈な風が吹いています。最初はガスが晴れるまで待機するつもりでいたのですが、間もなくその気も失せ早々に退散することにしました。

大船山を下り、正午過ぎからは法華院山荘の談話室でゆっくり昼食を食べ大休止。久しぶりに余裕のある山行に大満足であります。本来は毎回このような山行がしたいところなのですが、そうもいきません。何でもそうですが「好きなときに好きなだけどうぞ」ってことになると、急に冷めてしまうなんてことはよくあることで、悩ましいといえば悩ましいものであります。(笑)


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